おばさんが正しい
お盆休みの月曜日千葉工場に泊まっていたので、近くの銀行に口座を作りに行った。電気代、ガス代などこの口座にまとめておけば、あとで経費がわかりやすいからだ。さてどこの銀行に口座を作るかだが本社から工場に行く途中にちょっと寄り道をすると土気(とけ)という町があり魅力的な店がたくさんあるので、しょっちゅう出かける。一方、八街(やちまた)とか東金(とうがね)という大きな町は本社とは逆方向になるし、道も混んでいるので行くのが不便である。ということで、土気の銀行に口座を作ることにした。その日朝食はいつも土気の焼きたてパン屋に行くのでその帰りに、8時58分まで駐車場で時間をつぶして京葉銀行 土気支店 に行った。法人の口座を作るのは時間がかかるからソファーで待っていたら次に来たおばさんがずっと窓口でもめている。そして「もう、いいわよ。私二回目なのよ。初めてのお客を大事にするのが大切じゃないの」とか言って帰ってしまった。トラブルの内容はわからないが、窓口の女性がおろおろしているのに対し中段にいる男は「フン」という冷静を装った顔をしていた。そしてつぎはこちらの番「お客様の住所が八街(やちまた)なので、こちらでは口座は作れません。八街支店に連絡しておきますから、そちらに行って下さい」とのこと「この野郎ふざけるな」と思った。今から八街往復してここに戻ると2時間ロスする。八街の人間が土気のスーパーで買い物をして、「八街店で買い物をしてくれ」などと言われることはあり得ないわけでお客を大事にしないで社内事情を優先している。ちょっと支店長を呼びつけて説教してやろうかと思ったのだがまてよさっきのおばさんも怒って帰ってしまったな、と思い出した。こういう銀行はお付き合いしない方が利口かもしれないと思ってあまり大声も立てずに引き上げた。そして、近所の別の銀行に行ったらそこも八街支店があるのだが、事情を話したらすんなりOKであった。やっぱり、おばさんの判断は正しい。