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2004/10/16
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カテゴリ:読書
今週読んだ本の感想を書きます。

今日は、「知の巨人」と言われる立花隆氏(1940年 長崎県生まれ)の本です。
この本の発行は今年の6月です。
以下は、気になった箇所の引用と感想です。

「ソ連の5ヵ年計画の着実な進行に、世界中が驚かされました。特に、5ヵ年計画がはじまった翌1929年、アメリカで株が大暴落したことからはじまった世界恐慌の波が世界中に及び、どこの国も不景気のドン底においやられたので、ソ連の計画経済の成功は目立ちすぎるほど目立ちました」
【感想】
 まずはソ連のことです。社会主義は資本主義よりも劣るもので、その証拠にソ連や東欧の国々が崩壊しました。このことに今現在、異論のある方は少ないと思います。
 しかし、最初から最後までダメだったかというと、そうではないらしい。この引用箇所で、私は初めて計画経済が順調だった時代があったことを知りました。驚きのあまり、5回ほど繰り返し読んで、しばし黙考してしまいました。
 この先を読むと、影響が他国に及ぶ様子が書かれています。即ち、資本主義に計画経済を取り入れたのが、ドイツのナチズムやイタリアのファシズムとのことです。

「終戦時、国債残高1439億円です。このころの国の年間税収が68億円ですから、21年間の税収に等しいということになります。別のいい方をすれば、毎年の税収を1銭も使わずに、全額借金返済にあてたとしても、返済に21年間かかるだけの借金を積み上げて、戦争をやってきたということになります」
【感想】
 現在の日本の国債残高は540兆円で、これは13年分の税収にあたるようです。つまり、終戦時ほど悪くはないということです。 とは言え、年々悪化していることは間違いのないことです。
 そこで、最近発行された(数冊あるはずです)ショッキング本に書かれていることが現実味を帯びてくるわけです。 それは、ハイパーインフレを起こして、借金を全部チャラにしたという終戦後に本当にあったことが、また起こるのではないかと。






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Last updated  2004/10/16 08:04:46 PM
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