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テーマ:海外旅行(369)
カテゴリ:海外の旅
初めての慶州
大邱から慶州へはKTX(新幹線)を利用した。わずか20分足らずで東慶州駅に着いた。東慶州駅は市外から離れた郊外にある。我々はここでタクシーを予約、10時から16時までの6時間で慶州の見どころを回るタクシーツアーである。 「初めて乗ったKTX」 (車体を洗わないのか、黄砂の影響か、車体は黄色く汚れていた) 慶州(キョンジュ)は、三国時代の新羅(シルラ)の首都である。新羅は唐と組んで、660年に百済(ペクチェ)、667年には高句麗(コグリョ)を滅ぼして朝鮮半島を統一した。この慶州で一番人気の仏国寺は751年に建立が始まり774年に完成した。日本の奈良時代のことである。 最盛期には約60棟の木造建築があった。李氏朝鮮時代(15世紀以降)には仏教弾圧が行われるが、仏国寺は存続を認められた。しかし、16世紀末の豊臣秀吉による朝鮮侵略の際、加藤清正軍によって焼き討ちされている。 「仏国寺の一柱門」 (柱が一直線に並ぶ珍しい造りだが重厚感があって見ごたえがある) 17世紀には何度か復元が試みられたが、荒廃して廃寺となった。日本統治時代に朝鮮総督府によって復元が進み、石壇や石廊を含む主要構造が修復された。戦後の1973年に発掘調査の結果を受けて観音殿などの主要な建物が再建された。 「天王門の四天王像」 (かなり退色しているが色鮮やかに彩色されていたことがわかる) 戦火で破壊され後世に復元された部分が多いが、1995年に韓国では初めての世界文化遺産に指定された。日本の質素な雰囲気と比べると、建物や仏像は極彩色で飾られていて我々日本人は違和感を感じるが、訪米人には人気のようだ。 「大雄殿」 (日本でいう本堂、右の石塔は多宝塔) 仏国寺の境内はかなり広い。斜面を利用した石の基壇上に建物があるので、歩いたり登ったりそれなりに疲れる。仏国寺からほど近い世界遺産の「石窟庵」には新羅時代の如来座像があるが、今回はパスして慶州国立博物館を訪れる。 博物館には旧石器時代から新羅時代までを中心とした遺物が展示されている。ひと通り見てから慶州歴史遺跡地区に行く。古墳公園の中には23基の円墳が残っていて、ウォーキングができるように歩道が巡らされている。 「古墳公園」 (観光客は、貸衣装の民族服で散策したり写真を撮ったりしている) 新羅時代の善徳女王時代の石造りの天文台など、初めての慶州はなかなか印象深かった。6時間の滞在では見どころの一端を見ただけである。次回は慶州に宿泊してゆっくり来てみたい。16時半過ぎのKTXで釜山駅に戻る。3泊目の宿は初日と同じ東横イン釜山駅前である。 「釜山の夜桜」 (ほぼ満開である、土曜日とあって人出も多かった) 屋台をのぞいたり、鮒焼き(鯛焼きのミニ版)を買ったりしながら、夕食は鶏肉料理。なかなか柔らかくて、味付けも自分の苦手な辛さがなくて美味しかった。いよいよ明日は最終日、釜山でのんびり過ごす予定だ。 ↓ランキングに参加しています、良かったらクリックをおねがいします。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/04/21 05:27:06 PM
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