やっと届きました…
一昨日くらいから、僕宛てに宅急便が届かないかなぁとそわそわしていまして、早く早くと待っていた念願の荷物がようやく今日届きました。その荷物というのが、先日熊本に行ったときに作るのを体験した肥後象嵌でして、到着まで2週間くらいと言われていたその日が一昨日だったので楽しみに待っていたのです。僕がこつこつと微妙な感じに打ち込んだあの鉄の素材がどうなったんだろうと、わくわくしながら宅急便の紙袋を開けますと、想像以上に立派な包み紙が出てきました。考えてみれば、僕はストラップ作りを体験してのお値段になっていたのでまだお手頃価格でしたが、普通に職人さんが作られた同じ絵柄のストラップは体験の値段と比べると倍ほどしますので、そりゃあ包装もそれなりのものになるんだなと。しかし、僕がきっちりと包装されたものを見てびっくりしたのは一足早く、この包装紙を開けたときには驚きを通り越してたまげてしまいました。てっきりタイピンとかが入っているような、少しばかり毛羽立った布調の箱に入っているものとばかり思いきや、まさか白木の箱とは。いやはや、ここまでしっかりとした形で送ってもらえるとは思わなかっただけに、この箱の中の完成した肥後象嵌はどんな感じなのか一人で盛り上がりながら箱を開けますと…。普通にぱっと見ただけでは、どこからどう見ても伝統工芸の肥後象嵌がそこにありました。僕が体験して作ったのはほんの一部分でしたが、まさかあの鉄の素材がこんな完璧な形で出来上がってくるとは想像以上の仕上がりに感動してしまいました。よくよく見ますと、作るときに若干失敗した銀杏の茎の微妙なカーブなど、作った僕だからこそわかるところがあったのでなおさら感動ものです。まさかこれほどまでに完成度の高い、素晴らしい工芸品を少しだけですが作る体験をしたというだけでなく、仕上げまでの工程の説明を受けた上での完成品を目の当たりにしたからこそ、肥後象嵌という伝統工芸の奥深さの一端を改めて垣間見れた気がして、とてもいい経験が出来たと思います。