淡路島ツアー:由良のウニ、ハモ、アナゴ、ベラ、かれい、車海老、サザエ・・新玉ネギ、鳴門金時・・・
前々から、淡路島由良港に揚がるウニが無茶苦茶美味い・・とゆ~のは聞いておった。近隣の鮨屋に入ってくることもあるが、やはり上物は京大阪と地場で消費されてしまっておるらしい。で、知人に頼んで洲本の店へ連れていってもらうことに・・・。さぁ淡路へ渡るぞ。 明石海峡大橋を渡るのも久しぶり。4枚目の横長の画像は後ろを振り返って写した神戸側。このアングルは、実は夜に神戸に帰ってくる時の眺めが最高なのよ。手前に黒い夜の海。海岸線が光の帯みたいになって、そこから視界奥の六甲山の山並みに向かって、街の明かりが這い登っていく。長~い下りの車線なモンやから、まるで、山裾の夜景に向かって着陸態勢に入った飛行機のパイロットになった気分。吊橋のケーブルに点る照明が滑走路の誘導ランプみたいやしね。(今回は残念ながら夜の画像はナシ)連れて行かれたのは、なんちゅ~コトはないアパートの1階。魚屋とスナックにはさまれたお店。カウンター席と座敷に卓が2つ。サスガ地元店・・っちゅ~か、店内はまるで近所のご飯屋さん。事実、ワタシらの後に、 「昼の定食ゆ~てやっとん?」ゆ~て、フリの飛び込み客が入ってきた。この日の昼はワタシらと、その2人連れダケしか客おらんかった。大丈夫なんか?この店...^ ^;)予約しておったので、まずは用意してもろ~たお造りから・・左から、カレイの縁側・ベラの刺身(!)・ハモの刺身・ハモの湯引き・・ベラを刺身で食うのは初めてやったが、これが美味い!店のお母ちゃんによると、鮮度が良ぅてエエやつやったら刺身が一番美味しいよ・・とのこと。縁側も美味いし、ハモの刺身が、これまたなんとも言えん甘みがあって美味い。この時期、関西ではドコへ行ってもハモが出てくるので、食傷気味とゆ~と大げさやが、今回のメインはあくまでウニで、あんましハモには気ぃが行ってなかった。しかしやっぱりサスガに淡路で揚がるハモ。美味いわぁ~~。こんな刺身食うたことないわ。で、ハモの湯引き。これがまた美味い。温かいねん、まさしく湯引き。冷水で〆てないのよ。〆てないのに、もう身ぃブリブリ。こんだけ弾力がある締まった身ぃやったら、確かに冷水で〆ていく必要ないわ。骨切りで入った包丁跡の身ぃが花が開くみたいに外へ弾けとって、水切れがゴッツイええのよ。せやから、水臭さが全然ない。一般の湯引きで、器に氷を盛って大葉でも敷いて、そこに中途半端に置いて水っぽなっとるのがよ~あるが、そ~ゆ~湯引きとはまったく別物。恐るべし淡路のハモ。由良のウニ:これが今日のメイン。ウチの近所の鮨屋では、由良のウニでここまで大きいのはなかなか廻って来ん。おそるおそる一房口に運んでみる。美味~~~~~~!ごっついミルキー。こんなミルキーなウニ食べるんは初めてや。今まで食うた美味いウニっちゅ~のは、ぽってりしてトロ~っとした甘みと味の濃さやったよ~に思う。が、このウニの美味さはちょとちゃうねん。う~~っんとね、あえて例えれば、ごっつい乳脂肪の濃いアイスクリーム食べとるみたいやねん。印象が一番近いのは香港グランド・ハイアットのメンダイで食べたデセールのアイスクリームから甘みを少し抜いた感じかな...^ ^;)もずく:こいつ美味いっ!三杯酢の中に浸かっておるくせに、ちゃんと「もずく」の香りがするっ!で、口の中のにゅるぬる感たるや、フレッシュの「じゅんさい」が長ぁ~に伸びて麺になったみたいやぞぉ。(どんなや..^ ^;)カレイの唐揚げ:もう身ぃぶりんぶりんっ!揚げてあるのに、衣をつっついたらブリッと弾けてきそ~な身ぃやで。身ぃとは別に揚げを重ねてんねやろなぁ。骨全部食えるで。中骨も食べられる。サスガに頭までは食わんかったけど、右の画像で見てよ、この厚み。焼きアナゴ:なんとなぁ!アナゴまで美味い。弾力はモチロンしっかりあるんやが、ヤツメウナギみたいに臓物系を感じさせる弾力やなしに、フワッとエアが噛んどるみたいなトコがまたエエのよ。ハモ小鍋:ハモと豆腐と新玉ネギが入っとる。ダシが美味しい。やっぱしハモの骨使うとるんやろかなぁ。サザエ壷焼き:これは日本酒やで。今回はクルマで来とるさかい、お酒はちょと遠慮したけど。(しかし、ココはクルマ以外では来れんやろ)なんちゅ~見事なクルマエビ。よ~身ぃが詰まっとるよ。3枚目の画像は一口かじった後で、このサイズやでな。まだ食うかぁ・・とばかりにナンボでも出てきますが、トドメの一撃がこの鮨。ウニには再び感動するねやけれど、イカも美味い!そして、奥に鎮座まします「蒸しアナゴ」!美味いでぇこれ。エアが噛んでフワッふわっとした食感。さっきの焼きアナゴも美味かったけれど、この蒸しアナは絶品。銀座/水谷の「煮穴子」と比べてもしゃ~ないし、アナゴの性(タチ)自体が違うんやけど、連想させるモンがあるで。さて、こ~やって南淡をウロついておると、道路脇やら田ンボのど真ん中にナンボでも出てくるのが、この「玉ネギ小屋」。収穫の終わった新玉ネギを干してんねん。淡路と泉州の風物詩やなぁ~~この風景。どっちも、玉ネギが美味~て、ワタリ蟹やエビやアナゴや、海の幸が豊かで、旧~~い祭りが残っとって・・・ワタシらから見ると、東瀬戸内文化圏のシンパシーを感じるわぁ。淡路鳴門道のPA即売所で売っておった新玉ネギ:南淡はもうすでに徳島文化圏でもある。鳴門金時以外にも、「すだち」やら讃岐うどんやら売っとるよ。渦潮を跨いで立つ鳴門大橋:いや~~今回の旅(ゆ~ても日帰りやが)は楽しかった。あそこの店も、料亭とか割烹・・っちゅ~単語とは縁もゆかりも無い、ただのご飯屋さんやねんな。ほんまローカルな店やねん。ウニの仕入れ先聞いたら、 「親戚が潜りで漁やっとるんや・・」とのこと。うううう。地場ゆえのゼイタクさよね~~~。あんだけ食べたさかいに、支払いは覚悟しとったけど、ビール代入れても一人8,000円ほどやねん。するってぇと、最初のお造りと湯引き食べて、ウニと鮨つまんで帰れば、たぶん4,000円前後。ファミレスあたりでなんか食べて、コーヒーまでセットでつけたって1,200~1,500円くらいは取られるんやで!高速代出してでも食べに来ちゃろか・・ゆ~気になるわな、こりゃ。ましてや、乗り合わせで高速代とガソリン代を割りカンにしたら楽勝や。