高野山で、2年後の結婚式
11月はじめの6日間、ウォレスと二人で高野山でコンティニュアムの合宿に参加してきました。講師は敬愛するスーザン・ハーパー。ロルファー、ボディワーカー、ヒーラー、身体の探求を極めようとする20人ほどが、お寺の宿坊に6日間とまりこみながら、さまざまなムーブメントと知覚のエクササイズを行いました。最後の2日間は、広間に水、風、大地、空、火などの要素をモチーフにした装飾を施し、終日、無言でそれぞれの身体を探求する、ユニークなワークをしました。話し好きなアメリカ人のウォレスは、はじめのうち、「2日間も黙っていられるだろうか」と不安がっていましたが、やってみると案外大丈夫で、「話しすぎることで問題を抱え込んでいたんだとわかった」と、悟りをひらいたようなことを言っていました。言葉を使わないでいると、不便なのですが、相手の意図をいつもより丁寧にくみとろうとして、すごくやさしい気持ちになれるようです。この無言の時間の間に、スーザンの助けをかりて、結婚2年目にしてはじめての結婚式&指輪交換をしました。ネイティブアメリカンのビジョンクエストにならって、まずはそれぞれ一人で自分を見つめる時間を持ち、それから二人で、それぞれのモチーフの前で、二人の時間を過ごしました。最終日の満月の夜、全員で輪になって瞑想した後、ウォレスと二人、スーザンに導かれて「風」のモチーフの祭壇に上がり、キャンドルの灯りのなかで指輪を交換しました。参加者のみんなが静かに見守っていてくれて、なんともいえない清清しい気持ちになりました。実は、結婚式や指輪には、なんだか形式的でしっくりこないものを感じていて、ずっと抵抗感があったのですが、そんな余計な心配なんかふっとんでしまうような、かけがえのない経験になりました。思いがけずうれしかったのが、ほとんど初めて会ったばかりの参加者の方々が「よかったよ~」「本人たちにも見せたいくらいきれいだった」「救われる気持ちがした」と心から喜んでくれたことでした。最初は「みなさんのワークのじゃまになっては」という躊躇もあったのですが、「ほんとに私って余計な心配ばかりしているんだわ~」ということがよくわかりました。スーザン、主催者の幸田さん、見守ってくれたみなさまがた、本当にありがとうございました。