頑張ろう楽しい暮らし(37才in横浜)

[人間は考える葦である] カテゴリの記事

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  キター(ﾟ∀ﾟ)くん

  まっているまっているよ君が来るまで、まっているよここでずっと、まっているよ冬が終わって春が来ても春が終わって夏が来てもまた冬が来て夏が来て雨が降って、雪に埋まっても暑い日照りの日も、強い風に飛ばされそうになっても僕の体がボロボロになって消えてなくなるまでまっているよずっとまっているよ僕は平気だよどんなに凍える夜だってどんなに暗い夜だって僕は一人ぼっちでも大丈夫君との思い出があるから楽しかった日の記憶が温めてくれるから観覧車の下のお化け屋敷の隣のお店から僕が君の家族になってからいっぱいいっぱい遊んだね毎日一緒にお風呂に入ったり一緒に布団で眠ったね朝は起きると一番に僕のことを探したねいつも一緒に散歩に行ったね大池公園に行くのも一緒ゆいちゃんの病院に行くのも一緒防災訓練も、お泊り旅行も、お祭りも、家の前で遊ぶのも、やっぱり一緒「キター(ﾟ∀ﾟ)くんどこ？」「キター(ﾟ∀ﾟ)くんで遊ぼう」「ぶじゅーってなってるよ」「苦しくなるよ、目が見えなくなるよ」「だんごじゃないよ」「だんごだよ」「コロコロしてー」「食べるものじゃないよ」「怖くないよ」「おばけじゃないよ」「キター(ﾟ∀ﾟ)くん食べるー。ガブってするー」「キター(ﾟ∀ﾟ)くんっ！」……「キター(ﾟ∀ﾟ)くんっ！」………………………だから僕はまってるよ何年も何十年もまってるよもしかしたら君が見つけに来る前に回収されて燃やされて灰になるかもしれないけれど君が見つけてくれるのと、どっちが先かな東京タワーのイルミネーション、とてもきれいだったねまた一緒に見たいな僕は平気だよアヒャ(ﾟ∀ﾟ)、アヒャ(´∀｀)、アヒャ(´・д・｀)……2011/12/10(土)　キター(ﾟ∀ﾟ)くん没（近影）

  2011.12.23

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• 愛の賛歌

  たとえそれが拙く、遠くかなわなくとも、私の考えを理解しようとし、私の心に寄り添おうとする人がいる日常は、世界に幸せの形は数あれど、これもまた世界一と言える幸せの形であろう。心の支配は、身体の支配よりもなお、快楽の度合いに於いて勝る。麻薬や金などのそれは、かすんでしまう。だがあまりに蠱惑的で、甘美な毒酒であるため、いつの間にか支配しているはずの自分の心が、逆に支配されていることになったりもするだろう？相互に支配し、相互にまた支配され合う。その場所にたどり着いた時の心境はいかなるか、私は知らない。私は臆病者だから、ウサギが巣の出口をあちこちに作るように、不安から逃れるための出口をいくつも掘り続けている。かの楽園で幸せに暮らせるものは多かろうが、かの楽園で恐怖に震えるものがいないとも限るまい。……いや、やはり自分の世界の支配権くらいは、自分で完全に掌握しておきたいものだ。真っ白な世界に憧れる身ならなおさらである。天真爛漫であること、それは、無秩序が秩序に勝る、最大の武器なのだろうなぁ……（推敲なし）

  2011.01.02

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• 好きな動物

  1歳の子どもと絵本を見ていると、動物がよく登場する。ぞう、キリン、ライオン、ネコ、イヌ、ウサギ、カエル、ブタ……自分の子どもはどの動物が好きになるだろう。女の子だから、ウサギかな。ネコやイヌかも知れないな。だけど不思議なのは、ヘビが出てこないこと。ヘビだって可愛いし、動物なのにな。テントウムシやカタツムリだって、たくさん出てくるのに、ヘビの姿がない。。。蛇虫に近いと見られるのか、忌み嫌われる象徴でもありうる。卑怯や狡猾であるとか、背徳であるとか、しつこく、危険で、毒を隠し持つ存在……洋の東西を問わず、特に女性から敬遠される……だが私は憧れる。彼自身は、そんなイメージを植え付けられているとは、知る由もなかろう。従ってその生き方を正すそぶりもなく、自然界に生きるヘビと、人間界に生きるヘビは、また別の生物であろう。だから私は憧れる。時には巨獣をも倒し、時には生まれる前の生を眼前で貪り、闇から闇へ、小さな穴を這いずりまわって、ひと時の安堵さえも与えぬ……私は憧れる。私は憧れながらもヘビになれない質であるからこそ、憧れる。そして、彼を軽蔑する。彼は正義の刀で人を切ることもなく、聡明で、無用な殺生を行うこともなく、臨機応変にいたるところに偏在し、弱者でありながら、王を討つ武器を持つ。そして粘り強く一意専心にことを成し遂げる。だが、それ以上に、悪であると定義づけられた存在……彼を軽蔑する……自分の優位を確認するがために……だが私だって、王が自分に牙を向けたなら、討ちたい……（推敲なし）

  2011.01.01

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• 人生は苦行だと思う

  この5年間を振り返ると、「修行」「苦行」という言葉がまず思い浮かぶ。「今日を楽しめない者に、明日を楽しめるわけがない」と言いながら、自分は今日を楽しむことができない人間になってしまった。その前の5年間は、やはり修行・苦行だったと思う。ただ、苦しみの度合いが薄かったので、なぜか今は楽しかった（ネットゲームをやってただけだが）と、勘違いをするようになった。人間はそのようだ……－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－苦行の原因は何だ？もちろん、身から出た錆だ。それ以前の30年近い人生に於いて、自らが溜めに溜めた悪行のその報いであることには違いない。本当にそうなのか？……そう思わねば、耐えられないから、そう思っているだけだ……真か偽かなど、問題ではない。自分以外に原因を求めれば、より悪い事態が待っていることは、自分の性格からして明らかだから。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－子どもはかわいいな。嫁もいとおしい。だが人生は苦しく、この5年の停滞が、さらに自分に重く圧し掛かる。日が進むにつれ、その重石がますます重くなるから、さらに苦行が苦行として続くのだろう。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－こう考えることは出来ないものか？人間は、苦しみ、悩んだ分、成長する。努力は裏切らない。ははは、そんな馬鹿なことがあるものか、と。真実は分かっているから。人間が苦しみ、悩んで成長するのは、その素地を持っている者、つまりそれを信じている者に対してだけだ。……おかしいな、自分はそれを信じていなかったか？いつ頃から、自分はそれを疑うようになったのか。きっとその頃から、自分は苦しみ、悩んだ分だけ、退化していってるのだ。卑屈になり、臆病になり、悲観的になった。自分でも自分が、卑怯だと思うようになった。その卑怯さは、確固たる信念に基づいた狡猾さとは異なり、自分の中の卑小な部分から生み出されるものだ。恐らく自分は、雄大に何かを語れた頃の自分には戻れないだろう。また、別の自分を模索して、生きるしかない。模索した結果見つかるものが、結局は「卑怯」でないことを願う。見つかるものが、できるなら人生を前進させるものであることを願う。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－努力に関しては言うまでもない。「無駄な努力」という言葉があるくらい、明白である。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－来月の中旬まで、仕事に忙殺されよう。そして、何が出てくるかは分からないが、結果を出そう。それまで身を持たせる手段は、考えねばならないが。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－忙殺されながら、何かを考えよう。これからの5年間は、何かを得る人生であることを。せめて過去、自分が居た水準まで、心を高めるために。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－賽の河原とは、よく昔の人は考えたものだ。ここは、賽の河原か？石を積み重ねては、鬼が来てそれを崩す。積み重ねては、鬼が崩す。積み重ねては……その無限の苦行は、やはり現世の人間が考えたものであるな。古人はその賽の河原の先に、何を見たのか？それは地獄か？それとも、極楽浄土か？それとも、無限の苦行は、やはりいつまでも終わらず、河原では、今も多くの者が、心を灰にしながら、今も自身を積み重ねているというのか？……－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－捨てることも大切だ。自分が退化したと感じるなら、まずは捨てることから始めてみよう。

  2010.05.24

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• 90点未満は不合格なのか

  34歳になった。誕生日を過ぎた頃から、毎日5時間以上の残業が続いている。仕事に対し、常に90点以上の成績（自分の中で90点以上）を求めるからだろう。過去の尻拭いを始めると、粗が見つかって仕方がない。一つ、契約書の内容が間違ってて、無駄に費用を払い続けている。一つ、あるはずの物がない。一つ、……見つけたら、修正をするのが私の仕事だ。しかし過去の担当者はもう居ないし、なかなか調査も進まない。少しの修正に相当の苦労が掛かる。ここで私が50点くらいの仕事をしてると、次の担当者がまた相当苦労することになるだろう。だから、私は90点以上の結果を残しておきたい。国の借金のように、未来の者を苦しめる前提で、何かを積み上げていく愚考は、許せないことだと思うのだ。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－60点以上でいいのに……と思う。どうして60点で我慢できないのか……と思う。きっと、自他から「きちんとした仕事をした」と認められ、いや、自他から非難されたくないからだろう。60点であれば、どんなに楽だろうに、と思う。ある人にそれを言うと、「その仕事を止めたら、君意外に誰もやる人がいないじゃないか」と。その通りである。だから私がやっているし、「やらされている」のだ。上司の曰く「今まで誰も手をつけなかった分野」だ。面白い言い方をする……それ相応の膿が溜まっている……－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－どうして自他から非難されたくないのだろう。最近、口論など、けんかをしてないな……社会人になったからだ。空気の読めない人間だ、けんかをすればとことんまで行く。社会に出るまでに出会った人で、今も付き合いのあるのは、一人くらいだ。しかし仕事は違う。多くの者の協力を必要とする。協力を得たいし、こちらも協力したい、そんな関係がベストで、そうあらねばという思いが強すぎて、非難されるのを極端に恐れる。それは、逆に言えば、自分は協力をしたくない人間には、（利得がない場合）協力をしない人間だからだ。しかしそれでも、90点以上を自己に科し続けるのは、異常だと思うが。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－基準がおかしいと思う。学校のテスト。90点以上、優、10段階評価の9以上……「まぁ、こんなものかね」90点未満、良・可、8以下……「悪かった」60点未満……「0点と同じ。無だ」たとえ平均点が30点だとしても、そう考えてしまう自分から抜け出せない。そうじゃない。ぎりぎり合格でも、合格は合格だ。と、何年も自分に言い聞かせているつもりなのだが、抜け出せない。90点より下は、自分の中では不合格だと、染み付いている。抜け出せない。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－結果として、今のところ自分の人生は60点以下だ。それは、この90点以上を求める考え方が、間違っていることの証明でもある。60点で満足していれば、きっと私の人生は、70点か80点は取れていただろう。角を矯めて牛を殺す、とは、なるほど、こういう時に使う言葉なのだな（笑）－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－人生はまだまだ長いと信じている。早く考え方を改めて、前へ進まなければ。自分が自分であるための、本当に大切なものだけを残し、それ以外はすべて捨て去ってもいいのだ。だが、そう思って何年になる？やはり、まだまだ長い……

  2010.05.23

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• 自分が許せなくなる時がある

  キャバクラというか、おさわりバーというか、女の子と話して触って抱きついて、そんな店に連れて行かれた。もちろん自分は、女の子に触ったりはしない。別に触りたくないからじゃなくて、それによって得られるもの（性的な満足）と、失われるもの（疲労とか、自尊心とか。自分の意志で来たわけでもない店で、そのような行為をするのは納得できない。自分の意志で来たのなら別だが）を比較して、失われるものの方が大きいと判断したからだ。しかし、相手の子はこちらをずっと見つめて話しかけてくる。非常な違和感を感じる。何をしゃべって良いやら、頭はフル回転。こちらが相手の女の子を接待しているような、そんな苦痛な数時間を過ごしました。（しかも金まで払ってよ……あほか……）そして疲労困憊した後に、アスペルガー症候群のことを思い出した。--------------------最近、テレビでも何かと話題のアスペルガー症候群。「アス君」とか名付けて呼んでる本もありますね。テレビでは、「アスペルガー症候群なのかそうでないかの境界なんて明確にはありません」、と言っておった。ま、ADHDにしても、その他のそれ系にしても、ようは可能性として、「限りなく近い人」と、「そうじゃない人」がいるだけでしょう？病気ではない。一種の脳の障害だ。その障害度合いが「個性」で済むレベルなのか、そうでないかの大小だけだ。んで、試しにチェックシートみたいなので調べてみると、（ウェブでも書籍でもたくさんあります）私も相当アスペルガー症候群には近いという結果になる。もちろん自分でも自覚があって、中学生の頃くらいからかな、頭がおかしいのは分かっていた。子どもは障害児のことは「ガイジ」と呼びますから（今は知らんよ）、言葉が話せる障害児は「ハンガイ」（半分障害児）。私くらいになると「クォーター」かな？と思っていたｗ（↑差別的な表現ですが、子どもの世界の真相です。　健常な子どもは、障害児に対し、万死に値するような行為を行ってましたよ。　純粋な大人が、「子どもは天使だ」と言うことがありますが、　子どもは想像を絶する悪魔的な行為を行うことを、私は知っています。　ここでは割愛）そんなこんなで、社会で生きていくのに困難が伴うだろうことは、子どもの頃から分かっていたのです。……ただ、私は運が良かった。「たまたま」頭が良かった。常に学校での成績はトップクラス。大して勉強しなくても。これは自分にとってはプラスだったのか、マイナスだったのか……学校では、やはり頭のいい子はみんなから一目置かれるんですよね。だから、ちょっとくらい奇妙な行動をしても、誰も何も言わないわけです。教師に対しては、そもそも尊敬の念を持ってない（これは小学校の先生が、あまりに物を知らないので、教師すべてが賢いわけではないんだなと、そういう目で見るようになっていた）ので、テキトウにあしらったり、反発してみたり……だから教師の側も、こちらを少し遠ざけてる感はありましたね。もちろん、こちらも遠ざけてもらった方が、居心地がいいのですが。。。誰も何も言わないのだから、自分で気付くしかない。自分のやること為すことが、今生きている世界で奇妙なのか否か。……無論、殆ど気付けないわけですが＾＾；--------------------高校までは友達に恵まれ、いつもみんなに囲まれている生活でした。しかし、大学に入ると一転して、人といるのが面倒になってきた。文化が全く違った感じで……次第に、人から遠ざかるようになって行きました。一人でいるのが心地よい、一人でいるのが一番落ち着く。そんな生活を何年も続けていました……そして就職し、また社会と関わらねばならなくなりました。自然体で社会に通用するわけがないのは、明白なのです。どうしましょうね。考えて、考えて、そして出した結論は、「ピエロになろう」でした。自然体で振舞って、社会から受け入れられる可能性は0％なわけです。人の気持ちや、場の空気を読むなんてことは、もちろん出来ません。とすると、そういうことが出来なくてもある程度許される位置を、会社の中に自分で作ってしまう他ありません。それが私にとっては「ピエロ」だったのです。これは非常にうまく行きました。「変わった子」として、よく可愛がってもらいました。同じ部署に、いい先輩が多かったからでしょう。いい部署に所属できたと、それは嬉しかったものです。ただ、ずっと頭を使って、自分の行動を逐一決めているので、非常に疲れました。特に飲み会なんかあった日には、家に帰るとグッタリです。人と仕事以外の会話をするなんて、1時間、いえ30分が限度です。しかし、毎日そんな頭を使っていれば、だんだんに慣れてくるもので、10年かけて2時間は持つようになりました。（2時間以上は、今も死ぬ。すごく苦しい）アスペルガー症候群の人は、人見知りも、ものすごいですよね。これはおそらく、転生のものではなく、幾多の苦い経験から、人見知りになってしまうのだと思います。「私は人見知りがすごい」なんてことを言っても、誰も信じてくれません。もちろん、人見知りじゃないように振舞ってるから、無理して。だから、時に素の自分を出すと、「こんな人だっけ？」と思われます。--------------------上司・先輩や後輩、他社の人と接する時は、きちんとお互いに距離を取りますから、仕事上での付き合いは、特に苦にはなりません。しかしながら同期入社と接するのは、非常にうざったいですねぇ。同期ってだけで、ためぐちだったり、距離を縮めて来たり……（何故同期だと、なれなれしいの？　ばかじゃないの？）なので、入社してすぐ、殆どの同期との関係を切りました＾＾これも非常に功を奏した。今は会社で同期と接する時も、敬語でいいんですから。あくまで、ビジネスの付き合いでOKです。すばらしい。かなり社会生活に支障を来たすと誰からも思われていた（自分も当然思っていたのですから＾＾；）私ですが、そのようにして、何とかやっていってます。---------------------何度も言いますが、それは、「たまたま頭が良かった」からです。たとえ空気が読めなくても、「頭で考えれば空気が理解できる」のです。人の気持ちを察せなくても、「頭で考えれば人の気持ちが説明できる」のです。……ものすごい労力を伴いますがねｗしかし、自分で自分が許せなく思えてくるのです。「たまたま頭が良かった」から、大した努力もせず、まぁまぁ良い生活を送っているこの自分が。大企業に入って、まぁまぁ良い給料をもらって、それなりの評価を得て、家も買って、結婚もして、子どももできて……世間的に見れば、幸せな生活をしているのではないでしょうか……何の努力もせずに……本来世間からはみ出すべき人間が、何の努力もせずに……これが、無性に許せないのです、最近特に。例えば私が、たまたま頭が悪くて、しかも今のようにアスペルガー症候群っぽい感じで、世間的に言って不幸せな生活をしていたとします。その私が、今の私を見たら、ものすごく許せないと思います。何故、努力もせずに……と。----------------------うちの会社の人間には、嫌な人間も結構います。（私の部署にはほとんどいないのですが）腐ったエリート意識を持つ人間です。一流大学に入って、一流企業に入れたからでしょうかね。そうでない人を明らかに下に見た言動を、はばかりもなくする輩がいます。そういう輩ほど、大した努力をしてません。自分では、努力しているつもりなのかも知れませんが、鼻くそのような努力です。彼らは分からないんでしょうか。君たちが、たまたま頭が良かった、つまり勉強が出来たから、良い地位につけただけのこと、ということが。彼らはわからないんでしょうか。たまたま要領が良かったから、少し周囲より勝っているように見える。しかし、あくまでどんぐりの背比べ。芽も出てなければ、大木から見たら何と愚かしい優越に浸っているのか、ということに。彼らはわからないんでしょうか。たまたま頭が悪かったら、君たちや私のように努力を怠ったものは、敗者として地を這う生活をしなければならないのです。しかし本当に許せないのは、そのことに気付いていながら、なおも努力を怠る自分なのです。気付きもしない阿呆どもより、もっとたちが悪い。------------------------一生の内で一番努力したのは、大学院に入る試験の前でした。約2ヶ月間、毎日12時間ほど勉強を続けました。自分の中では、努力したと思いました。しかし、私と一緒に勉強をしていた友人は、毎日私より数時間多く勉強していました。私は、私の努力は、努力と呼ぶにふさわしくないものだと、そう思います。どうして私は、彼よりも楽をしていたのか、楽なほうに流れるのか、それが許せないのです。だからでしょう。自分で自分を尊敬することが出来ません。何も、成し遂げてない自分を、軽蔑することしか出来ません。------------------------20歳のときに、「10年後の自分へ」という詩を作ったことがあります。確かその詩の中に、こんな一節がありまいた。「10年後の自分へ　君は、今の私を完膚なきまでに説き伏せることが出来るようになっているかい？」と。これについては、私は「なった」と言えるでしょう。二十歳の自分を、完膚なきまでに説き伏せることが出来るくらいの知恵は付きました。口は、相当狡猾になりました。ですが、二十歳の自分は、今の私を見て、こう言うでしょう、「何で生きているんですか？　何のために生きているんですか？」と。「あなたは社会のために役に立ってるんですか？」と。今の私はこう言う、「もちろん役に立っている。一生懸命仕事をしている。　誰かから求められた仕事をするのは世の中の役に立つことだ。　きちんと納税もしている」と。彼はこう言う、「それは、あなたでなくては出来ないことですか？　あなたじゃなくてもいいんじゃないですか？　あなたが生きている意味はどこにあるんですか？」それに対して……私はもちろん言い返すことが出来る。二十歳の彼を説得し、反論が一切出来ないような切り替えしもできる。……しかし、彼は私を軽蔑するだろう。彼の中の「何で生きているんですか？」を私は消し去ることは出来ないだろう。何故なら、私が努力をしていないから……------------------------40歳の私は、どんな風になっていればいいのだろう。……答えはもう出ている。二十歳の彼が、尊敬できる人間になることだ。そのために何をすればよいか。……その答えも、あまりにも明白だ。努力をすればいいのだ。------------------------しかし私は努力をしていない。アスペルガー症候群に近い性質を持ち、ともすれば社会不適合の烙印を押されかねない人間であるにもかかわらず、それを挽回するための努力をしていない。たまたま天から与えられた知能という資源に胡坐をかいて、のうのうと社会を泳いでいるだけだ。こんな人間は、私の世界には必要ない。こんな人間は、人間とは呼べない。こんな人間は、軽蔑すべきであり、唾されるべきであり、許されるべきではないのだ。よくも恥ずかしくも、私の世界で生きている。よくもぬけぬけと……この人間は……この……

  2010.04.28

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• 去年(2009)の振り返りと今年(2010)の目標

  うちの子は、他人が見ても可愛らしいそうだ。それは、親としてはとても嬉しいことだ。もちろん、雑誌(ちゃんとしたのね)や本に載っている子には、かわいさでは遥かに及ばないが、それでも電車や店などで人気者なのは、嬉しい。どうかこのままの地位を維持して育ちますように←言い方がいやらしいヽ(´Ａ｀)ノところで2009年を振り返ってみる。2009年は、3人の人にとても感謝の年だった。会社の先輩のT氏、協力会社のW氏、あとは嫁。2009年の前半は、それはそれは仕事が大変で、月に100時間を越える残業も、当たり前だった。しかし、T氏およびW氏を始め、たくさんの人が折れずに働いてくれたから、何とか乗り越えることが出来た。（一人途中で倒れたがｗ）T氏も、W氏も、よく我慢できたものだ。どちらかが崩れてたら、俺も引き続いて終わっていただろう……---------------そんなたいへんな中で、平静を保って、かわいい子を産んだ嫁には感謝している。平日は全く嫁を構うことは出来なかった。もちろん休日も出勤が続いて、あまり相手に出来なかった。それでも、ホルモンバランスが崩れるといけないと、笑顔で過ごして料理も作り、やってくれた嫁にはとても感謝してる。いい子が生まれてくれたのは、一重に彼女の頑張りによる。----------------子供が生まれた以外には、取り立てて何もなかった。これは、人生において、焦燥を駆り立てるに至った。----------------2009年の目標　よく覚えていないが、外向けには「ゲームで3000万円稼ぐ」と言っていた。　結局、5万円くらいしか稼げなかった。　しかもゲームは7月で断った。2010年の目標三つほど作ろう。１．嫁に優しくする。　私は普通にしていると、マイナスのオーラを発しているようだから、　ここは努力して、笑顔をつくり、やさしく話しかけるようにしよう。　会社では、大分そう装えるようになってきた、もちろん意識してだが。　これは大そう疲れるので、より一層、人と関わりたくないと思うことも増えた。　だが、金をもらって働いているのだから、身を削るのは仕方のないことだ。２．去年より長い文章を発表する。　2009年は忙しい中、よく文章を書いたと思う。　自分でもこれは、もがいていたんだと思う。　だが、その足掻きは、なかなか箸にも棒にも引っかからず、わずかに短い文章を　発表するだけに留まった。　そうやって私の寿命は1年縮まったわけだ、悲しいことだ。　今年は必ずそれを打破しなければならない。　一層の努力を自分に強い、もがき続けねばならない。　遊んでいる場合ではないよ。　ほんとうに、、、これは、、、３．沈む船から逃げ出す準備をする　会社の業績は良くない。　世の経済の影響によるものでないことに、それなりの人は気付いているようだ。　だが、会社の成り立ちにこれはよるのだが、うちの部では、気付かない人間が多すぎる。上の方の数人と、若い数人を除けば、何をのほほんとしているのだ、と言いたくなる。　遅かれ早かれ、その「のほほん」が続くなら、これは沈み行く船だ。　別の分野の技術を身につけ、逃げ出す準備をするしかない。　ただ、膨大な仕事を、どうしよう。。。

  2010.01.02

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• 君は詩人なのかい？（さそり座の女」の評価）

  朝日新聞のbeで、「さそり座の女」の特集を見た。いつものように電車の中で、何気なく記事を読んでいた。いいえ、私はさそり座の女お気のすむまで、笑うがいいわ……「完成度の高い、名曲だなぁ」……そう、思った。解説を読んでいた。作曲の中川さんは、作詞の斎藤さんの夫から渡された沢山の詩の中から、これだけを目に留めて、持って帰ったと。「いいえ」から始まるその詩に……そこで私はふるえた。「いいえ」から始まるこの詩は……これは明らかに詩人の詩であり、私からはどうやっても生まれない、この「いいえ」から始まるという……私も若い頃はよく、詩を書いたものだ。だが、解説を読み進めるまで、この「いいえ」から始まる詩が見えなかった私は、明らかに詩人でないことを知る。私がいくら詩を書いたところで、詩人にはなれないことを知る。それが悲しいとか、嬉しいとか、そんなこと以上に、この「いいえ」から始まる詩に、遠大なるものを感じて、ふるえていたのだった……（さそり座の女の歌詞はここ）

  2009.08.13

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• 「愛」という名前の由来について

  ようやく嫁の腹の中の子の性別がわかった。女の子だそうである。「一人目は女児！」を強く望んでいた私としては、非常にうれしい限りだ。さて、そこで前前から決めていた名前、「愛」について、一言二言書き留めておく。その子が将来、文字が読めるようになり、意味が理解できるようになった時、きっと自分の名前の由来を知りたくなるはずである。思えば、私自身も自分の名前の由来を発見したのは、大学に入ってからだった。家庭事情があるので、親はその由来を、私に語ることはなかったのだろう。私は、自分の名前をいたく気に入っている。人生において、これほど得をする名前も、珍しいであろう。名前は、その人の人生を左右する。それほどに重要なものだ、何日にも渡って悩んで、本当にふさわしいと思う名前を付けたって、損はない。そう、親は子の幸せを願うものであるから。さて、------------2008年晩秋■名前を考えるにあたっての基本的な考え方人間が生きる上で、もっとも大切なものは何だろう。それはある人にとってはお金だったり、地位だったり、歴史に名を残すことだったり、名誉だったりする。。。また彼らと別種の、ある人にとっては、それは人を愛することだったり、人に愛されることだったり、世界の平和だったり、笑顔だったり、家族だったり、平凡な生活だったり、健康だったりする。。。まさに十人十色、数え切れない。では、人間を含む生物すべてにとって、もっとも大切なものは何であるか。生物すべてが自分の内に秘め、もっとも大切に守っているもの……それは、やはり生命、命である。地球上に生命が生まれてこのかた、38億年になると言われるが、その38億年の間に、生命の歴史は何度も閉じられようとした。地球に隕石が衝突し、全表面が灼熱地獄と化したこともあった。全地球凍結により、何もかもが凍てついたこともあった。いろいろな苦難が、何度も何度もやってきた。だが、歴史は閉じられなかった。・・・それは何故か。それは、生物が何よりも大切にしている「生命」それを紡ぎ続けるために、彼らがあらゆる手段を尽くしたからである。ある者は何千気圧もの地中にもぐり、ある者は自らの体を単純化することで、過酷な外部刺激に耐えた。またある者は、一時的に生命活動を止めることで、未来への希望を託した。そしてあらゆる手段を尽くすために、生物は最強の概念を生み出した。『多様化』である。何千万、何億という自分と違うもの(種)を生み出すことにより、どんな最悪な事態に陥ろうとも、誰かが生き残れる。どんな地獄の中でも、たった1種だけでいい、生き残りさえすればよいのだ。私たちが今、38億年後の子孫として生きている核には、『多様化』が胸の奥底に秘められているからだ。そして、『多様化』の概念を実現するに当たって、生物は最強の武器を持っていた。『子孫を残す』ことである。生命は、その個体が行き続けるだけでは、多様性は生まれない。『子を残し、その子が、それを生み出した固体(親)と、ほんのわずかながらに異なっている』このことが『多様性』を生命の歴史に発現させた。そして、子孫を生み出した固体は、自らが滅ぶことにより、『新しい生命が未来へと渡る橋』を作った。新しい生命は、過去の生命の死骸でできた橋を渡り、未来へ、未来へと歩んでゆく。今日は昨日より、明日は今日より、少しでも良くなろうと、歩んでゆく。親は子に、子は更にその子に、38億年命の歴史をタスキとして渡していく。。。娘には、生命が生み出したこの一番大切な概念『多様化』、そしてそれを実現化し、未来への曙光を繋ぐ最強の武器『命を生み出すこと』、これを与えることとする。■名前の由来となるものさて、基本的な考え方を名前に繁栄するために、具体的な言葉が必要となる。再度、生命の歴史を振り返ってみる。『多様化』『命を生み出すこと』これらを一言で表す良い言葉がある。『進化』だ。では歴史上、『進化』が最も花開いたのは、いつだろうか。……『進化の大爆発』……そう、カンブリア紀だ。地球史上、最も『分化』が激しく、命に溢れた時期。この”カンブリア”を名前の由来としよう。■名前に至るまでさすがに”カンブリア”から名前を取ることは出来ないだろう。せいぜい”リア”くらいか。”リア”とするのも、あまり捻りがなくてよろしくない。カ・ン・ブ・リ・ア逆順だと、ア・リ・ブ・ン・カ漢字に直すと、有り分化？　蟻文化？　アリ文化？”分化”・”文化”はカタカナに分解するとそれぞれ”ハカイヒ”・”トメイヒ”になる。ア・リ・ハ・カ・イ・ヒ並び替えてみよう⇒リ・ア・ハ・カ・イ・ヒ『リアは回避』……うむ、やはり”リア”は良くないと言っておる(笑)別の並び替えを行う⇒ア・イ・ハ・ヒ・カ・リ『愛は光』……光とは何だ？……そう、光とは言わずもがな、曙光のことである。ゲーテの言う「もっと光を」であり、もし神が存在するとしたならば(私は懐疑しているが)、この世界の創生にあたって最初に述べた「光あれ！」のことである。まずもって、第一子の名にふさわしい。別の名前は考えられないか？『アリ文化』から考える。ア・リ・ト・メ・イ・ヒ並び替えてみよう⇒ア・イ・ヒ・ト・リ・メアイヒトリメ！『アイ一人目』！やはり一人目の娘は『アイ』が良いと言っておる。■名前の決定『アイ』、これでようやく人の名前になった。しかも、生命38億年の歴史が、それを指示してくれているのだ(とする)漢字は？亜衣・愛・藍・・・私の家系の名前を考えると、一文字の名前が続いていることに気づく。愛 or 藍そこでまた、生命の歴史に立ち戻る。……もう、言わずもがなである。『愛』これをもって、私の一人目の娘の名前と決定する。■ちなみになぜオルドビス紀ではなく、カンブリア紀なのかという問いがあるかも知れない。なぜカンブリア紀か。これは私の半生前に決まったことのため、ここでは割愛する。■その他この名を考えた後に、NHKが2009年の大河ドラマに「直江兼続」をやると発表しやがった。http://plaza.rakuten.co.jp/inc/tieup/campaign/armor/index.html彼の象徴はもちろんのこと「愛」であるが、私としては、娘の名をこれと関連付けられるのではないかと、気が気ではない。決して、NHKから取って決めたのではないことも、併せて表明しておく。

  2009.01.17

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• 裁判員制度も始まるしジャッジ2（ジャッジ2の評価）

  奄美(？)の離島、大美島(架空)を舞台とした、生活密着裁判もの。最近、寒いので外にあまり出ず、テレビを見てるので、やっと見終わりました＾＾；奄美諸島の宣伝か？と思うような美しい風景の数々、でも、島暮らしは現代日本人にはとても厳しいものです。とにかく仕事がない、お金が稼げない。沖縄もそうですが、離島に暮らすということは、お金がなくても楽しく暮らせるか、ということを考えさせられます。楽しみに訪れるのは良いですが、住んでみようとまでは、なかなか考える人は少ないのではないでしょうか。http://www.nhk.or.jp/judge2/最終回は印象的でした。大阪に出て40数年、浮浪者になった男が、生まれ故郷の島に帰ろうとします。母が亡くなったから、その葬式を挙げてやろうと。ところが、途中の島で、荷物もお金も盗まれてしまいます。同郷の男にだまされて。ヤケになった男は、強盗をはたらき・・・-----------一昨日のことを思い出しました。大阪へ出張で行きました。新大阪駅の入り口で御堂筋線に乗ろうとすると、前のほうを歩く年配の女性が、何かカードを落としました。彼女も、ほかの誰もそのことに気づかないのか、拾う人はなく、仕方がないので私が拾って、走って彼女に追いつきました。バスのパスカードでした。「わざわざありがとう」(関西のイントネーション)とマスクをしていた私の顔を、彼女はじっと覗き込みました。私はすぐに一礼して去りました。帰りの新幹線、今日はいいことをしたなと、少しうれしい気持ちでした。人間はそう、助け合っていかなければならないと。新幹線を降りると、切符がありません。何度服を探しても、カバンを見てもありません。おそらく、会社からの電話に出た際、新幹線の中で落としたに違いない、そう思いました。駅員に訳を話しましたが、新幹線は厳しいですね、領収書を見せても、クレジットカードの購入記録を見せても、「切符がない場合は、再度お支払いお願いします」とのこと。彼らもそれが規則ですし、業務ですから、そう言わざるを得ないのでしょう。原理原則に従って行動しているのは、尊ばねばなりません。それならこちらも正規の手順で対応していただくことに。乗った号機、車両と座席番号(意外と覚えてるもんですね＾＾；)を伝え、切符が落ちていないか、探してもらうことにしました。「30分ほど待っていただくと思います」・・・待合室で再度、服やカバンを探っていると、10分もしない内に呼び出しがかかりました、切符が見つかったと。JR係員にお礼を述べて、駅を後にしました。-------------会社へ戻る夜の道で、考えました。あの切符は、きっと誰かが拾って、東京駅(品川かも)に届けてくれたに違いない。でなければ、あんなにも早く見つかるものではない。ありがたいことだ。やはり、人間はお互いに親切にしなければならない。・・・だがしかし、もし見つからなかったら、私はどうなっていたろう。再度、一万数千円を払い、駅を出て、悲しい気分でこの道を歩いていただろう。「今日はいいことをした、なのに・・・」そう、考えたに違いない。大阪で拾ったバスのカード、横浜で失った新幹線の切符、彼と我との間には、まったく何の関係もないのに、人間は面白いものだ、それらの間に関係性を持たせようとする。まるでその二つの出来事が、神のイトで結び付けられているかのように。。。そして、こう考えたろう。「良い行いをしたからといって、何の良い報いもない。　ならば、もうすまい・・・」『やさぐれる』とは、こういうことか。浅ましい、実に憎むべき人間の性質…否、私の性質ただ、今回はたまたま切符は、どこかの親切な人により届けられ、私は救われた。そして、私はこう考えた、「やはり、人間はお互いに親切にしなければならない。」……浅ましい、実に浅ましく、吐き気を催すほどに醜い。彼と我の間には、バタフライ効果ほどの関係もありはしないのに。。。-----------人間は面白い。人間は、実に不合理で浅薄な存在だ。この地球を、この世を徘徊する汚点でしかない。そしてまた、私自身があまりにもその人間であることを考えると、胸がムカムカしてきて、吶喊の奇声を発したくなるとともに、やはり、「面白い」と皮肉を言って、苦笑してしまうのだった。こんな、クリスマスの夜に・・・

  2008.12.27

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  新幹線

  僕の新幹線は、新横浜を9時半に出た。今日は通路側の席ではなく、大阪出張では初めてだが、窓側の席を取った。いつもは、会社の資料を読んだり、本を読むか、新聞を読むか、寝るか、あまり景色など見ないのだが、なんとなく今日は頭も疲れており、ぼーっと外の景色を見ていた。南側の席に座ったため、強い日差しが眩しい。どうしても知っている土地を発見したくて、目を凝らしていると、西谷が見えた・・・相模川が想像以上に大きい。新幹線と垂直に交わるあれは、何線だろう。きっと御殿場に続くJR線に違いない。小田原を過ぎ、熱海を過ぎ、広い平野と、遠くに見える長い長い防砂林と。しばらくして、キシュ、キシュと携帯で写真を撮る音が。富士山だ。雪を被った富士山は、『日本一』という言葉がふさわしい。偉大であり、やはり神の山であると、心に深く刻まれる。富士川、安部川、大井川、浜名湖、時折見える太平洋、どれもこれもが、ただの田んぼでさえも、興味深くて仕方がない。……だから、窓際にはいつも座らないのだ。その景色に、無限に吸い込まれてしまうから。子供の頃からそうだった、電車から見る景色が楽しすぎて、何度でも見たくなる。それは年を追うごとに強くなる。私が、弱くなった証拠であるかのように。。。-----------「強くなりたい」そう思ったのは、高校に入る前だったか、入った後だったか。私の脳と一緒に、泥の中に埋めてしまいたい中学時代を終え、考えた。「強くなるには、いったいどうしたらよいだろう」すぐに結論は出た。もっとも障壁になるのは、つまり人間の弱さの根源は『感情』である、と。この『感情』なるものが、あまりにも邪魔に思えた。生きていく上で、果たしてこれは必要なのか？……自分には、まったく必要のないものと判断した。それから三年間、自分では『修行』と呼んでいるが、いろいろな試行錯誤により、感情を薄く薄く、まるで靄のように透けて見えるほどにできた。喜び少なく、悲しみ少なく……頭は今まで以上に冴えた。何でもできる気がした。いろいろなことに挑戦した。……生きるのが楽になった。前へ前へ、着実に歩んでいっている気がした。感情を殺しすことは正解だ、これからもより一層、感情を薄めていこう。そう、思った……----------大学に入り、ふと、不思議なことを考えた。このまま感情を殺して、感情が極限までなくなったとする。果たしてそれは、『人間』足りうるか？答えは『否』だ。感情がない肉体は、ロボットというよりも、寧ろ節足動物や昆虫に近い。カナブンやクモや、チョウの部類に入る。彼ら遺伝子を乗せた緻密なマシーンは、それは人間が滅びようと、必ず生き残るだけの強さを持ち、多彩な光り輝くフォルムで世界を席巻する。『格好よさ』から言えば、人間などその足元にも及ばぬ。賢しくも、自らの力で自らを滅ぼそうとするアレルギー症状のように、悩み、苦しみ、一生を終える下賤の存在、それが『人間』だ。緻密に崇高に造られた虫たちと比べ、なんと醜く弱弱しい存在であることよ。……だがしかし、私は虫ではない、悲しくも人間なのだ。人間として生きなければ、『私』という存在に意義はないのである。---------それから感情は自然と戻ってきた。薄いことには変わりなく、しかし感情が薄いことによる『楽さ』も享受しつつ、日々をすごすことができた。そうやって何年もが過ぎて行った。次に私が変わり出す、その日まで。---------嫁と出会ったのは、今までのめり込んでいたネットゲームをやめると決めた、次の日だった。それまでの私の生活は、仕事とゲームで、睡眠時間を4時間、5時間に削る毎日だった。いろいろ思うところあり、ゲームはやめることにしたのだが、今ではそれも懐かしく、また別のゲームに嵌っている。やはり、ゲームだけはやめられない。嫁は感情のとても豊かな女性だった。たとえるなら、雨が降ったと言っては嘆き悲しみ、チョウを見たと言えば歓喜に咽ぶ。まるで、できの悪い子犬のように私には見えた。それが厄介であったにも拘らず、愛おしくも思え、そばに置いた。私にはない喜怒哀楽を持っている、それを見ているのが、楽しかった。ふと気づくと、私もそれを取り戻そうと考えるようになっていた。私が3年ほどかかって、捨て切りたくても捨て切れなかったそれを。本当は、感情が戻ることによる苦しみを、誰より知っているにも関わらず。。。---------実のところ、感情が濃くなるにつれて、やはり苦しみは増した。会社でも、今まで気にならなかったことが気になるようになり、個人の世界に閉じこもれなくなった。家でもよく、嫁の気まぐれに振り回されるようになった。それはとても煩わしいことで、ついには精神科に通うまでに至った。だけれども……と思う。昔私は言ったじゃないか、人生は、波風がないんじゃ面白くない、たとえ辛くても、山あり谷ありの方が面白いだろうと。実際に経験してみると『人生の面白さ』については、山も谷も低い方が、感じられるのではないかと、皮肉なものである。---------新幹線は名古屋を過ぎ、もうすぐ京都に入る。結局のところ、景色はあまり見れなかったのではないか？だが、今日はもう面白いものをたくさん見た。。。海外や知らない場所に行けば、珍しいものはたくさんある。そういう珍しいものを見るのは楽しいし、圧倒され、驚きもする。だけれども、本当に面白いものは、僕たちの、ほら、こんなにも近くにあるじゃないか。ようやく私はそれに気がついた。---------私は今、何に飢えているのだろう？。。。

  2008.12.13

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• サンタクロースは本当にいるか？の証明

  ばかばかしい、と一笑にふすことは簡単だが、「そうやって思考停止に陥っていいのかい？　お子様諸君」と、小学生の自分が目の前に居たら、言ってやりたいｗ月並みな命題になるが、(嫁の腹に赤子もいることだし)『サンタクロースは本当にいるのか？』について考えてみる。なお、サンタクロース(フィンランド在住)に手紙を書く場合は、こちらのサイトをご参考に＾＾http://academic2.plala.or.jp/k-mizuho/letter_to_santa.htmサンタクロースになりたい人は、フィンランドやらグリーンランドやらのサンタクロース養成学校で資格をとってください＾＾↓参考ページhttp://blog.livedoor.jp/curisumasu/archives/500956.html夢のある回答がほしい人は、世界中で話題になった(そうな)回答をどうぞ＾＾http://kabu.main.jp/archives/000236.htmlサンタクロースの詳しい説明はこちら＾＾http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9↓↓↓↓↓「そんなこんなは、もうどうでもいい！」という方(自分)には、私なりの回答を用意しましたので、こちらを読んでいただければ・・・というか、自分が子供から「サンタってほんとにいるの？」って聞かれたとき、こういう憎たらしい回答をしてやろうと、たくらんでいるわけです(笑)-----------------問「サンタって本当にいるの？」答「いると思うよ」問「どうして？」答「じゃ、逆に聞くけどさ、『仏教』ってあると思う？」問「お坊さんがいるじゃん」答「そう、でもお坊さんは『仏教』を信じてる人であって、　　『仏教』じゃないわけだ。　　サンタクロースを信じている人だって、ほら、いっぱいいるでしょ。　　君の友達とか、周りにいっぱい。　　でも、サンタクロースを信じてる人が、サンタクロースだってわけじゃないでしょ」問「？？？」答「『仏教』って目に見えないよね、でもあるよね」問「仏像とか、お経とかがあるじゃん」答「仏像は仏像だよ、『仏教』を表す形の一つであって、やっぱり『仏教』ではない。　　お経もそう。　　それらから『仏教』を知ることはできるけどね。　　サンタクロースにだって人形がある。　　サンタクロースの歌だってある、お経とおんなじだ。　　それらからサンタクロースを知ることはできるけど、人形や歌がイコール『サンタクロース』そのものってわけじゃない。　　『仏教』は目に見えないし『持ってきて目の前で見せろ』って言われても絶対無理だけど、そうやって坊さんや仏像やお経から、必ず存在するってことはわかるよね。　　サンタも同じじゃない？　サンタを信じる人や、人形や歌やクリスマスや何やかんやから、『サンタを呼んで目の前に見せる』ことはできないけど、必ずいるって言えるんじゃないかな」問「仏教には、ブッダがいるよ」答「サンタには、聖ニコラウスがいるよ。ブッダもニコラウスも、ずっと昔に死んじゃった人だけど、仏教は残り、サンタも残ってるよね。　　だからサンタは、君が考えるような、見たり触ったりできるものじゃないのかも知れない。　　でも、やっぱり存在するんだ。　　サンタの存在を感じられるようになったら、君はもう少し、人に優しくなれる」-----------------もし問うて来たのが男の子だったら、こう言って煙に巻いてやろう。女の子だったら、もう少し夢のある答えを授けよう(笑)「『在る』と『居る』は異なる概念であり、　私が問うているのは『居る』に関してだ」くらいの反論ができたら、それは私の子供である証拠だ。まぁ、そのくらいになるには15年はかかるだろうが。私だって、サンタの存在を感じられるようになるには、20年以上かかったわけだからｗ

  2008.12.11

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  象の背中(旅立つ日)の評価

  遅ればせながら『象の背中(旅立つ日)』を知りました。うーん、世の中の文化から取り残されているのだろうか。。。私は。YouTubeで見れます(旅立つ日)こちらは(雲の上のお父さん)というタイトル？深夜に3分くらいのアニメで流れてて、HDに録画されていました。(新作アニメ期なので、とりあえず深夜アニメは全部録画＾＾；)とりあえず、嫁に見せてみました。涙ぼろぼろのハナミズだらだらになりました(笑)彼女の調べたところによると、原作は秋元康の小説？で、48歳の男性が主人公の、大人向けの作品らしい。(詳しくはWikiで)↑うーん、アニメとぜんぜん繋がりのない原作だ。。。キャッチコピー「象は、自らの死期を察知した時、群れから離れ、死に場所を探す旅に出るという。」会社の人にも見せてみよう＾＾楽天でも何かいろいろ売ってます嫁へついでに↓買ってちょ

  2008.10.13

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  親戚のこと

  2週間ほど前だったか、いとこから電話が来た。「(息子と娘への)お年玉ありがとう」と。もう、いとことは、10年は会っていないのではなかろうか。お年玉には手紙を添えていた。男の子には、「本を読みなさい」と。漫画でもいい、なんでもいい。とにかく本を読みなさいと。女の子には、何を書いたかな。「かわいく」と書いたかな。愛想のある、かわいい子が一番だと。--------------次の週、祖父母と叔父の住む家を訪れた。叔父の曰く、「正月から(いとこ＝彼の息子に)会ってなくて、(ずっとお年玉を渡せず)やっとこないだ渡せた」。祖父母は相変わらずだった。もう祖父の方は96になったと言う。嬉しそうに昔話をして、笑った。祖母は、たくさんの指輪とネックレスを付けていた。私と、嫁が来るから、たくさんの指輪と、ネックレスを付けていた。もう二人とも、家から出歩けない程弱っている。---------------祖父母は来年まで生きているだろうか。風邪でも引いたら、すぐに逝きそうだった。いとこの息子や娘は、祖父母と話をしたことがあるだろうか。96年の、人間の生きた息吹を、感じたことがあるだろうか。そうだ、来年のお年玉に添える手紙には、こう書いてやろう。男の子へは、「曾お爺さんは、もうすぐ亡くなるでしょう。　そうすると、もう彼と二度と話をすることは出来なくなります。　だから、曾お爺さんともっともっと話をしてあげてください。　話を聞いてあげて下さい。　彼の言うことは、君にはよく理解できないかも知れませんが、　もっともっと聞いてあげてください。　彼の生きた100年が、少し分かるようになるかも知れません」女の子へは、「曾お婆さんと、もっともっと・・・」自分の生き方が下手だから・・・子供の頃は明石焼きより、たこ焼きが好きだった。今は明石焼きも美味しいと思えるようになりました。みんな忙しく生きて、その忙しさの内に色んなものを置き去りにします。気づくのは、いつも後ですが、それも忙しさの合間です。。。

  2008.07.31

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  願い事

  小牧から名鉄で岐阜へ岐阜から草津へ新快速でぼーっと窓の外を見ながら考えた。犬山で、いくつかの神社に賽銭を投げながら、いったい私は何を願ったのだろうか。私の欲しいものは、一体なんだろう。神社や寺に行くと、いつも願い事に困る。そして、昔からそうして来たように「世界平和」を願うのだ。昔は本気でそれを願っていた。だが、今の私に、「平和」などというものを願うほどの情熱はない。・・・そうだ。情熱だ。今、私がもっとも欲しいものは、毎日を懸命に生きていける情熱と、持続できる気力と、そして体力だ。人間が死へ向かって歩いているのなら、1日だって無駄にはできないはずなのに。。。何故だろう。たとえ明日死ぬにしても、何も出来なそうな、このけだるさ・・・

  2008.07.30

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• 嫁の祖父の死について

  先週の土曜に見舞いに行った際は、すでに言葉を発することができないくらいに衰弱しており、わずかに目を開けたり、指先を動かしたりできるくらいだった。とりあえずそういう場では「平生と笑顔」、と思っているので、呼びかけ、手足をさすって、笑顔を見せて帰った。本当は、もっといろいろできる事はあるのだろうが、嫁の祖父ということもあり、遠慮した。こういう時に私は、「自分がもしその立場だったらどうされたいか」を考えて、行動するようにしている。ただ、私の感覚は普通の人と大きく異なっているらしいので、時に突飛な行動に映るらしい。私の行動を、喜んでくれる人は、非常に喜んでくれる。眉をひそめる人は、非常に眉をひそめる。眉をひそめる人のことは、私はまだ理解できない。---帰り際に嫁が、「ああいう(死の間際)時、何を考えるんだろうね」と言った。何を考えるのだろう。きっと頭はぼんやりとしているだろうが、自分の今後のことは、予見できているだろう。やり残したこと、伝え残したことがあれば、きっとそのことを考えるだろう。残される人のことを考えると、胸の詰まる思いかもしれない。私自身の祖父はまだ生きているが「死にたくない」と言っているそうだ。そういう思いで逝く人は、きっと辛いに違いない。自然に受け入れられるようにならなければ、それは苦しいことだ。なぜなら、逝くことが自然なのだから。---人は老人の死を悲しむ。高等哺乳類もそうだ。下等哺乳類や鳥類、爬虫類はどうだ？少なくとも魚類は悲しむまい。では、なぜ、私たちは老人の死を悲しむのか。---人は子供の死を悲しむ。高等哺乳類もそうだ。下等哺乳類や鳥類、爬虫類もそうだ。悲しみという感情はなくとも、子供を守る。少なくとも、ありとあらゆる生き物にとって、子孫は大切なものである。それに例外はない。なぜなら、子孫は遺伝子を次の世代に伝える道だから。---生物が「記録」を残す手段は、DNAだった。38億年前に生命が生まれ、それから何億年もの間、生物の「記録」手段はDNAのみだった。だから、DNAさえ残れば、悲しくはないのだ。DNAを次の世代に残し、古い体は破棄する。次の世代には、自分の「すべて」「100%」が伝わっているのだから、古い体を破棄するのには、何の抵抗もない。むしろ世代交代とは、新しい体を手に入れる喜びはあっても、悲しみなどは存在しないものだった。「死なねばならぬ」のではなく、生命は「喜んで死というシステムを組み入れた」のである。アポトーシスという機構がそうである。われわれが古くなった皮膚を風呂で洗い流し、新しいきれいな体を手に入れるように、「死」は喜ばしく、楽しく、すばらしい、どうしても生物が欲して止まなかったシステムだったに違いない。そして生命は、懸命にして「死」を自分の道の上に取り込んだ。「死」が自分のものになったとき、きっと生物は小躍りしたに違いない。---生命は死を獲得した。それから何億年して、また変化は起きた。神経系の誕生である。それまでわれら生命は、DNAのみに「記録」を行っていた。しかし、神経束が「第二の記録」を可能にした。生きている間の「経験の記録」である。第一の記録である「本能の記録」との対に値する。神経束を持つ生物は、危険な場面やおいしい食べ物、うまい異性の獲得方法などを、「第二の記録」として生きている間に獲得する。そして、それをあるものは、子に伝えようとする。……しかし……それは伝わらない。「第一の記憶」(DNA)が、100％の伝達を可能にするに対し、「第二の記憶」(経験)は、数％も伝わらないのではないか？生命は進化し、神経束はどんどん太くなり、脳が生まれた。脳はどんどん大きくなり、我々人間が生まれた。どんどん「第二の記憶」は大きくなり、DNAの何億倍、何兆倍もの事柄を記憶できるようになった。「第二の記憶」が大きくなれば大きくなるほど、それは大切になった。その個体を表すのは、DNAではなく、「第二の記憶」に取って代わりつつある…………が……失われる。死によって、「第二の記憶」は失われる。彼が、その一生を懸命にかけて築いた「第二の記憶」が、その一生を終えると共に、失われてしまう。だから悲しい。ここに至って初めて、生命は「死」が悲しいものであることに慄えたのだ。自ら喜び勇んで手に入れた「死」が、牙をむいた。。。---もし、祖父とまったく同じDNAを持ち、経験と感情と外観を持つ生物がいたら、祖父の死はそんなにも悲しいだろうか？もし、私とまったく同じDNAを持ち、経験と感情と外観を持つ生物(つまり「私」)がいたら、私の死はそんなにも悲しいだろうか？……そこで人は、「魂」という存在にぶつかる。「魂は違うではないか」と。ただ、それは「自分から見た自分」の話であって、他人から見たら、私も「もう一人の私」も区別できないのだから、大して悲しくはないのだろう。魂の主である、自分を除いては。。。---「遺品」というのは良い考えだ。彼が一生をかけて作った「経験」がそこに宿っている。彼が何故、それを、その場所で、その時に、買う(or作る)に至ったか。それは彼の経験を総動員して判断した結果の品なのだから。「遺品」には、彼のすべてが篭っているのである。だからこそ、尊い。---「思い出」も彼の残した「遺品」だ。彼は確かに生き、この世に沢山の影響・経験を残した。それを、我々は覚えている。我々の脳の中には、しっかりと彼の「遺品」が「経験」が、「第二の記憶」が刻まれている。我々の脳の中だけではない。地球の中に、世の中に、彼のいろいろなものが刻まれている。ただそれは、彼の全「第二の記憶」からすれば、億分の一％かもしれないが。。。---そして、我々子孫(私は違うが)が彼の「遺品」だ。彼の「第一の記憶」(DNA)はしっかりと、100％次の世代に受け継がれた。我々もまた、彼の遺品を次に繋げて行かねばならない。これが、生命の道である。38億年だ。38億年、血をかけて踏ん張って、生命が残してきた記憶が、我々の中には刻まれている。生物は、生命の道を、どうしても繋げなければならない。---我々人間は、なんと未熟な生き物であろうことよ。アメーバは、100％の自分の記憶を次の世代に残しているではないか。我々人間は、どれくらいの自分の記憶を、次の世代に残せているか？0.1%か？0.01%か？0.0000000001%か？なんと未熟な生き物であろうことよ……---祖父は逝き、我々は残った。我々のなすべきことは、ますます明白であるにもかかわらず……

  2008.07.10

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• 揺るぐ鉄　耐える焼石　夏　ふみきり

  冷たい低気圧が通り過ぎると、また、夏に向かう日差しが帰って来た。ローカル線の踏み切りの前に立つ。…懐かしい感じがする。最近の鉄道は、どんどんと踏み切りを無くし、これもそのうちに「昭和の風景」とか呼ばれるようになるんだろうか。。。踏み切りの前に立つと、夏を一段と感じる……錆びた鉄、錆びたバラスト石が焼けて、踏み切りを待つ車の排気ガスと混じっては、子供の脳裏に刻まれた、蒸せるような香りを漂わせている。その上に、遮断機はあまりにも無機質で、漆黒のコールタールでフォルムを塗り固め、警告の黄色でわれらを制御せんとす。。。風は……やはり凪いでいる。影は……真上からの太陽に押さえつけられ、地中で独り、涼んでいるようだ。。。。うらやましい。…………一本電車が通り過ぎる。その急行は、砂塵混じりのなまぬるい風を頬に浴びせる。が、まだ、踏み切りの矢印は、もう一方が赤のままだ。…………逆の電車が通り過ぎる。また、砂をかぶる。いや、実際は砂など飛んでいないのだが、汗で少し湿った自分の顔が、ざらついてくる気がして仕方がないだけだ。。。そして今度は、さらに元の矢印が、赤に点灯している。先に通った急行の通過待ちをしていた普通列車が、のろのろと駅を発つ姿が見える。…………揺れている。。。焼けた石と鉄とアスファルト、コンクリートからカゲロウが立ち昇る。車のボディからも、私の頭からも、湯気のように立ち昇る。。。ゆらゆら、世界が揺らめき、老婆はよろめき、線路はぐにゃぐにゃに曲がる。。。私の体から魂が、ぐにゃりと宙にはみ出す。まるで、自分がここでない場所にいるかのような、不思議な脳の揺るぎを感じる。。。いや、脳さえも、ぐにゃりとキャラメルのように溶けだす……………………静かだ……染み入るように静かだ……この静寂を、芭蕉は感じていたのか。じりじりと太陽からの静寂が、体を貫き、踏切のカンカンというリズムが深くまで貫き、私自身が絵画の中の一つの静物として、そこに収まってしまった。世界が溶け合って、私も融合し、ひとつにな……ふっ！！風の精が手をたたく。冷たい風が私を幻の世界から、現世に呼び戻す。気づくと、私をあざけり、くすくす笑っている彼の姿が、そこに見える。「お前、人間のくせにね……」ぐにゃぐにゃの世界で遊んでいた私の心は、人間の世界に追い出される……………………普通列車が通り過ぎ、ふみきりが開く。彼は、まだくすくすと目を細めて私を見下している。「お前……くすくす……人間のくせにね……」だが、まだ私は、静寂の中を歩いてゆける。。。-------------------------------揺るぐ鉄　耐える焼石(しょうせき)　夏(カ)　ふみきり……

  2008.05.15

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• 憧れの虫

  13時。会社を出て、昼食を取りに歩く。今日は独りだ。一人で昼食を取るのは、久しぶりかもしれない。部下や協力会社、他チームの新人を誘って昼食に行く。これも私の最近の仕事……------------------……「私、人間嫌いですから」と、私は部長に言った。部長は言った、「好き嫌いと、上手い下手は違うからねぇ」「仕事なら、何でもやりますよ。私のできる限りは」私はそう答えた……一日の仕事を終えると、もう会社の人間と会うことはない。それが私の、静かだが、大切な生活……------------------薄汚れた川べりの、舗装された道を歩く。桜は半分くらい散った。先週まで、この桜たちは春を謳歌し、嫌味なまでに咲き誇っていたな……いまや、誰も目を向けないと言うに……ふと、足元のコンクリ上を歩く虫に目が行く。ミズスマシ？……いや、ただのゴミムシだ。姿も大きさも、ミズスマシに似ているが。。。ミズスマシ……それは、僕ら兄弟の「憧れの虫」だった。http://www.insects.jp/kon-koumizusumasi.htm水に浮かび、高速で動き回る小さな小さな甲虫。漆黒のフォルムは、まるで精密な戦闘機のよう。ホバークラフトか、水中翼船か？特に珍しい甲虫ではないのだが、僕らはなかなか見つけることができなかった。そんなある日、鳴滝山に家族でハイキングに行くことになった。その頂上にある池で、僕たちは思いもかけず、彼らと出会うことになる。ミズスマシ……小さな……小さな……本当に小さな精密機械……たくさんの群れでクルクルと水上をすべる。まことにフィギュアスケートそのものだ。僕らはしばらくそれを眺めていた。本当は家に持って帰りたいんだけど、網もなければ、持って帰るための入れ物もない。だから、諦めた。「また、今度採りに来よう」そう、心の中でつぶやいて……---------------------その後も僕は何度か、ミズスマシを見ることになる。手で簡単に捕まえることもできた。ただ……一度も家に持って帰ることはなかった。その、小さな小さな勇者は、あまりにもか弱くて、可憐に水上を舞う姿に、僕は「憧れ」を失ってしまったから……「また、今度採りに来よう」は嘘だ。ミズスマシを眺めながら、僕の中のミズスマシは、急速に価値を失っていったから……君、知ってるかい？男の子が見るアニメの主人公は、たいていチビなんだ。強いやつは、チビなんだ。孫悟空、星矢、一歩、フリーザやベジータも……論理的に考えて、大きい方が力は強いに決まっている。だけど、チビが巨大な力に立ち向かって行くんだ。その訳を、君、知ってるかい？……-------------------ミズスマシは肉食だ。あれは、オオカミやライオンの仲間だ。だけれども、クルクルと水上を舞う彼らに、僕は草食動物のそれを見てしまった。。。だから、もう、憧れなくなった。草食のガムシの仲間に見えてしまう……http://lpet.petpet.co.jp/pet/zukan/insectinfo.php?kind=35君、知っているかい？僕たちが、強いものに憧れるわけを……

  2008.04.13

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• 暗い部屋から出ておいで

  中学の時の音楽の授業は、ものすごい楽だった。男子のほぼ9割は楽譜なんて読めないから、小学校と同じような感じで、先生が一小節ずつ教えてくれる。で、そんなノリで高校でも音楽の授業を選択しました。ら……男子は30人中4人……えっ！？(ﾟ∀ﾟ)そして、最初の授業。先生「教科書○ページの歌を歌います」と、いきなり歌いだす。しかも、私を含む男子3人以外は、いきなり歌えるしっ！！！( ﾟДﾟ)＜何じゃそりゃっ。そんな感じで1年間過ごしました。。。ある日、先生「課題は作曲です」とか言い出すし……んなもん、できるかいっ！女子はみんなピアノとか習ってて、コードとか余裕で分かるらしい。俺ら……何も分からん……仕方ないんでメロディーと歌詞だけ考えて、提出。------------その歌(うろ覚え)-----------暗い部屋から出ておいで、青い空で青い鳥が鳴いているから……君も明るい場所へ出ておいで、ほにゃほにゃ(完全に忘れた)……悲しみなんていつかは消える泣いてばかりで下を向いては何も見えないほにゃほにゃ(完全に忘れた)……風は気まぐれ奇跡はまぐれ------------約16年前の記憶でした-----------メロディーは、酒井法子のニュースホリックのぱくり。と言っても、大分違うが＾＾；でだよ、自作の歌をみんなの前で歌えと先生は言う。なにもんそれ？ごうもんですか？？？(ﾟ∀ﾟ)緊張と、歌うと思ってなかったので高い声とか出すメロディーにしちゃって、最後まで歌えず撃沈orz後で女子が「もう一回歌って～」と言ってきたのだが、恥ずかしすぎで断りましたよ(´д｀)無理っすorz本田君、僕は美術の授業を選んで、君に弟子入りするべきだったよ……orz

  2008.04.12

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• 男と女を見分ける能力

  駅前で嫁の帰りを待ってて、本も持ってないし、携帯も寒いから使いたくないし、おし、「人間は何mくらい離れても男女を見分けられるか」を調べてみよう！と馬鹿なことをやっておりましたｗ感想：人間の男女を見分ける能力はすごい！50m先の人……余裕で男女見分けれる。間違えることない。100～150m先の人……これも余裕、間違えるわけがない。200mくらい先……夜だったけど、まず分かる。昼なら余裕でしょう。300mくらい先……背の高さとかで分かるけど、結構厳しいかも。てことで、昼なら300mくらい先まで、男女の見分けがつくのかも。うーん、すごい。顔で男女が分かるってのも、すごいことですよね。ちょっとボーイッシュな女の子でも、ちゃんと女の子だ！って分かるもんね。(女みたいな男もいるけど、男みたいな顔の女性って少ないと思いません？)まぁ、色々思うところはあるけれど、今日はここまでｗ

  2008.03.29

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• tanasinn

  インフルエンザで熱が出始めたとき、ずっとこの「tanasinn」について、調べていました。http://2php.jp/tanasinn/一言で表現するなら、何だろう。「退廃世界の狂気」と言おうか。まぁ、「Don't think. Feel and you'll be tanasinn」だから、そういうものなのだろう。http://tanasinn.web.infoseek.co.jp/↑このページが一番まとまっていると思う。人間は何故、このような狂気に惹かれるのだろうか。この「tanasinn」がある種の人間の間で流行したことには、何か人間の精神構造上の意味がある。研究のネタにはなるだろ？だれか、論文でも書いてくれないかな……　　　　　∴∵∴　 　 　 　 　 ∴∵∴　 ∴∴　　　　　　　∵∴∵　 　 　 　 　 ∵∴　 ∴::: i^i_i^i_,‐､　　　　 　 　 　 　 　 ∵:: .　　　　　　∵:.　　::/U::∪:｀U ..::∵∴　 　 　 ∵∴∵ 　 　 　 　 : .　..　　　　:∵..::(つ/ ⌒ヽ).）　 ∴∵　 　 ∴∵∴∵∴: : . 　　 . :　　 　 　 　 : .　| : | | 　　|　 　 ∴∵. : ∵∴∵　 　 　....... :　　.::＿＿＿　　　. :　|　:∪ / ﾉ　 　 ∴.. : :∵　 　 　 ....::　　:: . :::::::∴∵∴＼. :.:　　| ∵| ｜|　 　 ∵　 ∵.∴∵　 　 　::..::　　 .:::::::∵∴∵∴∵:＼:　　|∵∪∪　 . : 　 　 ∴∵.∵　 　 　 ∵::　　　:::∵：(･)∴∴.(･)∵. l　 / . ∵ :: . : 　 　 　 ∵∵　 　 ∴∵::.　　　::∵∴／ ○＼∵∴ | /　　　:: 　 　 　 　.∵..　 　 ∵∴::　　 　 .::::∵/三　|　三ヽ∵ |/....:∴::　　　　　.∵　 ∵∴∵.　　 ∵:..:.:/⌒ヽ::l⌒`i::..|　＿_|＿_　│∵|...:∵::　　　　.. :　 　 ∴∵. 　 :/⌒ヽ|　　|;; ;|　　|､.|　　===　　│／∴::　　　　. :　 　 .∵∴　 ∴.　 :（　 ヽ;;ヽ__ﾉ;;; ヽ__ﾉ !＼＿＿＿／∵　::　. ... . :　 　 　 .∵　 　 ∴..∴　>‐ ／￣.. ＼;;;;ゝ__`ト､.(●)━..:∴::　　　　　　　 . : 　 　 . ∴∵∴∴. （ : :/　　　　,. i〃　　　 l　　. . . . . . . . . . .... .. . :　　　 ..:∵∴:∴∵￣|　　　 /.| |､l＿＿_ノ　　　　_!＿!　　　　　　　　 .∴:　 ∵　 |　　　| ：| |.　|　　　 　 　 ./∵∴ﾞi　　　　 　 . :　　　　　.:∴∵∴　 　 　 |　|　 |　 | |. /.∴∵;;;;/‐‐| .∵∴ :: .. .... . :　　　 　 .∴∵∴∵　 　 　 | ｜　|　 Ｕ.::､∴∵;;/;）　 ﾞi∵∴∵:: ... .. ... .. . : :∵∴∵　 　 　 | ｜　|　 　 :: .￣￣￣　　 ﾞi∵∴∵::.. ...::∴∵∴∵　 　　 / /　/ 　 　 　: . . .　　　 　 （￣￣.... ::∵　　　 / /　/ 　　　　　: :∴∵ : . 　 ￣.:∴:.　tanasinn　　　.しし’　　　　　　　　:: :: ∵: : .

  2008.03.14

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• ビル・ゲイシ

  ビル・ゲイツは好きじゃないけど、僕もあなたも、ビル・ゲイツほど世界に貢献していない。だから、僕たちがビル・ゲイツを批判する時、一体どんな顔をしているか、真実の鏡に映してみて見ると面白いだろ？ビル・ゲイツは好きじゃないけど。。。

  2008.03.05

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• 絶望の宝くじ（宝くじの評価）

  品川君は、宝くじ買ったかい？」会社の先輩に聞かれて、ドキッとなった。「やっぱりこれが楽しみでねぇ。　当たったときのことを想像してさ。」そう言って先輩は笑った。「で、はずれる。　また、次の回が来るのを待って、　当たったときのことを想像して、　しばらく楽しい気分になって、　また、はずれる。　そうやって過ぎていく人生も、いいものですね」私はそう言って、先輩と顔を見合わせ、また笑った。----------------------宝くじを買い始めて、もう13年以上が経つ。してみれば私は、大学入学とともに宝くじを買い始めたようだ。そして、なぜ私が宝くじを買い始めたのかを思い出した。。。それは、大学への長い長い坂をのぼりながら毎日考えていたことだった。神戸の町が一望できる、とても美しい坂だった。私は毎日その景色を見ながら、遠くにきのこ雲が上がるのを夢見た。ぽっ……初めは大阪方面に、小さくきのこ雲が見える。どどーんっ！今度は神戸の町の方だ。そして、私も風に飛ばされる。そして、終わる。そして、すべてが終わる……そんな夢を見ながら、坂をのぼっていた。13年経った今でも、その景色を思い出せる。花の落ちた黒い幹の桜。いのししが荒らす畑。長い長い坂と、白くかすんだ神戸の街。--------------------何故私は、自ら命を絶たなかったのだろう。その訳は、はっきりしている。家族がいたからだ。私は時折、夢(寝ているときに見る)を見た。私を育ててくれた祖父や、祖母が、老いて……亡くなる夢。そして苦しくなって目覚める。言い知れぬ怒りに襲われる。人に「死」を与えたもうた神よ。おまえ自身にも、わが手で「死」を与えたもう。だが、逆に考えれば、こうだ。私の死は、きっと祖父や祖母、父や母に苦しみとそして言い知れぬ怒りを与えるだろう。その時、私は神になる。私がこの世で最も憎む、神に。。。----------------------私は償わねばならぬ。私は、私の父と、母の18年間の命を受け取って、ここまで生きてきた。せめて死ぬ前に、その償いをせねばならぬ。。。----------------------私は知っている。この世で一番大切なのは、命だ。彼らの命18年分は、如何にしても償えぬ。では、二番目に大切なものは何だ？愛か？　健康か？　金か？……無論、金で償えるようなものは、大切なものでもなんでもない。しかし、「償えないものを償う」ものは、金しかない。これもまた、珍妙な現実ではないか？----------------------テレビか雑誌か新聞かに、書いてあったと思う。子供を大学に行かせるまでには、約2000万円の費用がかかると。私はそれに、1年当たり1000万の賠償を加味し、2000万＋1000万×18年で、2億円を父母への賠償金と位置づけた。。。2億円。その日から、私の生き方は、にわかに変わった。私は生きねばならぬ。。。2億円を彼らに返すまでは、どうしても生きねばならぬ。。。すまない、待っていてくれと、父母を祈りながら。。。----------------------グリーンジャンボ、サマージャンボ、ドリームジャンボ、オータムジャンボ、年末ジャンボ……1回に10枚3000円。私はもう、20万円近くを宝くじに費やしている。当たったのは確か、1万円が2回、3000円が……覚えていない。そのうち大学を卒業する。2億円。。。私は就職した。。。---------------------会社に入ってしばらくして、私は何を見つけたのだろう？「死にたい」という思いは嘘のように消え、生きることの喜びを、味わっていた……ように思う。今となっては思い出せない記憶だ。そんな時期があったからだろう。私は、自分がなぜに宝くじを買い続けていたのかをすっかり忘れてしまった。---------------------前にも書いたが、ここ数年は「死にたい」という気持ちが、再び頭をもたげてきた。だから思い出せた。私が宝くじを買う理由。そうだ、そうだった。償いの……償いの希望だったのだ。---------------------「絶望の虚妄なること、希望に等し」魯迅はそう言ったが、私はもう一つのことを知っている。すなわち、絶望は希望と同じものである、と。私にとっての宝くじは、私の絶望を叶えるためのたった一つの希望だったのかも知れない。その、希望があるからこそ、私は未だに絶望の味を知らないのだろう。。。あたるといいな　たからくじ

  2008.03.04

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• 絶望（絶望の評価）

  かなり昔、もう10年くらい前なのかなぁ、記憶が曖昧なので、結構ウソ(というか創作)を書くかも。NHKラジオの英会話と中国語会話の時間の間に「落語の時間」という放送があったはず。(ここも記憶曖昧だが、「ラジオ名人寄席」だったかも知れません)たぶん、それで聞いた話。タイトルは知らない……----------------------時は江戸時代。江戸の歌舞伎座に、若い大男がいた。年は若いが、その迫力はすごいもので、見得を切れば、観客のみならず、共演者まで皆が「おお」とおののく。あっという間に一座のトップ人気となった。今後、この歌舞伎座を背負って立つのは、その男しかいない、周囲の者も、彼自身も、そう思っていた……ある日、親方は男に言った、「お前は若いのに、十分に力がある。　どうだ、小さな一座を持たせてやるから、　しばらく一座を仕切って、地方を廻ってみないか？　きっと帰ってきた時には、見違えて成長してるだろうよ」男は親方の優しさに喜び、小さな一座を率いて、江戸を離れた。どこに行っても、男の一座の人気は上々だった。彼が大見得を切れば、皆が「おお」とおののいた。……そうやって、十数年の月日が過ぎた。……冬の寒い日のことだった。噂が男の耳に聞こえてきた。あの江戸の歌舞伎座が、火事で全焼してしまったと……男はそれを聞くと、矢も盾もたまらず江戸へ舞い戻り、世話になった親方のもとへ駆けつけた。「お、親方っ！」「お、おお。おめぇ……」…………「つまらんことでなぁ、燃えちまったよ……」　聞くと、親方はたいそう落ち込んではいたが、すでに舞台の建て直しを始めており、春先には完成する予定だと。「だが、客は離れちまうだろうなぁ……」「親方っ。あ、あっしを舞台に上げてくだせえ。　あっしがきっと、客を引き戻してみせます」……こうして男は、長年連れ添った自分の一座を解散し、江戸に戻って、舞台に上がる日を待った。……春になり、歌舞伎座が完成し、いよいよその日が来た。男は奮い立った。（幾年月も、地方周りで苦しい思いをし、耐えてきたんだ。　俺の実力は如何程に上がっているかっ。　今、それを見せるその時が来た！）観客も大いに期待した。「十数年前、一世を風靡した、あの大男が帰ってきた」初演の日、押せや押すなの満席になった。そして、開演……男は大上段に構え、思い切り見栄を切った……（見たかっ！）……しーん……場が静まり返った。……どうした……何かがおかしい……男は思った。……客が、皆ぽかーんとしている……その瞬間、男の脳裏に雷鳴が走る！（こっ、これだったのか……　親方が、俺に地方周りをさせたわけは……）そうだったのだ。あまりに人気の若い大男。彼に歌舞伎座を乗っ取られると危惧した親方は、江戸で流行の演技を彼に身につけさせないため、口実を使って、彼に地方を廻らせていたのだ。十数年の年月が、彼をすっかり田舎役者に、昔の影も形もないほどに……----------------------------------------うーん、書いてみると、やはり自分の創作の部分が多いような気もする……(原作知ってる人いたら、教えてくださいm(_ _)m)tanguera見た帰りに、電車の中で嫁に話した噺です。仕事をしてると、時々ふと、この物語が頭に浮かびます。僕は、あの大男じゃないだろうか。この仕事を何年も続けて、ある日突然、沢山の観客の前で「絶望」に切り裂かれるのではないだろうか。大丈夫、今をがんばっていれば大丈夫。そう思って仕事をしていても、僕の脳裏には、あの大男の、あの時の絶望が……

  2008.03.04

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• ちんぷんかんぷん

  聖エルザクルセイダーズのことを思い出したら、嫁がいつも言っている変な言葉を思い出した。背景)エルザ学園には、チクリンというあだ名の女の子がいる。　その子が頭が悪いんだっけな、漢文が苦手で……　チクリンカンブンと言うそうな(ちんぷんかんぷんの意)まぁ、そんなことは本当に真にどうでもいいんですが(-_-i嫁はいつも「とんちんかんぷん」と言う。……明らかに間違ってるだろ！と思って、語源を調べてみた。(語源由来辞典にリンクします)とんちんかん：頓珍漢あんぽんたん：フランス語で不能を意味する「あぽんたん」が語源……なわけないｗそしてちんぷんかんぷん：ちんぷんかんぷんって、俺はずっと中国語の「聞いてもわからない、見てもわからない」をあらわす「てぃんぷとん　かんぷとん」から来ていると信じていた。まぁ、明らかに「とんちんかんぷん」は間違っているのだろうが、Yahooで検索すると、252件も現れました。

  2008.01.26

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• 嗤う

  人を笑わせるのが好きだ。人が笑ってくれるとその人の人生に少し役に立ったような気がして……人に嗤われるのが好きだ。人に嗤われるとその人の人生より少し上に立ったような気がして……

  2008.01.26

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  人生坂の評価

  覚えてる人、いるのかな。たしか、「イチゴ白書をもう一度」のB面曲だったはず。バンバンの「人生坂」。確か、私がこれを初めて聞いたのは高校の頃で、今から14年くらい前のことなのかな。『人生坂の真ん中で　寂しさあまり涙ぐみ　ひざを抱えて座り込む　登ってきた砂利道を　振り返れば懐かしく　　捨て切れない思い出が　帰っておいでと手を振ってる……』高校の私には、「イチゴ白書をもう一度」よりもこっちの方が衝撃的でね。ずっと聞いてたなぁ。『何かのはずみでこの坂を　転げ落ちるうちに　靴の紐、結びなおして　もう少し上ろう』嫁がよく、「何かほしいものがない？」と聞いてくる。今だったら、この「人生坂をもう一度聞きたい」と言うかな。好きなのは二番の歌詞。『人生坂を登りきり、人はどこへ行くのかな』高校の頃って、やっぱり人生の階段を上ってるって感じがするじゃないですか。登って登って、登りきったら、どんなところに着くのか。……みんな考えるんじゃないでしょうか。私は、広大な、そして何もない大地を創造してました。……登りきっても、何もない。今度は、何かある場所まで歩かなければいけない。そうやって、人は歩き続けるのでしょう。『知らないままに登ってる……　これから先の砂利道を　見上げてみても何もなく、　道しるべも見えないで　独り手探り、歩けと言う』そして、今思えば、私の結婚観を少なからず作ったのが、この最後の部分、『少し寄り道いいだろう？　どうせ長い坂道さ。　寄り添える愛を探して、　もう少し登ろう』人生という長い長い坂を登るのに、ちょっと寄り道……いいだろう？一緒に坂を登ってくれる人がいたら、もう少し、登ろう。……この『もう少し』登ろうってのが、ものすごく好き。登り続けるんじゃなく、『もう少し』っていう気軽さ？恋人と二人で川辺の道を散歩してて、「もう少し歩かない？」って感じ？(笑)……なぁ？(↑なぜこのCDには人生坂が収容されていないのだ！)

  2008.01.11

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  愛について

  臆病」と題した私の日記は、また嫁の要らぬ誤解を招いたようで、自分の思想を吐露したものは、いつも誤解されるばかりである。何故、彼女に分かるように、かみ砕いて書かないのか。……そんな野暮なことをする奴は、もう私ではない。美しくない言葉が綴るのは、自分の思想を歪めたものでしかない。だから私は待つ。私の言葉が彼女の琴線に重なる日を、これからも待ち続け、書き続けるだろう。電車に乗りながら思った、まだ、私の愛は無償の愛ではないと。不安なのだ、愛を与えたとしても、相手が愛で答えてくれないことが。自分は、沢山の無償の愛を受けて育った。だから、それを与えてくれた人には、ものすごく感謝している。だが、その無償の愛が、有償に変わる瞬間も、見た。それを見たとき、私の感謝の気持ちは、疑念に変化した。「無償の愛」とは何か。本質的な意味を私は知らない。「結局、無償の愛を与えること自体が、　自分の心の充足を得るという、　有償の見返りがあるからではないか」そう。論理的に考えて、「無償の愛」など存在しない。虚数iが、この時空に存在しないように。。。……だが、虚数iは『ある』。概念であるのみならず、虚数iがなければ、量子力学の世界は成り立たないのだ。何故、「虚」であるものが「実」の構成要素たりうるのか……嫁がコタツで寝ている。ちょっとかまって顔をなでてやると、笑顔になる。その笑顔を見たときに、脳の奥底に「無償の愛」を感じる。「虚」である「無償の愛」が、「実」である「有償の愛」を成り立たせている、そんな方程式が、私の脳の奥で動く。愛について、何も知らないけれど、いつかそれが分かる日まで、書き続けよう。いつか嫁と語り合えるその日まで、少しの勇気があればいい。(関係ないけど、今やってるラテールってゲーム。キャラがかわい過ぎて、はまってきた。やばい、また絵を描きたくなってきたｗ)

  2007.12.31

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  臆病2

  夢に言うでもなく、私はつくづく臆病だと思う。嫁は、私と出会ったころ、こんなことを言っていた。『自分の家族は「羊」であなたは「狼」の部類に属する』と。が、私は自分を動物に喩えるなら、げっ歯類に違いないと思う。(いわゆるネズミ系だ)ネズミは……狡猾で、凶暴で、そしてこの上なく臆病だ。残酷なくせに、ひどく怖がりだ。私に良く似ている。……私は小動物の戦略を、賢いと思っている。あんなに栄えた恐竜が滅びても、げっ歯類は生き残った。たとえ人間が滅びたとしても、げっ歯類は生き残るだろう。……だが、決して世界を席巻することは出来ない。席巻者の影に怯え、暗い穴の中で暮らすのだ。暗い穴の中で、席巻者のおこぼれをさらに掠め取りながら、暮らすのだ。------------------------この臆病という病気は、一生の病だ。どんなに死にそうな目に合おうと、修羅場を潜ろうとも、決して治ることはない。臆病者が「覚悟」するのは、「無望」と「諦観」の産物であって、決してそれは「勇気」を手にしたわけではない。口にする言葉はすべて「打算」と「狡猾」の産物であって、決して「真心」から発せられるものではない。------------------------私が唯一ここで真理だと言えるのは、人間の99.9％は臆病者だということだ。そして、その大半は、自分が臆病者であることにすら、気づいてないということだ。------------------------就職活動がうまく行かず、やけになってる笹原に、さきちゃんは言いました、「自嘲と自虐で自己弁護？　それってオタクの上等手段だよね」(byげんしけん2)http://www.nicovideo.jp/watch/sm1873427燃えたことのない燃えカス。生ごみ。だから時に、人を刺す。これ以上ない怖がりだから、人を刺してしまう……キレる子供、キレる大人、キレる老人……みんな、臆病者になってきてるんだね。↑今年はこんなクリスマス♪　嫁のことを可愛いと思えるのは、それはそれで幸せだなぁ。

  2007.12.30

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• 臆病

  私は、知らない港町を走っていた。お金なら、貯金がたくさんある。だから、どこへだって行けるよ……太陽の光は燦燦と降り注ぎ、色とりどりの看板と、活気のある人たちと、笑顔と、走る私。ここは、見たことのない港町。……ある、渡し舟(クルーザー)の前で、私は立ち止まる。サングラスをかけた黒服の男。いかにも怪しく、堅気ではないにおい。男「行きませんか？……」私はクルーザーに乗って、向こう岸へ向かう。私のほかに、乗客はいない。船は、すぐに向こう岸の、大きな事務所らしき建物に着いた。中に入る。……誰もいない。どうやらここはカジノのよう。きっと敗けたら帰れない。しかも、仕組まれてるに違いない。畳敷きの大部屋に入る。辺りを見る。床で寝ているスキンヘッドのヤクザらしき人。ガラスドアには張り紙。「帰れなくなった者、○月○日にチャンスを。　親・親戚を呼ぶことを許す」……ほぉ、一族崩壊まで金を吸い取るつもりか。つまりだ、もう私はここから出られないだろうということだ。クルーザーは外に付けてあり、黒服が立っているが、帰るから乗せてくれと言ったところで、無駄に決まっている。……とりあえず、どういう構造の施設なのかを探ろう。広い部屋にテレビとビデオがある。ビデオを付けて見る。……黒服が……殺している。若者を殺すシーン。警官を殺すシーン。！っ私は振り返る。これを見たことを知られたら、私も殺される。さっきのスキンヘッドは寝たままか？ビデオを巻き戻し、元の位置に丁寧に戻し、そっとその場を離れて、廊下を歩き、奥の部屋へ向かう。奥の部屋では、若者たちが、黒服を相手に賭けている。。。バカラで勝負するもの、サイコロ、マージャン、将棋……何でもありだ。何でもありだが、勝てる見込みはないだろう。だが、勝たなければ帰れないのか？ざっと見渡して、この勝負部屋には、未来への道がないことを知る。私は、スキンヘッドの寝ていた大部屋へ戻る。……トイレに行き、考える。どうすれば生き残れるのだ？……そうだ、部屋の端の方に、鉄板とヤキソバらしき材料が大量に置いてあったぞ。私「あのー、このキャベツとか、何でしょう」黒服「勝手に作って食えよ」……これだっ！私はここでヤキソバを焼こう。とにかく、何ヶ月、何年かかったっていい、何も考えずヤキソバを焼こう。うまいヤキソバを焼き続けるのだ。それが……臆病。

  2007.12.30

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• 人生で一番輝いていた日。

  今日は溜まった振替休日を取る予定だったのだが、仕事のトラブルのため、無理……(-_-i寝不足の頭で、峠を歩いていた……古い町並み、褪せた色の商店がぽつりぽつりと。あんな近くに、日本一高層のランドマークタワーが見えるというのに、ここは、何かから取り残されてしまったのか？行き交う人は老人ばかり。初冬の涼しさに、軽快に足が進む。……何か、どこかと、空気が似ている。神戸か？　尾道か？……いや……ふと、数十年前の記憶が、鮮明によみがえってきた。それは、私の父が再婚して、間もない頃のことだった。。。------------------小学校に入学したばかりの、春の日のことだった。新しい母にも慣れ、私の日常は美しかった。母は、小さな山の中腹にある親戚の家へ、私と、ひとつ違いの弟を連れて行った。(それがどういう関係の人々なのか、今だに知らないが)親戚のおばさんとおばあさんは、私たちをとても歓迎してくれ、お菓子を振舞ってくれたり、庭を案内してくれたり、私たちも、自由にそこで遊んだ。(確か、おじいさんもいたはずだ。後にすぐ亡くなったが)その庭は楽しかった。「自由」があちらこちらに転がっていて、私はそれを拾い集めて遊んだ。しばらく、そうして過ごした…………ふと気づくと、母と弟が見えない。声もしない。私は気になって、親戚のおばあさんに尋ねた。「かあさんは？　○○(弟の名前)は？」「さっき、帰っていったよ」------------------衝撃的だった。さっと顔が高潮し、焦って、血が上った感覚を、今でも鮮明に覚えている。……庭を抜けたそこの玄関先に、まだいるのでは？私を待っているのでは？もしかして、私を焦らせて、驚かせて、二人でからかって、恥ずかしい思いをさせようとしているのでは？……私は、なるたけ冷静を保つようにし、しかし走って玄関を出た。右を見て、左を見て、山の下へと続く道のその先を見た…………いなかった。--------------私の脳は急速に回転し始めた。とにかくも、家に帰らねば。山を降りれば大きな道がある。大きな道にぶつかれば、家の方角はわかる。走った、そして走った。BUMP OF CHICKENのKくらい走った。途中で追いつくか？という期待を抱いて走った。意外とこういうときは、涙などは別の世界のもので、泣いても何も変わらないし、それより先に「走る」ことが大事だと、自分でもわかっているから。……幸いなことに、しばらくして一度通ったことのある道に出た。そこからどう通ったのかは覚えてないが、まずは祖母の家の前まで来た。すでに祖母の家に来ているのではないだろうか？そう思って、開いた玄関を覗き込んだが、いなかった。(なぜ「いない」と判断できたのかは、分からない。靴がなかったからか？)祖母は誰かと電話をしていた。(当然のことだが、母と私のことで電話をしていたのだが)私はチラッと祖母を見て、また走り出した。祖母は「あれ、今シナモン(私の名前)がいたような」(なぜ、遠くに見えた祖母のその声が聞こえたのかは、分からない。あるいは、聞こえたというのは記憶違いかもしれない)また走って、走って、寺の長い階段を駆け上り、自分の家に辿り着いた。……玄関の扉は閉まっていた。……ここに座って待っていれば、二人は帰ってくるだろうか……--------------そこから先の記憶は、私の頭からはすっぽりと抜け落ちている。ただ、祖母は電話をしている最中に私を見たと言い、母は、初めて行った場所から、よく家まで辿り着いたと言い、弟と一緒に「おにいちゃん」と声を上げてあたりを探したのだと言った。母と弟は、帰り道の途中で私のいないことに気づいたらしい。(ありえねーだろ！それ。最初から気づけよ)私は、非常に得意な気分だった。何か、幼い子供にはできないことをやり遂げた、そんな気分……よく、嫁に聞かれることがある、もし、人生をやり直すんだったら、どこからがいい？と。私はいつも即答する、小学一年生から、と。その後の私の日々は、美しいとは言い難い、思い出したくない記憶ばかりを積み重ねた。あるいは、この日のことを、心のどこかでいつも思い出してたから、そのように私は回答するのだろうか。。。新しい母はあの時、どんなに心配して私を探したことだろう。あの日、私の人生は、もっとも輝いていた。母と祖母の話を背中に聞きながら、知らん振りで弟と遊んだ、その匂いを今でも思い出せる。---------------いつも歩く道を避けて、知らない道に入ってみる。きつい坂を上り、そしてまた下って、峠を越えると、やはりよく知った道に出た。さあ、日常に戻ろう。

  2007.11.16

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• 人生で一番輝いていた日。の前置き(汗)

  前回、前々回の書き込みについては、嫁とも口論にならず、平和裏にすんだ。彼女も口にしないが、言いたいことはたくさんあるだろう。それをおいても、私たちの関係が、少しずつ前進しているのを感じた。たどり着く場所はまだ見えないが、彼女は言った、あなたの求める「対等な関係」というのが、わかってきた気がする、と。「対等な関係」……これは、私が彼女と出会ったときに言った言葉だ。-----------------女性は怖いと思う。少し人のいい顔をして、距離を縮めると、いろんなどろどろとした物を出し始める女性は少なくない。だから、女性の笑顔の下には、常に殺気があると思うし、なんだかもう面倒で、外でも一部の女の人以外と話すことは、避けるようになってきた。ただ、嫁は怖くない。裏で考えていることも、割と予想範囲内のことだし、私に恨み言をぶつけることもあるが、概して純粋なのだ。混じりけのない、澄んだ恨み言が多い……ねちねちとして陰湿なのは、まぁ全般的に仕方ないのだろうが、私が引いてしまうような、汚い・えげつないことを考えてないのは、評価している。だから私も、ずっとそばに置いて良いと思ったし、信頼して一緒に一生を過ごせると思った。------------------もう少し、二人でこの階段を上っていこう。見晴らしがいい場所に、きっと辿り着けるはずだ。(なんか前置きが長くなったので、ここで一旦)

  2007.11.16

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• 嗚呼、トラウマキャラ(>v<)/（げんしけん8巻の評価）

  なるほどね、巷で荻上さんが人気な理由がすごくよく分かりました。「げんしけん」8巻、読みました！苦しくなるね、読んでると。俺も、考えてみれば数々のトラウマを抱え、色々な時、場所でフラッシュバックに襲われながら、まぁ生きてる身。(すべて身から出た錆だから、救えないし、第三者的に見て同情は出来ないのだが……)-----------喧嘩して離れた女の子が、「謝りたい」と言う荻上さんに、「誰もあんたを許さへん……あんたは一生このまんまや」って言う、あのシーン。まるで自分に言われてるみたいで、ニヤリ（ ￣ー￣）……(許さへん、てのはどーでもよいのだが)この「一生このまんま」って台詞、道をつまづきながら歩いてる人には、自虐的な笑いを誘うんじゃない？そうそう、自分もそう思う……って。-----------昨日の書き込みは、女性を敵に回すようなことを書いたと思うんだが、やはり嫁もショックだったらしく、ま、言葉にしちゃうと、そうだね。ただ、僕が求めるのは、もっと先にあって、結論から言えば、自分が甘えられる人を求めているのだと思う。素の自分の言葉を理解できる人(賛同はしてくれなくていい)を求めているわけで、それは嫁にとっては過剰な負担だそうだ。だけども、それが私の求めていることなのだから、仕方がない。私が今まで見てきた女性の中で、一番、自分と気が合う、一番自分の住んでいる世界に近い女性だと思ったから。-------------と言っても、20光年くらいは離れているから、僕たちが例え秒速30万キロで近づいたとしても、10年はかかる。人間関係ってのは、回り道の連続なんだから、お互いの着地点を見つけるのは、案外、50歳とか60歳とかになってからかも知れないね。そのくらいのロングスパンで、僕は考えている。-------------嫁の成長速度は非常に速い。仕事もできるようになってきた。人間的にも、良くなって来ている。そのうち、彼女を一人の女性として、見るようになる日が来るのだろう。その日から、僕と彼女の新しい関係が始まる。今は、その日を待ちながら暮らす、そんな生活で良いと思う。-------------「げんしけん」で、荻上さんが「デートなんて行く必要ない」と言い続けて、笹原はデートに誘わないんだけど、やっぱり荻上さんは実はデートに誘って欲しくて、機嫌を悪くして、笹原は「女ってやつは……」とあきれるんだけど、、、僕もまだまだ女性のそういうところには、鈍くって気付けなかったりする。後追いで考えると、論理的には理解できるんだが、まず……気付けないわなｗ匂いで生きてる女性の世界は、頭で生きてる私の世界から、遠く遠く離れている。喜ばそうとして言ったことで嫁を怒らせたり、いやみで言った言葉なのに、嫁は喜んだり……当然のようにそんなことが繰り返され、私と彼女の距離の遠さを痛感するのだが、こんなことを私が自ら言おうという気になったのは、だいぶん彼女が私に近づいてきてくれたのかも知れない。「げんしけん」を読んだ感想(いみふ・・・)

  2007.11.12

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  読み出したら止まらないよぉ！（げんしけん8巻の評価）

  やべぇ、ブレーキが効かねぇｗげんしけん（8）(やっと8巻に入った。駄目だ、とまらねぇ。　しかも、ものすごい細部の描写(誰がどの場面でどの方向に視線を向けてるとか)　がすごくて、読む速度があがらねぇｗ　読んでてとても切なく、悲しく、苦しくなるストーリーだよなぁ。　人生の裏街道を歩いて来た我らには、重すぎるんでね？)最近、嫁に話が通じるようになってきた。説教でもない、論争でもない、教授でもない、「会話に近いもの」ができるようになってきたということ。---------家の中、片付けながら考えたんですよ。(もちろん、嫁が散らかした後始末・・・ｗ最近少しマシになってきた気がするのは気のせいかな……)嫁の成長ぶりがすごく嬉しいと共に、「私の求めていたものは、これなんだろうか？……」と。(嫁はどうなのか知らんが)私は「恋愛」というものを経験したことがない。もともと感情が薄い方だった(過去形)し、それで良いと思っていた。恋愛なんて、(自分にとっては)なければないで良いし、私と嫁の関係のように、育成(？)から始まる愛の形もあるだろうと。------------最近、怒ることに疲れた。会社でも、家でも、怒っている自分。デフォルトが「機嫌の悪い人」になっていることに気付いた。(私のことを「温厚」で「人当たりがよく」「やさしい」と言う人は多い。　だが、それは、私と彼らの関係がまだ「他人」だから、そう見えるだけの話だ)で、怒らないようにしてみた。……どうだろう。……相手のことを、「どうでもよい」と思う方向にないか？「どうでもよい」から怒らなくなる。-------------これは、ある意味、「子離れ」じゃないけど、俺が嫁から離れる、ということだな。会社での場合は、怒らなくなった対象の人を「見捨てる」、ということだ。部の教育係を任された以上、もう、どうにもならないのは見捨てる。残念なことに私の手は二本しかなく、脳みそは1個しかない。私より年上の「ダメなアリ」は、どうにもならないなぁ……(ま、会社でのことはどうでもよいのだが)そう考えると、如何に自分が嫁に「依存」して生きていたかが見える。自分の存在意義を、「この人を全うな人生に連れ戻す」というスローガンに押し込んで、そこに逃げ込んでいたのではないか？確認したかっただけではないのか？自分が、「そのスローガンを実行可能な人間である」と。嫁はただ単にその道具に過ぎない。当たり前のことだが、逆に私も、彼女が利用している道具に過ぎない。私が求めるのは、その先の愛だ。理屈の先にある愛。先に「愛」から始まるものは、今のところ欲しいとは毛頭思わない。嫁はこれを読んで、どう思うだろう。付いて来てくれたら嬉しいな。まだ、遥かに無理かも知れん。嫁の前にいる私が、あなたの作り出した「見栄の偶像」であることに、どうぞ早く気付いてくれればと思う。----------31歳になった私に、友達はいない。人生で一人だけでいい、沢山は求めない、「会話」のできる友達が欲しいと思う。とても弱くなった、だけど人間っぽくなった私。その私の友達が。(何故↑が「げんしけん」の感想……ｗ)

  2007.11.11

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• 30前後の男子は泣く

  まずこれ見て！＞＜http://jp.youtube.com/watch?v=K2h_AuyNArM(知ってる人は多いのかな)30代前後の男子は、これは泣くよ。ロックマン、大好きだったなぁ。あの曲は、天才が作ったと思ってた。↓懐かしいファミコン映像付きhttp://jp.youtube.com/watch?v=DQb_LYyq77w何であんなに遊びまくってたんだろう。何であんなに笑えたんだろう、苦しくて涙が出るまで笑った……何でもできる気がした。どこへでもいける気がした。空は今よりも更に高く、更に広く、道は今よりも光って、自分の前に無限に広がっていた。……すべては過去形で語られること。何かに縛られ、木偶になってしまった今の自分には、すべて過去の栄華の話。遠い、遠い自分の話。いや、もう自分と呼べない、輝ける顔の彼の話…………明日からもまた、頑張っていこう。あの頃の自分は、もう自分の中にはいないかもしれない。だけど、自分は覚えているはずだから……ロックマンに燃えていた、毎日がキラキラしていたあの頃のことを……(しかし、ロックマンを知らない嫁が涙を流して泣いていたのは、どういうわけだろう……)http://granite.jp/?c=midi↑ロックマンの曲が聞きたいならここ！http://yamaika-web.hp.infoseek.co.jp/midi/cap/sityou2.htm↑こちらもお勧め。「ロックマン MIDI」で検索するといっぱい出てくるね＾＾

  2007.08.20

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• 全員パンツ見せて歩け

  横浜が物騒だわぁ。今日はポルタで、女が女児を刺したって？http://www.asahi.com/national/update/0525/TKY200705250160.html昨日は神奈川県警の警官が、エスカレータで女性のスカートの中を盗撮しようとしたとか……テレビを見ながら、おお、あのエスカレータ知ってる！とか、泉警察署の前のおもちゃパトカーが映っとる！とか、しばらく私もバカに変身しましたがｗもー、お前らほんま、全員パンツ見せて歩け( ﾟДﾟ)と言ったら言い過ぎなんだけど、おかしいやろ。あんだけスカート短くして、見たら犯罪ってのはよ。いや、絶対的に盗撮した警官が悪い。そりゃ当たり前だ。でも、空腹の人間の前に、美味そうな料理並べて、「食ったら逮捕」って言ってるのに近くねぇ？ｗ睡眠不足の人間に、難しい講義を聞かせ続けて、「寝たら逮捕」って言ってるのに近くねぇか？ｗ人間には三大欲求があるだろう。その欲求が満たされない時に、欲求不満をさらに刺激するような、そんな酷なことしちゃいかん。いや、あの警官が悪いのよ、もちろん。でも、パンツのために人生終わりってのもなぁ、魔がさしただけなんだったら、悲惨だよなぁ。この後の50年だか、60年だか、パンツのために苦しい苦しい人生を歩んでいくのは、悲惨すぎるんじゃね？それより、税金を何千万円も何億円もせしめてる悪い奴がさ、50年も60年も裕福な暮らしをしてた方が、おかしいだろ。犯罪にはやはり軽い重いがあって、軽い罪には軽い罰を、重い罪には重い罰をが基本だろう。でも、パンツで捕まったら、もう当分は社会復帰できないだろうよ。いや、あの警官が悪いのよ、もちろんｗ全員スパッツはけ。(それの履き心地がどうなのか僕は知りません……)それか、風俗店をもっと安くしろ。(パンツ見るだけで一万円か、2万円とか取られるんでしょ？)性欲だって、生物の基礎欲求なんだから、吉野家で牛丼食うくらいの値段で満たせたっていいんじゃね？(レンタルビデオ？　本？それで欲求を満たせないから、毎日どこかで逮捕されてんじゃないの？後、痴漢は全員無期懲役で。触ったら、そらだめやろ。(メイド喫茶でも、触ったら駄目となっておる)

  2007.05.25

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• 何で古来の武将は将棋を指したのか

  将棋という遊びがあって、それを古来の武将が好んでいたそうな。私は将棋のルールは大体分かるけど、定石さえも知りゃしないくらいの将棋オンチである。そんな私の今までの、将棋に対する認識は、こうだった。・将棋は、限られた手ごま(人材)を如何に上手く使うか、である。・手ごまには様々な個性があり、　飛車や角のように、野球で言えばイチロー級の手ごまも居る。　桂馬のように、屈折した人間も居る。　槍のように、猪突猛進の人間も居る。　金や銀のように、王を守って攻めも出来るマルチな奴も居る。・歩のように、ごくごく平凡というか、平凡以下の奴もたくさんいる。　いや、むしろ歩が一番多い。・しかし、平凡以下の歩を使いこなせなければ、勝つことは出来ない。　歩だけではない、桂馬や槍や、その他すべての駒を　適材適所で使いこなさなければ、勝つことは出来ない。これは会社を始め、世の中のありとあらゆる組織に言えることで、なるほど、それで武将は将棋を好んだのだと…………これが、18歳から今(31歳)までの、私の将棋に対する認識だった。でも、思った。将棋の本質は、上のようなこととは違うんじゃないか、と。将棋には、まだ、非常に重要なルールがある。それは、・歩を、どんどん前に進めていったら、金に化けるということだ。私は、むしろこちらの方に将棋の深み、組織の深みがあるのでは？と感じる。私は将棋を指すことはない。だけど、将棋は物凄い奥の深い遊びじゃないかと思う。きっと、私の知らない将棋の深い世界が、まだまだあるんだろうな。

  2007.05.24

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• 治ることにする

  今回のことは、吉と出るか凶と出るかわからないけど、いい経験にはなった。うつ病の初期なのか、何なのかは、自分では判断しないけど、まるで一気に老人になったかのようで……でも、この会社は私よりも病で苦しんでいる人が割りと居るようで、ああ、構造的な問題があるんだなと、はっきり分かったのは良かったと思う。また、何かが変わるのを待っていたら、やはりだめで、その構造的問題は、自分で変えていかないと駄目だとも分かった。自分のような下っ端ができることは、とても小さなことなんだろうけど、「自分が守れればそれでよい。今年がよければそれでよい」という考えは、改めることにしよう。もちろん、ここ5年、10年のことや部内のことだけを考えたら、自分が守れれば、それでよいのだろうし、それが一番楽なのだし、病気にもならずに済むんだろう。だけど、これから先20年、30年、もっと先のことや会社全体のことを考えたら、変えていかなければと思うところは、しんどくても変えていかなきゃ駄目だ。教育は国家百年の計である。自分が上を向いているか、下を向いているか、時が経てば、ものすごい大きな差になってしまう。5年後、上を向いて仕事をしてきた人と、下を向いて仕事をしている人の能力差は、どれほど巨大なのだろう。私は「仕事を好きになろう」と5年頑張って、入社の時は「暴走機関車」と上司から呼ばれるように駄目だったけど、まぁ、何とか仕事をこなせるようにはなったと思っている。(暴走機関車は、今でもそうですが……)でも、どうしても仕事を好きになれなくて、会社を辞めるか否か考え、今度は私生活を充実させることで会社に残ることにした。でも、私生活を充実させられるほど、この会社の仕事は甘くなく、私の能力もそこまでは付いていかず、気づくと精神がおかしくなって来た。私はこれからどうなってしまうんだろう……と考えていたら、ある人から、「もっと騒いで！　騒いでない君は君らしくない」みたいなメールが来た。……私が想像するに、その人は今、辛い立場にある……でも、その人のメールには「私は今の私の仕事を楽しもうと思う」と書いてあった。プラシーボ効果でも何でもいいけど、とりあえず治ることにする。「治ることにする」で良くなるかどうかは分からないけど、そうする。だけど、前のような仕事の仕方は、もうやめよう。自分が頑張って出来ることなんて、その量はたかが知れてるし、また同じような状況になるに違いない。自分にあった仕事のやり方を探していこう。

  2007.05.24

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• 部下からの突き上げ

  上司にとって、一番何が応えるかって「部下からの突き上げ」だと(上司じゃない人から)言われた。でもねー、もう突き上げちゃったしねー。私も精神的に我慢の限界だし、言うべきことは言わなくちゃ。言ったことを後悔はしていないけど、ちょっとかわいそうだったかな。言い方はものすごいオブラートに包んで、その上カプセルで包んで、薬飲むときの何たらってゼリーで包んだくらいのつもりだったんだが……で、何を言ったかっていうと、端的に言えば「上司とはどうあるべきか」ってこと。１．上司は部下を見捨てない。２．上司は部下の育成をあきらめない。３．上司は雑用やレベルの低い仕事をしない。部下にさせろ。やらない部下は教育しろ。４．上司はチームの未来像、あるべき姿を持て。５．上司は部下と話せ。……と言いたかったんだけど、何かかわいそくなってきて、それでも頑張って10％くらいは伝わったかな？ｗだっておかしいもん。使えない部下がいるなら、育てようとしなきゃ。これから、10年先、20年先も、その人が「使えない人」でいいわけないじゃん。教育が苦手？なら克服しなきゃ駄目でしょ。だって、リーダとしての地位と金もらってるんでしょ。じゃ、リーダの仕事をやらなくちゃ。……って、何で俺がえらそうに(生意気にも)上司に向かって、未来の会社の理想像とか語らなきゃいけないんだ？？？おかしい、何かがおかしい……そして、反論せずに聞いていた上司は、たぶん辛いんだろうなと思った。反論したらきっと、私が何重にも包んで言っているその「包み」がはがれると直感したんだろうか。「包み」がはがれたら何が表れるか……正論だ。正論を言ってしまったら、もう上司・部下の関係は保てるわけがない。それは私も望まないから。今日の朝日新聞に、いいことが書いてあった。「強者(能力的にも体力的にも秀れたもの)」は、「弱者」を自分と同じように働かせようとしちゃ駄目だと。正しいと思うけど、構造(何の？ｗ)的に、それは無理だろ。

  2007.05.23

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• 来たぜうつ病傾向！

  なんて喜んでる場合じゃない！(｀□´;)何かいろいろ限界なので(いろいろって何よ？)ネットのサイトで診断した結果、「あなたは軽症うつ症が疑われます。まずは一度専門の相談機関に相談に行かれることをお勧めいたします。このまま十分な休養を取らずに放置しておくと、ますます悪化してしまい、生きていること自体にも疲れてしまう危険性もあるのです。」がびーんっ( ﾟДﾟ)確かに何か変だとは思ってたんだが、今の症状を書くと、・大好きなゲームが楽しくなくなった。・新聞読んでも頭に入らない。・読書ができない。・大好きなテレビがつまらなくなった。・何もやる気が起きない。・何にも集中できない。・性格が荒れた。・会社のことが頭から離れない。・会社の夢で何度も夜中に目が覚める。等々。……うむ、こうやって書き出すと、確かにこれはうつ病だ(￣ー￣)しかしだよワトソン君、病院は最近危険だと思うのよ。病院へ行く→頭おかしいのが会社にばれる→配置転換→楽になる！？……む、楽になるんならいんじゃね？＾－＾なんて、都合よく社会は回らんだろっ(ﾟДﾟ；)病院やカウンセラーに会うのは、遠慮しておこう(-_-iてことで、まぁ、なに、他にも用事はあるんで、今日から朝早く会社に行って、夜は早く会社から帰ることにしました。(と上にお願い)自分のこの状況は言ってないけどね、今の環境じゃ言っても無駄な気がするしｗ結局、自分で変えていくしかないのよね。がんばれ俺、人生はまだ長いぞorz

  2007.05.14

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• 僕たち企業人は罪深い

  三井金属が起こしたイタイイタイ病。その訴訟の物語をNHKの「そのとき歴史が動いた」でやってた。(ちなみに、一瞬だけ「歴史の選択」とかいう企画をやってたが、ありゃ、よろしくないなｗ)別に三井金属がどうこうとか、チッソがどうだとか、森永が……(￣ー￣)言う気はありません。ただ、僕たち企業で働く企業人は、とても罪深いんだと思い出しました。企業は、その体格が大きくなればなるほど、個をないがしろにします。大きな企業に勤める人ほど、いかに自分の会社がヤクザな歴史を持っているか、それは感じておいた方がいい。ただ、大企業は、多少の罪で死んだりはしません。その抱える多くの人と、その家族の命を守る必要があるから。どんな罪を犯しても、名を変え、生き残る……そういう企業という罪深い生命体の一員として生きる僕ら企業人は、自分では気づいていないかもしれないが、とても罪深いと感じる……久しぶりにそのことを思い出した。イタイイタイ病についての本でした

  2007.03.07

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  僕はカラオケに対して……

  真摯でなかったと思いました。今日、会社の友達とカラオケに行きました。「赤とんぼ」でした。しばらくして、隣の部屋から、「プロモビデオか？　それとも誰かが歌ってんの！？」ってくらい、上手な女性の歌声が……よく聞くと、誰かが歌ってるとわかります。あのね、すごい歌のうまい人ってのは、ほんとすごいね。「わーい、90点超えた」とか言ってる場合じゃないっすよorz反省しました。最近、カラオケに行くと、楽しく好きな曲を適当に歌って……歌に対して失礼でした。もっと真面目に歌おうと思いました。真面目にやると違うもんですね。今までどれだけ適当に合わせてたか、適当に声を出してたか、恥ずかしくなりました。でも、真面目に歌うと、より気持ちいいです、声がでかくなるからうるさくなるけどｗ↑乙三の火曜日とか、歌ってる場合じゃないよ、俺……orz何でそんな目で見るの～♪何が悪いの～♪いつだって、そうやって責めるのね～♪ｗここで視聴できます＾＾http://www.ossan-live.com/top.html

  2007.02.18

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• 正社員の中にも格差が……

  「太田総理」って番組を早めに帰宅できたので見た。派遣社員の待遇を改善しよう！みたいな議論をやってた。確かに、派遣社員(請負含む)の待遇は、その働き具合に比して世間的には良くないのかもしれない。でも、うちの会社は違うかもしれない、と感じた。20人くらいの派遣社員と付き合った。(★この話から事務の派遣ちゃんは除きます＾－＾★)。そして感じたのは、「派遣社員は、然るべくしてその位置にいるんだなぁ」、ということ。もちろん中には、ダメ社員よりデキる派遣さんもいる。20人中1人ですが……私はその人が正社員になれないか、上に掛け合っているのだが、なかなか難しい……デキる派遣さんを正社員にできないのは、もったいない。でも後の、20人中19人は、平均的な社員の1/2～1/5くらいの生産性だ。言葉が通じない、ものを知らない、技術がない、人間力がない……多分、本人たちもわかってるんだと思う。社員は国家資格をいくつも持っている。統合的に論理的に物事を処理できる。顧客の要望を汲み取る能力も高い。…………そんな中にいると、どういう思いになるのだろうか。「頑張って、いろいろ吸収するぞ！」と思うのだろうか。「やっぱり俺はダメだなぁ」と思うのだろうか。前者の派遣さんは伸びる。後者はもう本当にダメだ……派遣さんの給与水準は低いと思う。国家的に考えて、それは良くない。アップさせるべきだ！……でも、その前に、正社員の中にもある格差を、何とかすべきだと思う。やり手の社員は、ダメ社員の5倍も10倍も生産性が高い。同じ1時間で、5時間、10時間分の働いた成果を出す。しかしっ！5倍も10倍も給与に格差はない。……おかしいんじゃない？　これ。年功序列的なところがあるから、デキる部下が先輩より給与低いっておかしいんじゃない？そういう状況に不満を持つ人、当然だ。見ててかわいそうになる。ただ、みんな我慢してる。だって、「おかげさまだから」。できる人も、できない人も、みんな、誰かの「おかげさま」で生きてるんだから。格差はこれ以上広がらない方がいい。派遣さんと正社員の格差も、縮めるべきだ。だって、人道的におかしいじゃん。みんな中流で日本は幸せだったんじゃないの？俺が派遣さんだっても、怒ると思う。「デキるやつは、もっと犠牲になれ！ｗボランティアと思って働け！ｗいいじゃないか、デキるんだから、それで。社会貢献だと思って、我慢しろ！」でも、同じ会社にいる一番デキる人と、一番デキない人の生産性の格差は、1万倍も10万倍もあるぞ。野球についての、イチローと俺との差と考えてくれｗそれくらい、人間の能力の差は激しい、ものすごい、社会に出て知ったが、それは恐ろしいくらいだ。それにして、日本のこの格差のなさは、奇跡的だ。諸外国がまねできないわけだ。でも、未来のことを考えたら、格差はやっぱり少なくしなければね。今、私に協力してくれる派遣さんには、本当に頑張って欲しい。頑張って、資格取って、社員以上の生産性で働いて、社員に赤っ恥を掻かせてやってほしい。そしたら流石に、社員として会社も採用せざるを得ないだろう。つーか、まぢでデキる派遣さんの待遇ちゃんと考えろよ、うちの会社は。。。自分でも↑言ってることが矛盾してて、支離滅裂なのはわかってるｗだって、今の世のありようが矛盾してるし、それよりも人間自体が支離滅裂だ。何でこんなに能力に差があるのだ、同じ人間で。みんな同じ位の能力なら、こんな格差も、悲惨な問題もなかったんじゃないかと思う。神が人間を創ったなら、本当にあふぉだ。どうして同じに作らなかった！

  2007.02.16

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• 福山

  横浜行きの夜行バスを待っている。近くに交番があり、その目の前の路で、下半身裸になった酔っ払いの中年が、地面に仰向けになってわめいている。「人殺し！」だの何だのかんだの……通行人は、それを興味深げに見たり、笑ってみたり、無視してみたり。……世の中の縮図が、ここにある。道案内をされた人が、一人の警官と共に、バス停に歩いてくる。警官が、落ちていた「おしるこ」の空き缶に蹴つまずく。カラカラカラと乾いた音を立てて、缶が転がり、警官がそれを拾う。「心無い人がおるのぉ」そう言って、缶をベンチの上に置く。……世の中の縮図が、ここにある。ホームレスが通り過ぎる。酔っ払いは交番の中に連れ込まれたが、まだわめいているようだ。……バスが来る。バスの中は暖かい。外は寒い。今日も寒風吹きすさぶ。……世の中の縮図が、ここにある。

  2007.02.12

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• なぜ結婚する？

  「人は、この世に自分のことを知ってくれる人が一人居りゃあ、それで生きていける。」慶次郎縁側日記の最終回で、こんな台詞を聞いた。(DVD売ってるそうな)……だが、「自分のことを知」る人を見つけるのは、そんな簡単なことではない。「知る」とは「理解する」ことだ。子供の頃は、そんな、自分を知ってくれる友達が何人か居た気がする。故郷を離れ、年を取るに連れ、そういう友は居なくなった。独りであることを実感する。本当に独りであると……その「独り」という状態が嫌なわけではない。むしろ、そちらが好きかも知れない。だから、独りのままなのだろう。ただ、可能性には賭けてみたい。人と、人が解り合うという、その可能性に……色んなものを見た、色んなことを聞いて、知れば知る程に人間と人間が離れていることに気付く。だけれども人間は面白い。この世の中で最も醜いこの生物は限りなく面白い。ベルトーチカ女史をミライさんが諭していた台詞、「人と人の関係なんて同じ。時間をかけて、ゆっくりとわかっていくものよ」それが真実であると信じたい。人間の未来は、そうある。私は、私の妻をその、自分を知る一人にしたい。今はダメだ。私たちの会話は、表面をなぞっているだけだ。そうじゃない、もっと深い会話をしたいと思う。だがどうすれば？……まるで異国の人と話しているかの如く、相手の言葉も分からず、自分の言葉も通じない。かくも人と人とは隔たる……「仮面夫婦」それは、人前では仲良く見せている夫婦のことを言うか？だが、本当に仲の良い夫婦でも、互いが互いを知らないのなら、それも仮面夫婦だ。仮面の下の相手を解ることができないなら……以前、「我等仮面夫婦」と書いた時、妻は怒った。それは、人前に出す台詞ではないだろうから。だが、そうしなければ伝わらぬもののあることに、彼女は気付いたろうか。言葉が通じない上に、少し会話をすると、感情的になる。会話は、感情的になった時点で終わりだ。後は何をしゃべっても、感情の壁に阻まれて、届くことはない。だから仮面をかぶる。仮面をかぶると楽なのだ。あの、実験と同じだ。ぴょんぴょんと、高く跳ぶノミを低い天井の容器に入れる。ノミは何度か天井に頭をぶつけた後、もう、その天井以上の高さに跳ばなくなる。外に出してやってもそうだ。もう、高く跳ばない。。私はこのノミだ。臆病なノミだ。何度も顔をつぶされた挙句、仮面を外すことはなくなった。怖いのだ。仮面を外した未来が予想できてしまって……ただ、ノミも一生高く跳ばぬわけではあるまいよ。おそるおそる、また高く跳ぼうとするに違いない。たとえまた天井に頭をぶつけるにしても……この実験の最後は、そうあると信じたい。まだ何十年もあるはずだ。私たちが本当の夫婦になる日もそのうち来るだろうよ。その希望が見えたからこそ、私はこの人と結婚した。「人は、その人を知る人が一人居れば……」……私を知る人は未だ居ない。私の人生は不十分だ。

  2006.12.27

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• 失敗が続く、年末なのに。

  最近、立て続けに仕事でミスをしている。1回や2回ならまだしも、3回、4回と続くとこれは根本的な原因が何かある、そう考えざるを得ない。何が原因なのだろう。割と早く帰れている、だから時間に余裕がないわけではない。管理する案件数は？増えてはいるが、問題になるほどではない。心の余裕は？そんなもの、昔から無いｗ最近変わったことは？○島さんが秋から別の部署へ行った。……これは大きいかも知れない。今まで、結構頼っていた人だから。甘えすぎていた付けが、今ごろ回ってきたのかも。業務上では？Aさんに今まで頼んでいたことをBさんに頼む、などの変更はしている。……これも大きいと思う。勝手がわかる人と、わからない人がやる業務の質は歴然だ。その点を、うまくカバーできない自分は未熟で悲しい。Aさんはパワステだ。普通のオートマ車だ、運転できる。自分でも勝手に進んでいく。Bさんは木炭車だ。運転できぬ……すぐ止まる……故障する……しかし、私にはそれを運転することが求められている。馬鹿とハサミは使いようと言うが、その馬鹿の使いようが、私にはまだ身についていない……悲しいことだが、それでも使いこなすことが私には求められている……何か集中できなくなってきてるのかなぁ、仕事に。だめだわ、私……

  2006.12.27

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• 東京の空の下

  不思議だね、いつもの東京の空は、あんなにも霞んでいるのに。今日は、まぶしいくらいに澄んで、透き通って……僕の夏は、今年も何もないままに終わった。こうやってもう、どれくらいの夏が通り過ぎて行ったんだろう。大好きな夏が過ぎると、冬が始まる。木々も、花も、虫も、そして僕も、みんなが寒い風に凍えて、灰色の空の下で丸くなって春を待つ。春になれば、花が咲く。春になれば、温かい風が吹く。春になれば、人々の心も笑顔になる……そう、夢を見ながら……東京の空の下を、一人で歩く。コートの襟を立てて、少しうつむいて、誰にも目を合わせず、誰からも存在を知られることもなく、灰色の空の下を、歩く。初秋の淋しい風が、僕の穴を吹き抜けたりする。東京の空の下を、二人で歩く。腕を組んで、まだ見ぬ東京の新地を目指して、今日はどんな発見があるだろう。あの店は、この店は？次はどこに行こうか？……ここは笑顔と苦渋が交錯する不思議な街だ。不思議だね、いつもの東京の空は、あんなにも霞んでいるのに。今日は、まぶしいくらいに澄んで、透き通って……雨上がりの東京の空は、こんなにも美しい。どこまでもどこまでも透明に、その宇宙(そら)の先まで。君をもっと東京に連れて行こう。君と歩く東京は、たとえそれが灰色の砂漠でも、喜んで歩いて行ける。冷たい雨が降ったら、何時間でも雨宿りをして、また、澄んだ空の下を歩こう。不思議だね、いつもの東京の空は、あんなにも霞んでいるのに。今日は、まぶしいくらいに澄んで、透き通って、夕焼けが、とても温かく僕たちを包んでくれる……

  2006.09.14

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• 砂の惑星

  魚屋の前に立つと、激しい魚のにおい。あれは死臭だ。人間のにおいによく似ている。死んだ魚の目は、空(くう)を見つめ、お互いを見つめ、私にもその視線は向けられる。口はぽっかりと開いて、今にも何かをしゃべりだしそうではないか……そんな魚たちに囲まれる、私も一匹の死んだ魚。死臭を放っては、ぎょろり濁った曇り眼(まなこ)で空を見つめ、だけど、他の魚を見つめたりはしない。一瞥を向けただけで、耐えられなくなって眼をそむける。臆病な……死んだ魚だ……雑木林の下草はよく刈り取られているから、歩きやすい。それぞれの木が、互いに距離を取って、ばらばらと並んでいる。くっつきすぎず……離れすぎず、街の中のように……その中を歩く。雑木は、あくまでも障害物で、命はあるが、命なきオブジェのよう。よけて歩く。ぶつかることもない……ぶつかったところで、心も動かない……木は、生える。私とは、遠い世界の存在のようで、しかし目の前にある。ただの避(よ)ける存在として。砂の山を登るように、前に進まない。足が砂に沈む……周りには一物もない……どんな努力も、この砂の前では虚しい。なにものをも飲み込む、この目の前の砂の山は。私は知っている。この山を越えれば、待っているのだ。遥かなる、砂の山の世界が。永久に続く、砂の惑星が……砂の中で死ぬ……砂を噛みながら、砂に埋もれて死ぬ……そして、風化して、砂になる……

  2006.09.04

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• 男の子って何故？

  下品なことが好きなのでしょう？？？私には男の子もいないし、まだ子供もいないし(汗)、て言うか、ママじゃないし(笑)なのですが、ずっと疑問に思っていることがあります。それが、男の子は何故、下品なことが好きかってこと。このテーマだと、きっと詳しい女性がいるのではっ！？と思って書いてみましたm(_ _)m男の子は全員ではないけど、下品なことを言ったり、やったり(？)するのが好きじゃないですか。女性から見たら、ものすご理解不能だと思うんですよ。私も子供の頃はそうだったし、何故そうだったのか、今でも不思議に思う……どうして男の子は、そうなんでしょうね。逆に、女の子は、何で下品にはならないんだろ。やっぱり教育の違い？？？不思議すぎるー。誰か教えて……

  2006.08.26

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• 現代型うつ病

  新聞で毎日うつ病の特集をやっているんですが、最近、「現代型うつ病」というのが増えてきているらしいです。しかも、従来のうつ病に比べて、非常に厄介だそうで……従来のうつ病は、「自分はだめなやつだ」とか、「うまくいかない原因は自分にある」とか思って、どんどん落ち込んでいくらしいです。(病気になったことないので、わからないですが)それと比して、現代型ってやつは、「悪いのは、俺じゃなくてあいつらだ」「あいつらのせいで病気になった」「俺は能力があるのに、周りが評価しない！」……閉口しますね(-_-;もちろん、本当に周りが悪いんだったら、そう言って当り散らしても正しいことを言っているんだから、問題ないのでしょう。(周りが問題なんだから)でも、そうじゃないのに、他人のせいにして当り散らすから、タチが悪いそうです。医者も、現代型うつ病に対しては、やさしく接しないこともあるそうな。……そりゃそだろ、そんなの甘やかしたらやばいっしょ。考えたら、一人二人頭に浮かぶ……ああ、あの人は現代型だったのか、と。でも、不思議なんですよねー。自分のせいで悪い人生になってるのに、他人や周りのせいにしているんなら、何でうつ病になるんだろうって、素人考え、不思議。でも、やっぱり朝起きれないとか、頭が痛い、腹痛など、病気の症状はあらわれるとのこと。で、思いました。自分がうつ病になるんだったら、絶対「現代型うつ病」になるぞ、と(笑)周りの人には、ものすごい迷惑でしょうけど。だって、「俺は駄目なやつだ」とか思ってるよりは、自分だけは楽そうだから。どんな人がなるか、調べてみました。１・会社に対し忠誠心がない。２・仕事を嫌う。３・いつも文句を言っている。４・マイペースで仕事をしたがる。５・新規事業に積極性がない。６・成果もないのに評価は欲する。……普段からの問題児やんか(汗)そりゃ、そんな人が会社にいたら、周囲も追い込みかけるだろ(笑)いや、自分が「問題児でない」とは言いませんよ。特に「４」はバリバリ出てるし……

  2006.08.25

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