中国で靖国問題
小泉さんの靖国参拝が中国で大きな報道として取り上げられています。「神舟6号」の成功で、中国全体が大いに盛り上がっているところに水を差した形になり、不快さは倍増のご様子。大使館から邦人に注意が出るほど。元々中国政府の最近の対日姿勢が弱腰だと批判している人たちが多い状況で、中国政府も対応に苦慮しているようです。前回の中国全土に広がったデモが世界的に非難を浴びたのも、中国政府にとって大きな悩みの種といったところでしょうか。では、学校では!?いたって平穏です。もちろん好んで日本語を勉強している人たちですから、「親日的」とまではいかなくても、マスコミに踊らされることはありません。日本人と会う経験のある中国人は基本的に冷静で、腹の中に感情的なものがあっても、大人の対応をしています。腹の中にいろいろな感情があるのは、中国に限らずどの国でも同じこと。多くの過激意見者は、本当に日本人と接したことがない「報道」によってのみ日本を知った人たち。多くの中国人が報道に踊らされているのも事実ですが、同時に多くの中国人が「政府が報道を規制している」こともよく知っています。自分たちが知っている報道に偏りがあることを、認識している人たちも多いのが現状です。感情的に「日本が好きになれない」というのは当然あるでしょう。ただ日本でも、「報道に踊らされて、本当の中国の現状」が見えていないということが現在十分あるように感じられます。日本の報道もかなり誇張している所があるように思います。靖国問題の是非はともかくとして…日本人として中国で働いている身としては、報道によって生み出された双方の理解の行き違い、双方に生まれた誤解・誤認識、のほうがずっと大きな問題に感じられます。現在10時半、10人の日本人の先生のうち、7人がまだ仕事をしています。こんな忙しさも今週を乗り切れば…人気blogランキング