蘇州での日本語教師生活も・・・
今日の午後2コマの授業を無事に終え…残すところ、授業は明日1日となりました。蘇州で日本語教師をするのは明日で最後でしょう。人生最後の教壇かどうかは…正直今は何とも言えません。勤務は土曜日までですが、土曜日は特にすることはないので、明日が実質最後です。何か感慨は…!?正直特にないのが本音です。自分の中で、12月の1級クラスが大きな山だったということもある気がします。また、日々の担任業務(現在は短期クラス)に追われ、しみじみこれまでを振りかえる時間がないということもある気がします。まぁ、そんなものでしょう。日々の瑣末なことに追われ、ふとした時に思い出すのだろうと思います。といっても、自分はあまり過去に執着するタイプではないので、思い出して湿っぽくなることはないと思いますが…自分は基本的に湿っぽいのが嫌いなので、明日もさらりと終わると思います。明後日の送別会もそうあってほしいと思っています。普通に終わるであろう最後の教壇。日々と変わらぬ授業でありながら、それでも、やっぱり明日という日は自分の中に残るのでしょう。これまで日本ではほとんど身内以外に怒ることはなかった自分。怒る前に冷めてしまう自分でしたが、この学校へ来て2年で人生26年分、しっかり怒った気がします。自分の体内に「怒る熱」があると発見できたのはある意味で収穫です。怒ることを勧めているわけではないけれど、それでも自分の場合、それだけ学生と正面から向き合ってきたということだと思います。教師を始めて最初の半年で「自分には情熱が欠けている」と思いました。その後、この問いかけは、「教師としてに限らず、あらゆることにおいてそうではないか!?」という大きな問題にもなりましたが…自分がこれまで日本語教師という仕事にやりがいを感じながらやってこれたのは…何度も何度も同じ学生を注意し、その度に裏切られ、また裏切られるかもしれないと確信に近い思いがありつつも、「それでも、まだ信じている」自分がいると気が付いたから。履歴書上は全く役に立たないこの日本語教師の2年も、やはり自分の中で大きな肥やしになっているのだろうと思います。蘇州で400名以上の学生の前に晒され続けてきました。20名の視線を正面から浴びるには、やはりこちらも真っ直ぐな視線が必要でした。望もうと望むまいと自分を出さざるを得ない環境というのは、やはりかけがえのないものなのでしょう。明日で最後の教壇です。この「蘇州の日本語教師という肥やし」は、まだ実になっていないのが現状です。「肥やし」のままではただ臭いだけ。しっかりとした果実を実らせることが、この2年への恩返しだろうと思います。笑顔で明日という1日を終えられればと思います。今日も雨の蘇州。これで3,4日続けて雨です。母が来るときには快晴になるといいのですが…人気blogランキング