蘇州の映画館
気がつけば、昼の12時。まだまだ寝られるのですが、既に半日が過ぎているのかと思うと、起きなければという義務感が。というわけで、予定のない1日の予定を計画。そこで、観前街へ映画を観に行くことに。今中国で話題の映画を。今話題なのは2本。1本は張芸謀(チャン・イーモウ)監督で、コン・リーと周烈倫(ジェイ)が主演の『満城尽帯黄金甲』。もう1本は梁朝偉(トニー・レオン)と金城武主演の、『傷城』という警察のお話。上映時間が分からないので、その時のタイミングでどちらにするかを選ぶことに。考えてみたら、蘇州の映画館で映画鑑賞は初めてです。四川時代に一度、『マイノリティー・レポート』(トム・クルーズ)を観たのだけれど、画質がひどい上に内容が理解できず消化不良だった記憶が。それ以来、中国滞在4年ほどで2度目の劇場鑑賞です。観前街という市の中心にある映画館。壁には今上映中の映画のポスターが貼られていて、人目で映画館ということが分かります。まずは上映時間をチェック。そして、選んだのは・・・日本ではこれから上映でしょうか?それとももう既に上映中でしょうか?邦題は分かりませんが、張芸謀の『満城尽帯黄金甲』を選択。主演の一人、周潤発。皇帝役ということで、ポスターでも中央に鎮座。鑑賞中、ずっと誰かに似ていると思っていたのですが、帰宅後ようやく分かりました。全日本プロレス社長の武藤敬司にそっくり。周烈倫は『頭文字D』という漫画の映画版で主演して、日本でも徐々に認知されてきているのでしょうか?台湾・大陸では知らない人はいないほどの、超有名歌手。映画は日本円にして45億円も費やして作製されたとか。北京オリンピック前の最後の張芸謀監督の作品。この映画を最後に、07年は映画ではなくオリンピックの演出に専念するんだとか。壁に表示されている映画名と上映時間を指定。座席は全席指定です。だから日本のように上映前に1時間も待つなんてことは不要です。もちろん立ち見して観るという発想は、中国では絶対にあり得ないと思います。ちなみに今日の映画は30元(450円)。新作ということで高めのお値段。古いものや一定期間を過ぎると、10元など安くなるのが一般的。日本のように数ヶ月もロングランなんてことはまずないようです。上映開始後2週間強が過ぎた休日でしたが、満席とはいかず半分ぐらいでしょうか。上映中、予想通り携帯電話が鳴りました。もちろん事前の「マナーモードに!!」という通知はありません。ざっと計算して6回ほど、携帯電話の音が劇場に響き、そのうち1回は喋り出す始末・・・それでも、自分自身図太くなっているのでしょうか、言うほど気になりませんでした。日本時代月に1,2回は劇場に足を運んでいた、以前の自分だったら我慢できなかったでしょうが。途中笑い声が起きること数度。日本人的には笑うほどのツボではないのですが、やはり日本人以上に感情表現に素直な中国人。悪いことではないなと。肝心の映画は・・・『HERO』以降の路線を踏襲した、大掛かりなセット・映像を駆使し、内容はほとんど無いものに。というわけで、自分でも中国語字幕で十分理解できました。あちこちのテレビ番組で年の瀬番組が放送されていますが、日本のように格闘技番組はありません・・・世間は大晦日、それももう数時間で新年と盛り上がっているのでしょうか。06年もあと4時間足らずで終了。05年から始まったブログですが、無事に06年も満了。07年も地味に続けていこうと思います。皆さん、07年も笑顔の溢れる毎日を!!人気blogランキング