修行
24年間誰も何も言わなかった事、それはピンポンチャイム歳のせいか、やたら大きく聞こえる。 昼間うたた寝でもしている時ピンポンが鳴ると飛び上がってしまう。なので、どの部屋に居ても聞こえる、それほど音量が大きいんです。特に習字をしている時突然ピンポン鳴るともう書はOUT。どうにか音が小さくならないかとインターホーンを隈なく見ると調節スイッチがありました、小さなスイッチで見過ごしてしていた。やっと24年目にしてピンポン音が小さくなりました、ホッ1年半前から某宗教の勧誘とでも言うのでしょう、小綺麗で品の良い女性がいつも二名やって来て、玄関に行くとご丁寧なご挨拶からおもむろに本を出して読まれる。これには困ってしまう、いくら良い事が記してあると言え、心構えも何もなく玄関へ飛んで出ている状態で、突然読み始められてもなんとも言えない。毎月定期的にやって来られ、今ではお友達感覚で来られ、私としては全く心が動かない。 我が家はご先祖から引き継いでいる宗派のお寺さんとお付き合いしている。(檀家)玄関で本を開いて読まれる内容と、年2回のお寺さんの説法とおんなじで、つまり、良い事、正しい事はどこも同じことを言っている。まあそれは良いとして、その人達は日時構わずやって来るが、今や突然他人の家に伺うと言うのは流行らない。隣班のお友達を誘うにも必ず前もって電話をしておく。 今やアポイントの時代で、突如ピンポンは困った物です。それでピンポンの音量を最小にしてしまった理由でもある。宅急便のお兄さんだって留守なら伝票も入れてくれるが、「◯◯時に最配達します」と携帯留守電に入れてくれる。なので、最近は居留守を使うが、何度か合わなければ分かると思うが、相変わらずピンポン鳴らして来て察しが悪いな~と思う。でもこれも彼女たちとすれば修行、修行でしょう。そうそう、最後に会った時「夫婦仲良く、家族は助け合い・・・」と本に書いてあることを言い出すが、その言葉はもっとその言葉を必要としている人に伝えてくださいよ。と心の中でつぶやいていた。 大勢の人達と会っていらっしゃるのだから人を見る目はお持ちでしょう、それとも私はそうは見えないのでしょうかねェ?