訓練!-夜間登山
GSC月例報告ー「伊吹山」 「訓練」ー夜間登山ー 八月例会を28日実行。日本でも、よく「夜間登山」が利用されます。その最たるものが「冨士山」でしょう。ご周知のとおり、一般登山者にとって「日本一の山」と称され、今は数少なくなった「銭湯」の浴壁に描かれた事の多い「富士山」(3,776m)は、日本三大霊峰の1つであり、登山シーズンの短さも相まって、「光の帯」に例えられる「夜間登山」が盛んです。 しかし、様々な団体や同好会が多くあるにも拘わらず「訓練」としての「夜間登山」を実行しているのは、今や「自衛隊」の隊員さんくらいでしょうか・・・・。(観光業者の主宰する「夜間登山」は、賑わっているそうです) 普通、一般登山者には夜間活動などの必要性は少ないでしょう。余程の事情(事故や急病)の無い限り。だから、その為の「訓練」をするパーティーも少なく、経験者も皆無に近い状況と云えるでしょう。 私が「山岳部」に入部した当時は、何れの大学でも「新人いじめ」と揶揄される「訓練」があり、今にして思えば「必要欠くべからずの訓練」だったと懐かしく思い出されます。 一般の登山に親しむ人達の「ヘッドランプ」の利用例は、せいぜい「山小屋・消灯後のトイレ」の際に或いは、「満天の星を楽しむ」以外はあまり無いと思います。そもそも、「夜間登下行訓練」は、万一の事故の際、ヘッドランプによる「水平感覚の狂い」や「足元不案内による滑落・捻挫」等を考えて為されるものです。 先日、関西では「メジャー」と云われる「裏六甲」にて、大阪の高齢の医師が行方不明となられたが、無事自力で下山されたとの報道に接し、「安易に山へ」しかも、「単独行」の愛好家達への「今後の教訓・警鐘」になれば幸いと思いますが、 期待薄かも・・・? 「山への楽しみ」も結構ですが、言い表せない程の「危険」を孕んでいるのが「山」。地図の勉強と最悪の場合の対処法等を経験・解決しなければ、「楽しい登山」は出来ないと考えます。 前置き長くなりましたが、今回「訓練」の場とした「伊吹山」(1,377m)は、琵琶湖々東に位置し、薬草で有名な地です。午後11時過ぎ、麓の「上野」を経て三合目「キャンプ場」駐車場へ。12時20分登山開始、漆黒の闇の中、「宮田」氏(沢登の経験者)をリーダーに黙々と登る。八合目辺りでは「野うさぎ」の姿を観るも、夏山の喧騒もなく、ゆっくり登行し3時前に頂上に達しました。 頂上にある小屋の内、ドアの開いていた小屋へ入るも、ご主人は睡眠中とみえて玄関以外は消灯されていましたが、憑きたての「よもぎ餅」あり、代金を傍らに置き全員で頂きました。約1時間の休憩(持参のおにぎりを頂き、「日本武尊」像にお参り)の後、リーダーの合図にて「下山開始」。途中、初経験者の「二度のスリップ」はあったものの、充分に「夜間訓練」の目的を終え、午前6時「三合目駐車場」に無事帰還しました。 さ、恒例の「温泉タイム」ですが、その前に「モーニング・コーヒー」を頂くべく、R365沿いの喫茶「たんぽぽ」へ。時間はやく開店前でしたが、会長の「一声」でゆっくり休ませて頂き、「すがたに温泉」へ向かいました。前回湖東にお伺いした際は「改装中」にて利用できなかったのですが、幸いにして「天然の湯」を頂くことが出来ました。 露天風呂で「幸せ」「幸せ」です! 総評として、本当に「山と親しむ」ならば「様々な経験」を積まれる事は勿論なれど、「万一の事故」を常に想定されその対処法を考え、日頃の「訓練」を体験されん事進言致します。 ☆次回は、北ア「槍ヶ岳」の予定ですが、実行に多少の不安が・・? <悩みの相談>お気軽に!