決意の夏休み
久しぶりにブログを書く。 更新が空いた理由は、本業における半期に一度の試験のためである。 が、その時に非常に嫌なことがあったので今までブログを書く気が起らなかった。今回は本業ネタがメインである。 僕は基本的にどんなに読むに堪えない答案でも単位を出すのだが、中にはどう考えても単位を出せない答案がある。 白紙とか、関係無い話で埋めてあるとか。 めんどくさがりの教員だとそれでも単位を出すか、単に不合格とするらしい。 しかし、僕の場合は学生のためにならないのと、まじめな学生に対して不公平になるので、個別に呼び出し試験を補うレポートを書かせたうえで単位を出している。 例年それでやっているのだが、今年はとある学生に会ってその話をしたところ、いきなり怒り出し「単位なんかいらねえ。不合格にしたければしろ」と逆ギレされ物を投げられた。 「おまえはカミーユ・ビダンか」という突っ込みをしたかったがやめておいたことは言うまでもない。 こちらとしては筆記試験が箸にも棒にもかからない時点で不合格にしていもいいところ、何とか単位を出そうと思って配慮しているのに、これである。 内心ではどう思っていようが、教授に対して、というかそもそも年長者に対して言う言葉ではないし、態度もチンピラだ。 喧嘩には自信がある。昔は野戦の喧嘩では「東方不敗」だった。 よって、「流派、東方不敗 最終奥義! 石破天驚拳!!」(要するにビンタ)を喰らわせたかったが、学生を殴るわけにもいかない。 「いとうあさこ」ではないが本当に「イライラする」。 今回の学生は大学4年生だ。こんなのが「大卒」として社会に出ると思うとぞっとする。「若さゆえの過ち」という問題ではない。こんなことは着任以来初めてだ。年々学生が幼稚化している。ゆとり教育世代が大学に入ってきているからである。 先行き考えると気分が悪くてブログを書く気がしなかった。 よく考えると大学教授という職業は危険な職業である。相手は中身は幼稚とはいえ体は大人である。数百人いれば数名は危険分子が居るのは当然だ。その危険と、大人を相手に教育するという責任に応じて給料が高ければまだいい。 しかし、公表するが、僕の今の給料、常勤の「教授」なのに年間400万である。 銀行に所得証明を出したところ、あまりの安さに「市役所で発行するときの金額の出力間違いと思われるので出しなおしてください」と言われたこともある。 大学院に5年行った際にかかる費用なども考えると割に合わないどころではない。同年齢の普通に企業に行ったやつらや他大学の教員になったやつらの半分である。 ギレン・ザビに聞いてみたところ、やはり「あえて言おう、「安すぎる」と」ということであった。 給料の話は事前に聞いていたのと全然違う。給料表が無く、上層部の気分で決まるのだ。東京を引き払って着任前日に「事情が変わったのでこの給料でやってくれ」とぬけぬけと言ってきた。 給料の話は事前に聞いていたのと全然違う。給料表が無く、上層部の気分で決まるのだ。東京を引き払って着任前日に「事情が変わったのでこの給料でやってくれ」とぬけぬけと言ってきた。 まさに「ぶっちゃけありえない Max Heart」であるメポ。 その後さらに年々給料が下がり、この金額である。ジオングの足が無いより大きな問題だ。 「こんなことではろくな教員が来ないしすぐ出ていく。上にはそれが分からんのですよ」。 まさに「こんなところに来たのはなぜだ」 「坊やだったからさ」である。 これまで、僕の出身大学ルートで他大学への移籍の話がいくつもあったのだが、流石に給料は倍以上の提示がある。 では、なぜこれまで移籍しなかったかというと、情報が入ってくるにつれ、どこに行っても現在の大学生が幼稚化していることは変わりない、むしろ都会の大学生の方がより危険と思いだしたからだ。 さらに大学生の親もモンスターペアレント化しているし、そもそも少子化にもろに影響を受ける。 というわけで、物件も一定レベルに増えたし、そろそろ「重大な決意で臨む」時だろう。「重大な決意で臨む」といえば、かの海部俊樹元首相の名セリフだ。結局金丸信につぶされたが。海部元首相の演説は憲政史上一番うまかったとされるが、一番かどうかはともかくうまかったと思う。 ということで、実は夏休みだ。2か月。 この夏はとにかく空き部屋を埋めなければ。7月に入り同じ日に同じ2号物件について退去通知と入居申し込みがあった。 これはプラマイゼロなのだが、昨日、4号物件について新たに退去が。これは非常にまずい。気分が悪い。所有物件の空き部屋が合計5部屋になった。4月以降、入退去成績が1勝3敗である。 緊急役員会議を母と開催し、4号物件について、年末の管理契約期間切れをもって管理会社変更を決定し、他の不動産屋複数と条件面の協議に入った。 「戦いとはいつも2手3手先を考えて行うものだ」・・・というか、任せる管理会社を誤ったのだが、その「過ちは認めたくないものだ」。 それにしても、退去もあってまだ気分が悪い。まったく、「触らぬ学生に祟りなし」「見て見ぬふり」しかないのである。 本当はそれじゃいかんのだろうが、この危険な社会で生き抜くには、まずは自分の身を守るのが最優先だ。 ワッケイン司令官風に言えば「寒い時代だと…思わんか?」 あー、もう堪忍袋の緒が切れました!! 何もかも嫌になった。 旅に出ようかな。本当は旅に出るのもめんどくさい。寝よう。 長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました。