茨城県水戸から発信　Bacon's Infomation Laboratory

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  手帳hacks（ハック）！ ～仕事と手帳を200％拡張するlifehacks～

  手帳hacks（ハック）！ ～仕事と手帳を200％拡張するlifehacks～ 手帳術とか、ノート術とかっていうちまちました話が結構好きで、流行りのＬｉｆｅＨａｃｋ！ということで読んでみたのですが、意外とオーソドックスな手帳術でした。私の今の課題は集中力とメリハリのバランス。どうも気持ちの切り替えができなくて時間があるときに集中してできなかったり、集中力しているのに時間がなかったり．．．そういういみで「スキマ」時間を活用する術の話は参考になりました。とにかく集中力が発揮できる時間の単位をもつことですね。あと、人間の脳も長期記憶をする部分と直前のことを覚えている短期記憶（ワーキングメモリ）があり、ワーキングメモリは容量が少なく、30秒から数分で消えてしまうそうですが、まさに直前に考えたこともすぐメモしなければ忘れてしまいます。しかも、数字で言うと私の場合３ケタくらいしか頭に入らないので、特にワーキングメモリの容量が少ないのでは？と思っています。手帳にメモしてワーキングメモリをすっきりさせるのはわかるのですが、ワーキングメモリ自体を増やすことってできないんですかね？

  2007.10.05

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  グーグル Google～既存のビジネスを破壊する～

  グーグル Google～既存のビジネスを破壊する～／佐々木俊尚・著私は普段の検索にはまだ、グーグルは使っていません。普段はヤフーかインフォシークを開き、検索しつつも、ちょっと目に入るトップニュースを楽しみたいからです。しかし、ちょっとしんどい調べ物になるとグーグルを使います。何というか、結果のスピードや正確性がかなり違う感じがします。その点で機能、技術のすばらしさは認めます。しかし、どうもメインで使う気がしない。漠然とですがすべてが暴かれていくような気がします。グーグルアースを体験したとき、瞬時に世界のどこへでも行けるその感覚がすごく恐ろしく感じたというのもあります。あくまでもバーチャルなのですが．．．この本にはそんな懸念を裏付ける「グーグルは神の領域に入るのか？」という疑問が投げかけられています。グーグル検索を通じて、世界の全ての情報がデータベース化され、個人の行動がすべて”監視のネットワーク”に入っていく．．．というちょっと恐ろしい仮説が書かれています。すべてが否定的な論調ではなく、グーグル検索そして広告の世界に革命を起こしたキーワード広告などそのすばらしさも謳っています。ホント、社会構造そのものが変わりつつあるのを感じます。私自身、決して否定的ではないですが、それを受け入れるには物理的な社会と同様のリスク（事件、事故などより外的な傷害を受けること）を認識する必要があると感じました。

  2007.10.03

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  政治献金～実態と論理～／古賀純一郎・著

  北海道日本ハムファイターズ、ついにマジック２！！去年終盤に見られたような集中力がまた出てきました。いいムード～！！月末週でテンパってますが、試合経過も気になってあまりはかどりませんでした。政治献金～実態と論理～／古賀純一郎・著さて、福田政権が動き出しましたが、最近エスカレートする感のある「重箱の隅」的なスキャンダルのほじくりあい。いい加減やめてもらいたい。でないと政治に対する関心がますます薄くなってしまいそうです。この本、政治献金に対する歴史と現状。過去にもさまざまな汚職やスキャンダルなど黒い話がありましたが、一望にわかります。ある意味面白い。これまで関心がなかったのですが、企業献金と政治は深く関わっていたのですね。政治に金がかかるのは昔から変わりません。田中角栄氏のころが最たるものだったのか？決して良いことではなく、不毛だと思います。結局は政治家のモラルの問題だと思います。諸外国も問題は同じなようで、金がかからない政治を目指してさまざまな法体系があるようです。ということは、大なり小なり金権政治はなくならないのか？それならそうで、別に政治家の懐を肥やすわけではないのですから、政策ややったことの優劣で金が使える仕組みがあったら良いですよね。難しいですけど．．．

  2007.09.28

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  あなたの会社は何点ですか？／浅沼邦夫・著

  平成１８年度の税制改正で登場したオーナー給与課税。理不尽だなぁ～と思います。それでも、これまでの申告先は常勤役員の状況や課税所得の状況から要件に合致しなかったり、合致しても本来の納税額から見て「しゃあないか。」という規模だったりしました。しかし、今月申告だったＮ社はちょっとのところで課税所得がオーバーしていて、要件に合致してしまいました。伸び盛りの会社で、まだパパママ企業ですが法人成りからお手伝いして、順調に伸ばしていたのに．．．。業種柄、売掛金のサイトが長いので資金的には苦しく、そこへ来てオーナー給与課税の所得加算は痛いです。ますます理不尽だなぁ～と思った次第です。あなたの会社は何点ですか？／浅沼邦夫・著栃木方面で力強い指導をされている浅沼先生の本。銀行や税務署は決算書をこう見ているというエッセンスの部分（もちろん両者は視点が全く異なりますが）それから、自社の決算書をいかに活用するかというベーシックな解説です。決算書は経営努力の歴史であり、ドラマであり、物語でありと数値の持つ意味合い、重さについて、先生の思いがかなり込められている感じがします。そう言う意味で経営者への啓発的な内容でもあります。顧問先指導の教科書としては良いかも知れません。決算書分析により評点診断を披露されていますが、独自に開発されたもののようで、採点基準が示されていないのが残念です。財務分析を多用しますが、数値的な例示は少ないので、さらっと読めてしまいますが、物足りなさも感じられます。

  2007.09.27

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  お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ！（2（出会い編））／中村文昭・著

  会社の近くの住宅展示場に出かけました。家を建てることを考えなくもないのですが、お目当てはプリキュア５ショー。娘が大好きなキャラクターの一つなのですが．．．このアニメ、悪役があまりにもおどろおどろしく異様です。感心したのでは司会の女の子。仕事だから当たり前ではありますが、前説からショー後の記念撮影会（何十組も並んでいた）の仕切りまで、かなりテンション高く元気いっぱいでした。プロ根性を垣間見ました。お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ！（2（出会い編））／中村文昭・著元気というのとはちょっと違いますが、この方、生きるプロと言ってもよいのではないでしょうか？年間３００回もの講演を行いながら、行く先々で、時には自分からあちこちに出かけていって出会いを広げていらっしゃるようです。中村さん自身も破天荒ですが、この出会い編にはかなり破天荒な方々が紹介されています。「光よりも速いものは何か？」「それは人間の想像力、想像の世界なら一瞬で宇宙の果てまで行ける」っていうくだりが私はすごく気に入ったのですが、こんな着想をする人がいるんですよね。なんか、生きることそのものを楽しむ術を教えてくれるような本です。

  2007.09.24

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  「紫の牛」を売れ！

  休日出社しました。ただし、体も動かしたかったので、駅からの片道３キロを歩くことにしました。９月下旬とはいえ、まだ日差しが強く、汗だく。折角会社についても、３０分くらい、汗を引っ込むまで何もできませんでした。一石二鳥と思いましたが、時間的に非効率でしたかな？でも、汗をかかずに素早く歩けたらいいですよね。私は歩くのが遅いのです。というのも、昔から走っていたので、歩くのをバカにしていた部分もありました。しかし、走ることはフィジカルバランスの上では得るものが大きいですが、多くの犠牲を払う（体力的な消耗、物理的な消耗、時間的な消耗）感じがします。ということで、早く術を身につけたいと思いながら、「なんば歩き」を試してみたりしました。「なんば歩き」は歌舞伎や相撲のすり足のように同手同足の歩き方ですが、さすがに普通に歩行するときは同手同足は無理で、しかし、腹から下は足の動きと同方向に向けて歩きます。かなり我流が入っていますが、自然と身体が前へ出て行くので、楽しいです。街中で涼しげにしかもすごく速く歩いていたら、「紫の牛」ですかね。「紫の牛」を売れ！／セス・ゴディン著、門田美鈴・訳この本、ちょっと気になっていたので読んでみました。情報化社会、スピード社会、モノがあるれる時代。普通のモノ（＝白と黒の牛）を売っていたのではダメ。紫の牛（＝突飛なモノ）を探しなさいということ。ブルー・オーシャン戦略とある意味同じだと思います。ブルー・オーシャン戦略は科学的でしたが、この本は理念的なことばかりで、イマイチ科学的な分析と理論形成に欠ける。ケーススタディもつっこみが甘い感じがします。タイトル自体が突飛で、そういう意味では巧いですが、あまり感動を覚えない本でした。

  2007.09.22

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  パチンコ沈没／湯川栄光・著

  自業自得なのでが、夕方からの打合せの資料作成が終わらず、昼間はたぶん目が▲になっていたのではないでしょうか？夕方から数件の打合せを深夜まで．．．その後、また資料作成。今月は土日が５回ずつあって、祝日も２回あるんですよね。用事があって１日休み取ったから、気が付いたら半分近く休みなんですね。通りで忙しいわけだ。パチンコ店経営のお客様もあったりして、本当は自分で打ってみるということも必要なのかも知れませんが、私パチンコやったことないんです。とても、時間を振り向けられそうにありません。こんな本を読むと、少しその世界を垣間見ることができますね。パチンコ沈没～潰れる店・生き残る店～／湯川栄光・著確かにホール経営者さんは大変なんです。利益がでないと解っていながら投資せざるを得ない状況になってしまうのが、法規制や今作られている機械の特徴なんですね。グレーな部分だけでなく、こんな非原則的な経営スタイルもこの業界の特徴ですかね。そんな環境ですが、大手と中小という構図は他の多くの業界と同じ。ですから、中小のホール経営者さんが他の業界に学ぶ部分は多いと思いますし、逆に他の業界の経営者さんもすばらしい経営をされている中小のホールさんに学んでも良いと思う。この本にも他の同業者とは違う思い切った戦略で繁盛店を作っている経営者が紹介されています。業界のことをよく知らなくても、こうして頑張っている経営者のストーリーに触れると心地が良いものです。

  2007.09.21

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  佐藤可士和の超整理術

  午後から都内に出まして、まずは本屋を物色。佐藤可士和の超整理術キリンの発泡酒のＣＭやユニクロの店内デザインなどを手がけているアートディレクターさん。一世を風靡している感がありますよね。超・整理術とありますが、単なるモノや情報の整理ではありません。空間の整理→情報の整理→思考の整理　といった感じで、実物の世界からだんだんマインドの世界に入っていきます。例えば何かについてレポートをまとめるような場合、そのテーマにまつわる様々な情報とそこから生まれる思考の整理方法として、ビジョンから視点を捉えるということが書かれています。私はこのあたりを逆マインドマップのようなイメージで捉えました。つまり、一つのモチーフにまつわる思考、情報を整理して全体ビジョンを捉え、その核にある中心テーマに思考を収束させていくようなやり方です。なるほど．．．ですね。夕方からよっこ社長と打合せ。お知り合いを紹介いただきました。またなんか面白いことが起こっていきそうな感じ。その後、スタディグループの勉強会。相続に関してリアルな話をお聞きしました。色んな方と、色んな話。ん～、「超整理術」で整理しなければ．．．

  2007.09.20

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  小さな会社の退職金の払い方

  日本ハムの田中幸雄選手やヤクルトの古田兼任監督の引退。チームの一時代を築いた名物選手がまたいなくなりますね。こういった選手たちがそろそろ自分と同世代になってきて、歳を感じます。ビジネスの世界ではまだまだ．．．とは言っていられません。間違いなくやってくる労働力人口の大減少の中、どうやって生き抜いていくか？企業としても、個人としても退職金は将来を考える上での重要なファクターでしょう。図解・小さな会社の退職金の払い方／北見昌朗、大平吉朗・著 ちょっと古いので法律が変わっている部分もありますが、結構、かゆいところに手が届く感のある本です。バブル崩壊後、特にＩＴバブルがはじけ、日経平均が１万円を切った時期。厚生年金基金や適格年金が超低パフォーマンスによって問題化し、同時に団塊の世代が会社人としてのラストスパートに入り、多額の退職金支払いの問題が顕在化した時期でした。そのような背景において、中小企業が生き抜くため、現実的な目線で書かれた本だと思います。退職金の決定方式に役職加算付き勤続年数比例方式を紹介したり、どうなんだろうと思ってしまう問題をいくつかＱ＆Ａ方式で回答していたりと参考になります。適年の持って行き先もこれから具体的に考える企業も多いかと思います。正直、労務問題は苦手分野ですが、教科書としてはわかりやすいですね。

  2007.09.18

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  ＥＱ・こころの距離の近づけ方／高山直・著

  三連休の最終日でしたが、上の子が熱を出して出かけられない状態だったので、これにつき合って珍しく一日家にいました。「本が読めるぞ～」と思ったのですが、さすがに暇な４歳児が隣にいてはそういうわけにも行きませんでした。ＥＱ・こころの距離の近づけ方／高山直・著で、やっと読んだのがこの１冊。ＥＱとは心の知能指数（Emotional Intelligence Quotient）ということですが、'00年代は「心の時代」、この時代を渡っていくために必要な能力ですね。この本ではＩＱ（知能指数）はＥＱの高まりがあってこそ発揮されるとまで書かれていました。しかし、内容はＥＱという言葉を全く意識する必要のない内容です。つまり、組織を、そしてビジネスをうまく行かせるために、それに関係する人々との間でいかにコミュニケーションを取っていくか？この要諦が「心の距離」というわけです。構えるわけでなく、人と人の心の距離をいかに縮めるかについての会話術、コミュニケーション術の話が盛りだくさん。一つ一つはそうだよな～、と思うことばかり。つまり、解ってはいるんだけど、恥ずかしいと思ってしまったり、その場の雰囲気で流されてしまったり。でも、そんなときこそ心の距離をぐっと近づける一言が重要なんですよね。ちなみに大学時代のサークルって心の距離がすごく近かったなって思い出しました。これは必ずしも趣味や主義主張が近いからというわけではなく、必ず心の輪がぐっと縮まる冗談やら突拍子もないことをいう人がいたからだと思います。そんな心の距離感が楽しくて、自分も負けじと面白いことを言ったり、やったりしてやろうと常に”虎視眈々と”狙っていたものです。

  2007.09.17

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  馬頭温泉郷　／　へえ、儲かる会社はこんなことをやっているんだ！

  本当は今日、ハワイアンズに行こうと思っていたんです。ところが、生協で頼んだチケットが届かない。問い合わせても「別便でお送りするのでいつになるかわからない」との返答。なんだ～。このスピード通販時代にそんなのってあるか！？これに関して云々はさておき、そんならってことで、別の温泉に行きました。馬頭温泉郷の南平台温泉ホテル。高台にあり、日帰り施設も充実しているところ。芝居の一座が来ていたりと結構べたな温泉です。ちなみに、日帰り施設にも本館と離れがあって、本館は混んでいるのですが、離れは結構空いており、穴場です。ちょうど昼頃ついたので、のんびり温泉に浸かってから、空き始めた食堂でゆっくりお酒とお食事を楽しみました。温泉施設は滞在時間を長くしてもらって、その間にいかにお金を落としてもらうかが勝負とのこと。そんな意味では、見事に戦略にはまった一日でした。図解・へえ、儲かる会社はこんなことをやっているんだ！／小山政彦・著経営戦略の上で、他と同じことをやっていてはダメ。それは誰でもわかることですが、なかなかそうも行きません。この本はスーパーコンサルタントを自認されている船井総研社長の小山氏のエッセンスが詰まっています。いかに流行を読むか？データから売れ筋をつかむか？論理的であり、例示的であり、一歩を踏み出すヒントとエネルギーを与えてくれる感じがします。

  2007.09.16

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  家具・インテリアを仕事にする／現代仕事ライブラリ

  旧茨城県庁の前で、何かドラマのロケをやっていまして、三浦友和さんとかが撮影に訪れていました。雰囲気からすると刑事物のようですね。そう思ってみると、歴史のある旧県庁建物は格好のロケ現場かなと思います。家具・インテリアを仕事にする家具やインテリアに関することは昔から興味があるのですが、自分にはデザインや流行のセンスがないので、これらの仕事に携わっている方はすごいな～と思っていました。まさにこの本は、インテリアに関してデザイン、コーディネート、販売、マーチャンダイジング、リペアなど様々な仕事のプロを紹介しています。それぞれの仕事に就くにはどのような勉強をして、どのような会社に就職すればよいかなども書かれており、これから業界を目指す方にとって、オールラウンドな本です。私どものようなコンサルの上での業界知識を得るための本としても役立ちます。正直、ポストモダンとミッドセンチュリーの違いもわかっていませんでした．．．特に家具は長く使うものでありながら、流行もあります。商品回転率が低い業界ですので、流行を追うのか、コンセプトをしっかり守って顧客密着度を高めていくのか？経営方針の筋をしっかりすることが大事だと思いました。

  2007.09.15

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  佐々木かをりの手帳術

  問題のない企業というのはないわけで、常に問題意識をもって立ち向かうスタッフが何人いるか？サラリーマン根性ではなく、企業のために何をすべきかを考えて行動してくれるスタッフが１人でも２人でもいることで目に見えて変わってきますね。そういう人材を見極め、力を発揮しやすい環境にすることが、成功への大きなファクターになると思います。一方で、資金繰りに窮して給料が遅配になった会社．．．経営者に大きな責任があることは間違いないのですが、これに対して従業員が経営者宅へ詰めかけるなんてことが．．．お互いの言い分はよく判り、話せばわかることですが、感情的なってしまうと交渉というものは平行線です。そんなことしている暇があったら、１円でも多く回収してくればよいのですが．．．佐々木かをりの手帳術おなじみイーウーマン、佐々木社長の手帳術。テクニック的な話より、いかに手帳を使うか．．．です。スケジュール表は自らの行動に予約をいれるためのもの。自分の未来へのマイルストーンとなる行動を”予約”していくことで、新しい自分を作っていけるのだなと思いました。たしかに、アポイントを「仕事をしてから入れる」のと「入れてから仕事をする」のでは、仕事のスピードが違います。あれこれ考える前に予定をいれてしまい、自分の行動を作っていく．．．これをしないとズルズル仕事してしまうということはありがちだと思います。

  2007.09.14

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  面白いほどよくわかるマキャヴェリの君主論／金森誠也・著

  経営者たるもの戦略書の古典も読んでおく必要があるよ、という方もいらっしゃいます。面白いほどよくわかるマキャヴェリの君主論／金森誠也・著これは３大古典戦略書の一つである、マキャヴェリの「君主論」を解説した書です。マキャヴェリは中世ローマの役人で、メディチ家に近かった。そのメディチ家に対する政策提言として起こしたのが「君主論」です。君主たるもの如何にあるべきかを問うているものですが、ヨーロッパだけでなく、普遍的に人の上に立つものの理想像を追求しているのでしょう。原典を知らないで書いていますが、この本は様々な史実をもとに君主論の言葉を例示しています。”トップにたった以上、先が見えない状況でも決断しなければならないときがある。トップは孤独だ！”．．．など昨日の話にも通ずるのです。しかし、かなり日本の戦国時代（信長、秀吉、家康）あたりに偏っているような．．．マキャヴェリの時代のエピソードはほとんど来ない（ように思います＝西洋史には疎い）。話は多面的ですが、若干矛盾する話もあり気になる．．．したがって、体系的にはわかりにくいのですが、雑学としては面白いですね。

  2007.09.13

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  天晴れ！安倍総理．．．社長の仕事／TKC全国会・著

  安倍首相辞任！全くのサプライズ。仕事放棄かと非難囂々でしょう。しかし、選挙で負けたからでもなく、大臣に不祥事があったからでもなく、責務を全うできない（＝政策を実行できない）状態になったから辞めるしかない．．．ということは私的には納得できる部分もあります。ある意味、天晴れ！辞めても代わりがいる（？）のはまだ良いのです。中小企業の社長はいくら苦しくても辞められない。経営が息詰まって、どうしようもなくなって、自殺してしまう人もいます。そこで開き直って更に頑張れるかどうかは、究極に表れる経営者の真価ではないでしょうか？さて、この本。さすが、「社長のバイブル」とうたっているだけあって、経営のエッセンスが詰め込まれた感じです。マインド的な部分と経営学のセオリー的なこと、そして、ロジカルシンキングな視点から経営者が考えるべきこと、実践すべきことが記されています。肝要な部分は経営計画を如何に組み立てるか？その方法論の一つとしてバランス・スコアカードの手法が紹介されています。やっぱり、経営者は経営計画に対して、従業員に対して、取引先に対して、株主に対して、そして社会に対してコミットしなければならない。逃げるわけにはいかないのです。

  2007.09.12

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  ひとめでわかる内部統制

  企業活動が社会の中で原理原則に反していないことは当たり前のことではありますが、かりに原理原則に反したことが行われた場合に、それが中小企業であっても社会的な影響がすごくおおきくなってきましたね。某牛肉偽装や菓子の賞味期限問題などトップの意識の問題もありますが、ひとつの流れとして企業内でできあがってしまったものは、ガン細胞のようにじわじわと進行していくので、トップが漠然と「良くない」と思っている程度では取り除けません。以前、とある小売店でリパック（＝賞味期限偽装）の問題に出くわしたことがありましたが、これをやめるやめないで幹部が議論を交わしていました。端から見れば「やめる」という選択肢しかないと思いましたが．．．内部統制の仕組みにより、企業環境そのものを変えていかなければなりません。内部統制については、金融庁の企業会計審議会における「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の設定について」などで示されています。これによれば、内部統制は４つの目的、すなわち(1)業務の有効性・効率性、(2)財務報告の信頼性、(3)法令等の遵守、(4)資産の保全、の達成のために”企業内のすべての者によって”遂行されるプロセスであること。そのプロセスは６つの基本的要素（＝(1)統制環境、(2)リスクの評価と対応、(3)統制活動、(4)情報と伝達、(5)モニタリング、(6)ITへの対応）によって構成するとされています。企業内のすべての者とされていますが、実際には企業をとりまくステークホルダーとの関係を考慮しなければ行けないと思います。そして企業環境のあらゆる局面で４つの目的に合致するような統制活動を行っていかなければなりませんから大変です。そのため、「統制環境」の分析としかるべき整備、その診断基準として「リスクの評価と対応」、統制活動の手段あるいは統制状況のチェックの手段として、「情報と伝達」、「モニタリング」、「ITへの対応」という要素があります。中小企業にはなかなか難しいのですが、これを意識することで、せめてマインドの部分だけでも高めていく必要はあると思います。さて、この本は上記、企業会計審議会で策定している基準についてわかりやすく解説されています。図解・ひとめでわかる内部統制／仁木一彦 、久保惠一・著すべて解説＝＞図解という形になっていて、他者にプレゼンをする上でも便利かと思いました。

  2007.09.11

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  コンサルタントの「現場力」／野口吉昭・著

  ちょっと焼き肉が食べたいな～っと思っていても、子供たちがあまり食べないので、なかなか家族で行く機会がありません。どちらかというと子供たちはお寿司や刺身が好き。それならということで、焼き肉もお寿司も食べれるバイキング形式のレストランに行きました。さすが多種多様な食べ物が並んでいて、どれを食べようかと選ぶのは楽しい食べ方ですね。綿アメを自分で作るようになっていて、すぐ食べるのに飽きてしまうウチの子には良い遊び場になりました。しかし、素材の悪さには参りました。今までみたことないような肉でしたね。安い肉を仕入れているのだと思いますが、それにもまして切り身に大きさがバラバラだったり、解凍されたばかりの肉は水分でべちゃべちゃだったり．．．切り方や保存方法でもっともっと美味しくなる感じでした。現場の意識、ひいてはトップのやり方でもっともっと良くなると思いました。コンサルタントの「現場力」／野口吉昭・著これはコンサルタントとしても現場をみなさい．．．という話とはちょっと違って、経営者をトップにしたクライアントの組織があったときに、その改善のためにどうコンサルタントとして切り込んでいくのかという話。当然理論や理屈だけでなく、発想の仕方、アプローチの仕方が経営の現場、すなわち経営者の目線でなければならない。その視点は時に高いところから、ときに下に潜ってみてみるなど様々な視点が必要なんですけど、常にグーッと経営者の琴線に触れていかなければならないのです。

  2007.09.09

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  歩く！仕事術／二木紘三・著

  歩く！仕事術／二木紘三・著いろいろな「仕事術」の本がありますが、「歩くかよっ！」って思って手にしてみました。正直ちょっと見くびっていたのですが、経験的な話だけでなく、人間科学からのアプローチ、心理学的アプローチ、大脳生理学、フィジクス、コーチング、ストレスマネジメントなど、「仕事」と「ウォーキング」の関係を様々な観点から分析されてまして、結構すごい！単純に有酸素運動としてとらえるても、マラソンの経験に照らしてよく判る部分が多い．．．例えば、運動が激しくなるにつれエンケフェリンやベータ・エンドルフィンの分泌による脳内麻薬効果が現れるストレス発散効果。さらに副腎皮質刺激ホルモンの分泌による減ストレス効果など。歩くことによって、気分が高まり、話に集中できることから、歩きながらの会議、なんていう大胆な提言もされています。歩きながら部下の悩みを聞き、悪い点を正し、席に戻ったときにはすごくやる気に満ちあふれた部下になっていた．．．なんてことができたらかっこいいかな？どうも走っていた人間にすると、歩くということはマイナスイメージもあるのですが、この本を読むと、歩いてみようかなという気になります。一つのテーマを掲げたときに、こんなに多面的に考えられるのだな、というのも参考になりますね。

  2007.09.08

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  アメーバ経営～ひとりひとりの社員が主役／稲盛和夫・著

  アメーバ経営～ひとりひとりの社員が主役／稲盛和夫・著いわずと知れた京セラのアメーバ経営。多くの経営者にとってメルクマールの一つになっているのではないでしょうか？アメーバ的な小集団単位での時間あたりの付加価値を最大化させることが、ベクトルの示す先。その方法としては、「売上を増やす」「経費を減らす」「時間を短縮する」の３つです。単純なことですが、多くの人間が関わり、多くのステークホルダーが存在する経営環境において、このベクトルに全社員を向かわせるのは、実際は困難なことで、経営の究極課題なのでしょう。京セラにおいてアメーバ経営の成功を支えるのが、これまた有名な稲盛流の経営哲学です。この本はアメーバ経営の意義に始まり、具体的な方法論、そして最後にはこの経営哲学について語られています。最後にも「アメーバ経営の真髄を伝える書籍」と述べられていますが、まさに総花的にアメーバ経営を学ぶことができる本だと感じました。

  2007.09.07

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  貿易実務の基本と仕組みがよ～くわかる本／布施克彦・著

  貿易実務の基本と仕組みがよ～くわかる本／布施克彦・著中小企業でも海外の取引に関わることが多くなっています。特にコストダウンのため中国やベトナムで生産した製品、半製品を仕入れるケースが多く、トラブルの話も良く聞きます。とにかく現地に任せきりにするとろくな事はないようで、いきおい出張の頻度はある程度覚悟せざるを得ないかと思います。一部大手ハイテク分野では、日本に生産を回帰させる動きも出てきていますが、グローバル化の中でますます中小企業が海外と関わることは多くなるでしょう。私自身、海外取引のことはさっぱりです。輸送方法とそのコスト負担の問題、決済方法、為替の問題、関税、輸入規制など海外取引を巡る問題は色々あるようで、ちょっと勉強してみました。著者は大手商社で実務経験をされた方。具体的なエピソードなどもあり、参考になります。

  2007.09.05

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  ドバイがクール／著・槇島公

  ドバイがクール／著・槇島公昨日は日本のリッチの話でしたが、世界のリッチに目を向けると、注目はやっぱりドバイでしょう。アホかと思えるようなスケールで開発が進んでいますよね。最近ドバイに行かれた方にお聞きしましたが、やはり暑さは半端じゃないらしい。至る所が工事中で発展していることは伺えるが、その分雑多な印象を受けるとのこと。しかし、この本を読むと間違いなくＳＦの世界でしかなかったスーパー都市が出現しつつあるようです。ドバイがここまでになったのはどうも為政者がビジネス感覚に優れた方であったことが大きいようです。それと、外国人に寛容で治安も日本なんかより全然良い。この本ではイスラム圏のちょっと怖いイメージが払拭されるよう、だいぶ意識してフォローされてますね。日本でNo.1のドバイ通を自認されている方なので、かゆいところに手が届くガイドブックになっていると思います。

  2007.09.04

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  日本の富裕層／臼井宥文 ・著

  日本の富裕層／臼井宥文 ・著株式会社「ニッポン」の経常利益は４．５％となり、過去最高とのこと。そんな影で利益を搾取される中小企業がある。結構身近なところでも借金苦の”自殺”だとか”夜逃げ”だとかが聞かれる状況。どんどん悪くなっている部分もあるのです。そんなときに「富裕層」というのもどうかという気はしましたが、日本に限らず世界では否応なしに富裕層が拡大しています。そもそも富裕層の定義としては、「金融資産１億円以上」というのが一般的なようです。割合的には１％くらいらしい。しかし、富裕層の子供も富裕層。１％には富裕層の子供や奥さんも入るのかな？そんな疑問とは別に、日本経済の歴史的背景などを捉えて、富裕層を一様ではなく、いくつかのタイプに分けて分析しています。と、いってもその切り口はごくオーソドックスかなという気がしました。すなわち　プロフェッショナル・リッチ　勝ち組リッチ　ストックリッチ　リタイアリッチ　ラグジュアリーリッチ　そしてウルトラリッチといった具合。それぞれリッチになった成り立ちが違いますし、お金の使い方、かけ方も違う。マーケティングの上では参考になる書物かも知れません。いくら富裕層をターゲットといっても、体験してみないとどんな気持ちなのかは判らないみたいです。

  2007.09.03

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  グリーン（バッタ）、レッド（ザリガニ）、ブルー（オーシャン）

  土曜日は公共施設巡り・わんぱーく水戸（子育て交流センター）・県立図書館・水戸芸術館水戸芸術館には巨大バッタ出現。日曜日はお買い物どころ巡り・ポケットファームどきどき（直売所）・ロックシティ・ツインズポケットファームに人口のせせらぎがありますが、そこで”ざりがに”発見。久しぶりに「生」のアメリカザリガニを見ました。あっという間にそこら辺で遊んでいたがきんちょにさらわれていきました。ブルー・オーシャン戦略／Ｗ・チャン・キム＋レネ・モボルニュはっきり言って、この本読むまでは「ブルーオーシャン」って何のことか知りませんでした。対義語は「レッドオーシャン」です。レッドオーシャンは既存の市場であったり、商法であったりと競合が多い中でせめぎ合って闘っていくこと。対して、ブルーオーシャンは既存の概念をパラダイムシフトして、より顧客に付加価値を提供しつつ新しい市場を開拓していくこと。競争相手のいない澄み切った海（経営環境）を泳いでいくべきということですね。ＰＰＭ（Product Portfolio Management）分析でいうところの「問題児」から「花形」へのベクトルでしょうか。核となる話は、戦略キャンバスをどう構築するか？という戦略構築論とブルーオーシャン戦略で成功するための組織コントロールについてです。レッドオーシャンからブルーオーシャンへの戦略転換については全社的でかなり大事の様なきもしますが、顧客によりフィットした付加価値とは何か？をとうだけでも、戦略キャンバスの活用価値はあると思います。すべての面で他社を凌駕した商品を出すことは困難なわけで、他社が出していなくて、かつ顧客が求めているのは何かを発見するツールなわけです。読んでいくうちに「ブルー・オーシャン」というネーミングが段々実感を伴ったものになってくる感じがしました。

  2007.09.02

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  BRICs新興する大国と日本／著・門倉貴史

  惜しい！日本ハム、延長１２回ソフトバンクに勝ち越され、接戦を落とす。ヒットも同じ１１本。あと一歩でした。ここのところどうも抜けられないですね。世界陸上、４Ｋリレー日本新も５位。なかなか見応えのあるレースを展開して頂きました。惜しいですがこっちは気持ちよいですね。ところで、４歳の娘がなぜか世界陸上にはまっているのがおかしい。ＴＶつけるたびに「世界陸上みる！」とか言って見入っています。おもしろいのかな？さて、今日の１冊。BRICs新興する大国と日本／著・門倉貴史世界といっても経済ではBRICsでしょうか。高成長の要因として基本は４つです。すなわち、広大な国土に存在する豊富な天然資源、多大な人口を背景とした豊富な労働力、積極的な外資の導入、購買力をもった中産階級の台頭です。ロシアは”エマージング”と言われるのは心外のようですが、４カ国はそれぞれ成長力もリスクも両方勘案すると優劣をつけがたいという事で言えば同じです。その成長力とリスク要因について多角的に検証されていますが、特徴的と思ったのは都市化の指標として糖尿病患者数に注目している点です。2030年の予想として、元々人口の多い中国やインドでは5000万～6000万人の糖尿病患者数と予想されています。これは日本の５～６倍、アメリカの２倍の患者数にもなるようで、糖尿病に限らず成人病医療に関しては、中産階級の爆発的な増加によりものすごいボリュームになってくるという感じがしました。他にも多面的なシミュレーションにより将来のボリュームが示されています。

  2007.09.01

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  図解仕事ができる人のノート術／著・樋口健夫

  図解仕事ができる人のノート術／著・樋口健夫著者は三井物産の商社マンとして活躍。サウジアラビアやネパールなど海外勤務経験も豊富です。一般にノート・手帳といえば、スケジュール・住所録・メモ・情報といったところでしょうか？しかし、この方のノートはそういう概念に当てはまらないところまで行っていますかなりマニアックなノートの使い方。と、いうかあらゆる事をそしてモノをノートに詰め込んでしまっている感じです。ノートに電子機器から、文具から、お守りまで数十種類のアイテムを詰め込んでしまっているあたりの感覚は私も大好きです。それと、勉強の基本であったり、ビジネスの基本であったり、成功するための心構え的なことも教えてくれる本です。ノートの使い方だけでなく、一つのことを毎日続ける効果ってのがよく判ります。私は大学受験の時、国立大の推薦入試にトライしました。推薦なので落ちても一般入試にはまたチャレンジできるのですが、推薦入試の前１ヶ月はほとんど小論文の勉強のみ。国語の先生に指導いただき、毎日小論を書いてみてもらっていました。毎日テーマを見つけて、それに関する論文を書くというのは、高校生の当時としてはかなり辛かったですが、この毎日続けたという自信で、何とか本番も普段通りに書くことができ、何とか合格することができました。そんな経験もあったので、著者の言わんとしていることがよくわかります。と、同時に色々な意味で励みになります。著者は毎日７１個、一週間で５００個ものアイデアをひねり出すアイデアマラソンを実行されています。私もちょっとやってみましたが、この数はすごいです。そんなエピソードも含めて、ちょっとワクワクする本ですね。

  2007.08.31

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  小さな飲食店成功のバイブル／鬼頭宏昌・著

  企業経営ってある程度普遍性がありますよね。企業成長の段階やライフサイクルは、程度やタイミングの違いはありますが、どの企業のも起こることです。小さな飲食店成功のバイブル／鬼頭宏昌・著著者の鬼頭氏は自ら居酒屋を中心とした他店舗展開をし、２０億企業を作った方。その仮定では非常に苦労されたと思いますが、よくある成功体験として実例を語るのではなく、企業を成長させる、あるいはビジネスを成功させる過程において、多様な確度からこうすればよいというセオリーを語っています。このセオリーは実体験から導き出されたものでしょうけど、経営学のセオリーにも合致しますし、私共がサポートさせていただいているお客様を見ても同じことが起こっています。すなわち、この本は企業経営、特に飲食店経営において普遍的な部分でこうすれば良いというノウハウを伝えてくれる。そういう意味で、「バイブル」と呼ぶにふさわしい本かと思います。

  2007.08.30

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  Site M＆A～ウェブサイト売買による経営戦略～／著・サイト売買戦略会議（竹内敬人）

  世界陸上、ＴＶ見てる暇ないからかも知れませんが、イマイチ盛り上がりませんねぇ。日本勢苦戦。明らかに調整不足ですね。それと、世代交代の狭間にきているともいるでしょう。朝原選手を除いても第一人者は微妙に年齢が高くなっている．．．まだまだ力が落ちる歳ではないでしょうけど、全体の底上げが必要ですよね。そもそも「メダルを期待！」とかいっても、自己ベストを出してようやく銅に手が届くかどうかってとこですよ。煽りすぎな感じがします。念のため言っておきますが、頑張っている選手の方々にけちをつける気は全くありません。残念ではありますが、全力の競技を見せて頂いて感謝しています。さて、話は全く関係なく．．．Site M＆A～ウェブサイト売買による経営戦略～／著・サイト売買戦略会議（竹内敬人）以前にサイトのＭ＆Ａを仲介するサイトの話を書いたことがありました。（株）バトラァーズという会社で運営しているサイトなのですが、この話が本になりました。サイト売買の仲介をするサイトは色々あるようですが、site M&Aはヒューマンなところにこだわっています。サイトには海千山千のサイトの価値をきちんと見極めて、相応しいものだけ売買案件として登録されます。制約に至る過程において、売り手、買い手の気持ちを人でつなげるのがバトラァーズの強み。私どもが展開する事業承継としてＭ＆Ａと共通するものがあります。（ちなみに日本M&Aセンター・分林社長のインタビューコラムもありました）それにしても、ありとあらゆることに関して専門サイトが立ち上がっていますよね。こうしたサイトは普遍的な価値があって、SEO対策が高度にされていて、PVがそれなりにとれているとコンスタントに収入があがって、サイトの価値が高くなるのですね。こうしたサイトを立ち上げた側は、忙しくて運営できないとか、別の分野に資源を集中するとかといった理由で売却したいケースがあります。一方、投資側は目的にマッチしたサイトを買えば、短期間にビジネスの立ち上げが可能で、効率的です。場合によっては数千万円からその上のオーダーでも取引されるようです。「集合知」の力というものを感じさせてくれます。

  2007.08.29

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  石油の経済学～原油の高騰に打ち克つ／ 萩田穣 ・著

  皆既月食でした。茨城県央地域は夕方から雷注意報！大雨洪水警報！これじゃ見れるわけないよ．．．と思いながら、いつしか月食の事も忘れ、相変わらず仕事．．．２２：３０に外に出ると、雲多めながらしっかりと月は見え、雨なんぞ降った形跡は全くありませんでした。これならちょっと仕事を中断して月食見てみれば良かったなぁ。月食とは全く関係なく、昨日の「東アジア共同体」とは関係する石油の話（強いていえば、月→砂漠→中東→石油！？）2005年の著書ですが、古本屋で見つけました。石油の経済学～原油の高騰に打ち克つ／ 萩田穣 ・著著者の萩田氏は石油業界に長く身を置いた人です。まず、石油が高くなるメカニズム。といっても問題は先物取引。そして、受給でいえばガソリンや軽油の需要過多。これらの生産に適する軽質なＷＴＩ原油の高騰によるものらしいです。中東での生産調整などあまり大きな関係はなく、マネーゲームの世界に大きく引っ張られると．．．イラク戦争はあまり関係ないみたいですね。しかし言えるのは原油高により潤沢なオイルマネーが生まれていること．．．そして各国の石油政策について述べられています。おそらくカギを握るのは世界第２位の生産量となったロシアの政策と消費が伸び続ける中国の動向でしょう。なんといっても石油価格がいかに安定するかに関心が高まりますが、著者はその対処戦略として、原油備蓄ではなく、製品備蓄であると結論づけています。製品は劣化するので、季節毎に入替循環が発生することで、投機筋に左右されにくい。そして、受給バランスを取りやすいということがあります。なるほどと思いました。これは不可能とは思いませんが、なかなか大変なことでしょう。すごいと思ったのは、こういった提言に対して、かなり具体的な案（沖縄を製品備蓄基地に）を示していることです。石油業界に対して、かなり俯瞰してみることができました。もどりますが、製品備蓄による石油製品価格の安定のためには、アジア共同体であると説いています。八紘一宇の世界ですね。

  2007.08.28

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  東アジア共同体をどうつくるか ／進藤榮一・著

  第２次安倍内閣発足。「面白みがない」とか「派閥横断政治への回帰」とか、相変わらずごちゃごちゃと批判する報道が多いですね。民主党の渡部恒三議員がボケたふりして、ＴＶでかなり言いたい放題言ってました。いいキャラクターだと思ってましたが、あそこまでいうとちょっとアホな感じ。なんといおうと、きちんと政治を実行してくれるのが大事。そう言う意味で、実力者揃いの内閣。私は期待したいと思います。地元・茨城から額賀氏の再入閣（財務大臣とはまた微妙な時期に．．．）渡辺喜美氏の金革大臣留任など個人的には評価できます。で、もっとも期待したいのは経済の安定、発展なのですが、そのカギはやはりアジア。日本のみで世界経済の荒波を渡っていけない時代になっているのは明らかで、人・モノが揃って、金も集まりつつあるアジアが一つになって経済圏をつくっていくべきです。小泉政治では溝ができた感のある東アジア外交が新しいステップに入ることを期待したい。東アジア共同体をどうつくるか ／進藤榮一・著だから、東アジア共同体。ちょっと前から読み進めていましたが、正直、ＥＵのような巨大かつ強固な共同体ができるには道のりは遠い気がします。しかし、条件は整いつつある。すなわち、共同体への誘因として、ＥＵにおいても言えるのが、　・共通の脅威　・共通の利益　・共通の価値観だそうです。共通の脅威と共通の利益はある程度リンクするものがあり、脅威としてのあげられるのが一超多極＝すなわち米の強大化、そしてテロ．．．この地政学的リスクを防いでいくのが、共通の利益にもなりうるということです。そして共通の価値観は一言で言うなら儒教の精神と”アジア的寛容”なのかなと思います。多様性はあっても寛容さゆえに共通の価値観を見いだせるのがアジア人でないかと．．．著者の意図を私なりに解釈すると、こういうことなのかなと思いました。

  2007.08.27

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  発想する会社！／トム・ケリー＆ジョナサン・リットマン

  The Art of Innovation・発想する会社／トム・ケリー＆ジョナサン・リットマン世界的に有名なデザインファーム「ＩＤＥＯ」社のエッセンスを綴った本です。興味があったのですが、ボリュームのある本なので、最近まで積んだままでした。英文タイトルの方が中身に対してはしっくり来ますね。デザインの根源はイノベーションです。そのイノベーションをもたらすのが、いかなる考え方、環境、スキルなのか？ゼロベース思考、ブレインストーミング、観察。これで想像力の多くを語れるのかと思います。学んだのは、クライアントの商品をデザインするのが目的ではないこと。その商品の機能、コンセプト、将来性などを含めたマーケティングのコンサルティングであること。だから、顧客の視点でその商品を中心に、自ら色々な体験をしてみる。あるいは論理的にその分野での専門知識にもずどんと深く入っていくこともあるでしょう。その様な過程でもたらされる様々な驚きや発見がイノベーションなのです。デザインに関することだけでなく、組織であったり仕事の仕方だったり。色々なものを学ぶことが出来ます。

  2007.08.26

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  マインドマップ読書術／松山真之助 ・著

  マインドマップ読書術／松山真之助 ・著トニー・ブザンと言う人が開発したマインドマップ。だいぶ活用する人が増えてきましたね。中心となるテーマを真ん中に書き、放射状に関連するキーワードを繋げて、物事を俯瞰的にまとめる手法です。ビジネス書を読んでいてもマインドマップが当たり前に出てくることが多いのですが、イマイチ人の書いたマインドマップを見てもピンと来ない部分があって．．．そこでこの本を読んでみました。松山真之助さんの書いた「バランス・スコアカードの使い方がよくわかる本」は以前に読んで、色々とビジネスのヒントをいただきました。この本は、「バランス～」の感想をマインドマップで書いて読者に送ってもらう企画から発展しています。これも含めてたくさんのマインドマップ事例が掲載されていて、イメージがちょっと膨らんだかなと思います。あとは慣れ．．．ですかね。でも確かに、読んだ本をマインドマップでまとめることで、あとで見直しても本のエッセンスを瞬時に思い出すことができるでしょうね。

  2007.08.25

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  投信バブルは崩壊する！／須田慎一郎・著

  投信バブルは崩壊する！投資信託は絶対買ってはいけない！と訴えている本です。タイトルの通り、崩壊しましたねぇ。ただし、一次的には．．．ですね。まず、投信を販売する金融機関の問題点を指摘しています。要は手数料稼ぎだと．．．この点は同感です。それから投資信託そのものの問題点。手数料が高いと．．．これは必ずしもそうだとは言えないのでは？確かに手数料で儲けているところはある。運用会社のオフィスってすんばらしいですし．．．しかし、一様に投信はダメだと言うのはどうかと．．．自分で株を運用しなさいとの話だが、それをプロに投信の役目。要はきちんとした運用成績をあげるかどうかでしょう。この点はさわかみ投信の澤上社長もおっしゃってました。７月２５日発行ですが、米のサブプライム問題がはじけて個人消費が失速する懸念を指摘していました。直後の状況を言い当てていますが、考えればわかることではあります。「崩壊する！」というタイトルで崩壊してしまったあと本が売れるかな？と勝手に心配してしまいました。

  2007.08.24

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  仕事ができる人の話し方／THE 21編集部

  仕事ができる人の話し方ＴＨＥ２１に連載された企画モノからの本ですかね。ワタミの渡辺社長やイーウーマンの佐々木社長など著名人のトークにまつわる対談と、初級、中級、上級と段階を踏んで営業マンを想定した、アポ取りトークや決めトークのポイントが紹介されています。インタビューについては、成功された方の体験に基づくコメントの数々。なるほどと思います。ちょっと身につまされたのが、「相手を肯定せよ」という話題のエピソード。実家に帰って母親の料理に文句をつけてしまう、なんてこと。親孝行しに帰ったのに、これでは親孝行にならないなんて話をされていましたが、自分の身に思い当たることもあり、ちょっと反省。トークのポイントはこれもなるほど、というかそうだよなと思うような例示が数々。特に画期的な考え方ではない、ある意味基本ですかね。営業マンの入門書という感じでした。

  2007.08.23

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  多読のススメ

  レバレッジ・リーディング／本田直之「伝説の社員」になれ！／土井英司どちらも自己投資をせよ。その一つの方法として、本を読め！ということです。「レバレッジ～」によれば、1000円の自己投資が１５万円になって返ってくるとのこと。給料の１０％ぐらいは自己投資にお金をかけなさいと説いている本も多いですが、そうすると年間数十万円。これが数千万円になって返って来るというわけです。もちろん、金をかけても買っただけでは意味がありません。本の読み方を教えてくれるのが、これらの本の利点でしょうか？「伝説の．．．」の方がどちらかというと心構えと視点の持ち方。つまり読書を中心に据えたときの考えの持ち様を教えてくれる本。「レバレッジ～」の方は、本の読み方、活かし方の技術面的な要素が強いと思います。いずれにしても多読を勧めており、１日１冊・年間４００冊程度を読むのは可能であるとしています。そのままマネする気はありませんが、自分のモチベーションをあげてくれる気がしました。しかし、この２冊については、本屋でそれぞれ１５分くらいで読みました。この手の本は最初から重要部分が太字になっているので楽です。

  2007.08.21

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  高い昼飯

  今日は都内での仕事でした。いつもなら電車で行くところですが、午前、午後、夕方と３件ほど予定があり、この暑さで移動が大変なので、車で行きました。混雑は問題なく、順調に予定をこなしました。が、失敗したのは昼。江戸川区のとある駅前に車を停めてお昼にしました。不慣れな場所なので、コインパーキングに車を停めて、それから店を探しました。ところが、コインパーキングと思ったのは、向かいのスポーツジムの駐車場。ジム会員は３時間１００円ですが、非会員はなんと３時間１０００円３時間停めて１０００円ならまだ良いですが、１時間停めても１０００円なのです。参りました。昼を食べて、隣の本屋さんで立ち読み。１冊分、ざっと読んだから、これが１０００円の代償と思うか．．．転んでもただでは起きぬ。無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法／著・勝間 和代出ずっぱりの割には電話で相談とか、「緊急で調べて！」といったご依頼が多く、気の抜けない１日でした。夕方、水戸に向かって走らせていると、あっという間に黒い雲。雨も降って、急速に気温は下がったようです。守谷ＳＡにて赤い雲がきれいでしたが、みるみるうちに黒い雲が覆っていきました。

  2007.08.17

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  「お金ではなく、人のご縁ででっかく生きろ」中村文昭

  先日、講演をお聞きして是非、著書も読んでみたいと思い購入しました。一気に読むと言うより、空いた時間にちょっとづつ読んでいたので、やっと１冊終わりました。人と人との出会いを通じて、生きることの意義、たのしさ、すばらしさを問うている感じがしました。出会いの経験を通して悟ったことが、「なるほど」と思わせる説得力のあるフレーズとしてと随所に出てきます。繰り返し読みたい本ですね。

  2007.07.06

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  リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間

  リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間・高野登著者の高野登氏はザ・リッツ・カールトン・ホテルの日本支社長でいらっしゃいます。リッツ・カールトンといえば、先日六本木ミッドタウンにザ・リッツ・カールトン東京がオープンしましたが、最高レベルのおもてなしをしてくださるラグジュアリーホテルです。先日（といっても２～３ヶ月前）リッツ・カールトン東京のオープンまでの模様が報道されていました。それを見る以前もすばらしいホテルであることは聞いていましたが、そのサービス精神は私のホテルの概念を覆すものでした。そのこともあったし、最近当社ではクレドが流行っていて、クレド作ろうなんて事にもなっていて、それなら是非こんな本も読まなきゃって思い、手にしました。まあ、こんなバックボーンを話すまでもなく、書かれている内容には感動です。こんな場面でこんな心遣いをされたら泣いちゃうよなって思うエピソードもあったし、ここまで考えるのがサービスなんだって、やはり概念を覆されたり．．．読むだけでもすごいおもてなしをされた気分になりました。そして終始語られるのが、「感性を磨く」ということ。これはサービスだけでなく、すべてのビジネス、生活にもつながると思う。自分のビジネスシーン、職場に置き換えてみても、この感性の違いってのは結構大きい。ある程度人が集まると、言わなくてもわかる人、言ってわかる人、言ってもわからない人と色々なタイプの人がいますが、この違いってやはり感性の違いですよね。この本を読みながら、何年か前、ある方の講演をおききした際に、盛んに「感性を磨け」とおっしゃっていたことを思い出しました。その時までは感性って言うのは持って生まれたものだと思っていて、「感性は努力すれば高まるものですか？」なんて質問をした記憶も残っています。今ではそんな疑問が湧くことはありませんが、この本を読んだことで「感性」であることを再認識しました。

  2007.06.29

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  金融商品取引法／渡辺喜美・著

  金融商品取引法／渡辺喜美・著今年９月から「金融商品取引法」が施行されます。これまでより、”より”投資家保護が明確になり、金融商品を扱う者にとっては、より厳格さが求められます。噂では証券外務員試験も同法への対応が間に合わず、試験に空白期間ができるとか．．．なんだか、面倒になるだけだと思っていた同法の施行ですが、この本を読んで考え方が一変しました。この本は法律の解説書ではありません。現・内閣府特命担当大臣で、これまで経済関連では政策の重要なポストを担ってきた渡辺喜美氏が、日本の経済発展に対する思いを綴ったものとも言えます。これまでの証取法下の数々の事件、問題点。日本経済が成長するために、どのような金融市場・環境が必要か？など、金証法ができた背景と共によくわかります。金証法が出来た目的として「国民経済の健全な発展」というフレーズが出てきますが、良い言葉だと思いました。そして、金証法施行はホップ・ステップ・ジャンプのステップであり、ジャンプとしてより包括的な金融サービス法（仮称）で金融関連法が体系化されるであろうことが書かれていました。（ちなみにホップは９８年のＳＰＣ法、2000年の金融商品販売法の成立）渡辺喜美氏の著書としては、以前に「反資産デフレの政治経済学」を読んで、えらく感銘を受けました。この時の話として「もやはバブル崩壊後ではない」というフレーズが印象に残っています。この本を読む限りでは、本気で日本経済の健全な発展のために尽力されておられるのだなと言うのがよくわかります。

  2007.06.24

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  格差社会～何が問題なのか／橘木俊詔

  格差社会という言葉には関心を持っていました。長いこと不景気だった日本経済ですが、これを脱するには、頑張った人が報われる社会が必要。そこに格差が生まれるのも是と思っていました。実態としてどうなのか？この本は日本が世界的に見ても経済的格差の激しい状態に既に突入しているということが前提となっています。これらのことが前半で示されていますが、先進国ではアメリカに次ぐ格差社会となっているようです。後半はこの格差社会の是非、是正するとすれば何をすべきかということに言及しています。いくつかの論拠についてはちょっと納得しかねるところもあります。（例えば若年層の貧困率が高いのは不景気でフリーターが増えのが原因と言い切っていますが、フリーターが増えたのは確かだとしても、積極的にこのスタイルを好む若者が増えている現状はどうなのか？）また、データの解釈についても短絡的ではないかと感じるコメントも目立ちます。（統計上の最低賃金額が生活保護費以下だと言っているが、労働時間が短い＝働いていないということでないのか？）しかし、多角的な分析を通じて格差社会を非とし、改善するための処方箋として提案している内容については、考えさせられる内容だと思います。私の見解としては、格差は是。それを前提として、下層にいる人達が生活レベルを上げるために行動することが大事にされる社会。つまり「出る杭は打たれる」というのではなく、かつてのハングリー精神のようなものがある社会にしていくことだと思うのですが．．．

  2007.03.22

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  「超」手帳法・野口悠紀雄氏

  野口悠紀雄氏の「超」手帳法　読みました。手帳の使い方には興味があるし、野口氏の著書はいつも読んでいるので、今回も楽しみに読みました。結果、共感できる部分が６割。「それは当たり前じゃない」って思える部分も結構あって、自分にとってはそれ程目新しい考え方はありませんでした。後半は「超」整理手帳の宣伝みたいになって、「超」整理手帳を使わない限りは役に立たない（全くではありませんが）話になってしまいました。ただし、メモの重要性を説いた部分については納得。いつでもメモを取ることが出来るようにするための工夫についてはヒントをいただきました。私の場合には常に携行しているものは１．携帯２．名刺入れ３．手帳です。手帳が手元にあればメモを取るには問題ないですが、ないときのため、名刺入れの内側にポストイットを入れておこうかと思います。名刺入れは内ポケットにいつも入れているので取り出しやすく、特に名刺交換の際に名刺入れにポストイットがあれば、すぐメモをとれそう。試してみます。

  2007.03.07

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  マルハンはなぜ、トップ企業になったか？

  一気に読みました。私はパチンコはしません。（したことないです）でも、ホール経営のお客様を持っていたして、聞きかじりの情報でお話をするしかないのです。んでもって、ダントツ業界トップのマルハン。売上高が１．６兆円、店舗数２００店舗。いくら特殊な業界でも急成長を遂げ、この規模でなお勢いが衰えないのはすごいです。そのノウハウは理念と人を育てること。昨日のアサプリ・松岡社長と全く変わりません。お客様に喜んでもらいたい。業界を良くしたい。会社を良くしたい。従業員の待遇を良くした。これがすべて同じベクトル上で達成されるんですよね。マルハンはこの方向性「マルハンイズム」に向かって情熱を傾けるスタッフがたくさんいて、そのスタッフがまた下のスタッフを育てています。業界のガリバー企業は資金力にものを言わせて大きくなってきたのだろうというイメージを持っていました。確かに資金力もすごいと思いますが、これだけ組織が拡大しても”理念”で一本化される企業体を作ったことがすごいと思います。パチンコ業界だけでなく、どの業界・企業にも当てはまる教訓を与えてくれる本ですね。

  2006.12.05

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  悪魔の種子（内田康夫・作）

  悪魔の種子（内田康夫・作）この本、読んだのは１週間前なのですが、日記に書いている余裕がなく、今頃のアップになってしまいました。しかも、ワールドカップ・オーストラリア戦の日、翌日の仕事の準備も終わらないまま、半分やけくそで朝方まで読んでました。遺伝子組み換え作物をモチーフにして、画期的な新種開発にかかる利権と研究者の信念との衝突が殺人事件の元になっています。舞台の一部として地元・茨城県の出島（現・かすみがうら市）やつくば市が登場し、親近感がわきました。内田康夫氏の作品は主人公として登場する浅見光彦の巧妙な推理とそれを検証していく行動過程が妙味ですが、この作品もそれを感じられる小気味よさがあります。最近の傾向でもありますが、殺人に至る動機としていささか強引ではないかなぁという感があります。今回も一流の製薬会社が秘密を守るために組織ぐるみの犯罪に至ってしまうというもの。常識ではそんなリスク（？）を犯すことは考えられません。しかし、この作品の問題提起である「遺伝子組み換え作物」。これそのものが進化論の過程の外で生み出されてしまうもの。これが生態系に入った場合にどのような変化をもたらすか予想できず、常識では考えられないことが起こりうる、という危険性が訴えられています。そう言う意味では、「常識外の生物＝常識外の犯罪」という構図が隠されているのかなと．．．深読みすればですが．．．

  2006.06.19

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  しまなみ幻想

  しまなみ幻想／内田康夫・作を読みました。ホントは小説など読んでいる場合ではないのですが、明日までに図書館に返さないと行けないので、夜更かししてしまいました。第３の本四連絡橋である「しまなみ街道」を舞台にした小説。折しも先月しまなみ街道は全線開通。そして、今週から朝日新聞にしまなみ街道を沿線の地方都市をモチーフにした「分裂にっぽん」というコラムが連載されています。しまなみ街道の開通によって多くの観光客が訪れることが期待されましたが、結果としては人もお金も通過するだけ。地方都市の経済基盤に拍車をかけるだけという結果。これが大都市に集中する発展と地方の地盤沈下という、まるで別の国であるかのように分裂が進んでいる日本の縮図であるという論点で、新聞のコラムは展開されています。もともとしまなみ街道の舞台は古くは銅鉱山、そして採石、造船、タオル産業など産業が栄えた地。これらの産業が衰退している現状がコラムではつぶさにわかりますが、小説「しまなみ幻想」でも殺人事件の背景として、まさにこの問題が登場します。全線開通、新聞コラムと「しななみ幻想」を読んだタイミングについては、全くの偶然なのですが、この地域の実態については強烈に印象づけられることとなりました。しまなみ街道をドライブしたらさぞかし美しく、気持ちが良いだろうと思いながら、足下にそんな町々を見下ろしながら通るのも心苦しいだろうなと思ったりしました。当分行く機会はなさそうですが．．．

  2006.05.09

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  再生巨流（著者：楡周平）

  再生巨流（著者：楡周平）を読みました。この小説は実現可能でしかも壮大なビジネスモデルをもとに、それを実行していくプロセスを描いていて話題になっていました。私はTHE 21に作者である楡周平さんの記事が載っていて、興味を持ったので読んでみました。文具・家電通販、小口宅配、セールスドライバー、客先在庫管理、零細小売店の再生などのスキームを組み合わせたリアリティあふれるビジネスモデルには感動を覚えました。卸には情報提供、倉庫、金融、デリバリー、などの機能があると言われますが、これらをフル活用したモデルだと思います。それに量販店に押されて立ち行かなくなる家電小売店の再生という観点が入っている点に、小気味の良いものを感じます。実際、松下電器では家電小売店のコンサルティングを既に始めていると聞きます。あくまでも小説ですが、大手企業に押されて消えゆく零細小売店が再生するビジネススキームがあるということを感じたことでも収穫の１冊でした。そしてビジネスモデルのすばらしさもさることながら、様々な困難を乗り越えながらモデルを実現していく主人公達のガッツが気持ちの良いものでした。今の時代、色々言いますが、やっぱりビジネスは”ガッツ”かな、と．．．

  2005.08.17

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  「分かりやすい説明」の技術

  「分かりやすい説明」の技術最強のプレゼンテーション１５のルールブルーバックス著者： 藤沢晃治 火曜日に東京に行った際、帰りの上野駅で購入し、電車の中でだいたい読みました。その後ちょこちょこ今日まで読んでいました。どのような説明をすれば聴く相手が理解するかを、脳が話を記憶する仕組みを元に根拠して、どうすれば理解するかを解説しています。話の内容としては、説得力はあるものの、インパクトは少ない気がします。この本に書かれていることを実践してみて良いプレゼンが出来るかどうか？これで内容の善し悪しが吟味されるような感じです。要点としては、話してから相手が理解するまでのタイムラグの存在を意識・・・概要を相手に与え、タイムラグを短縮・・・話に間をおくことでタイムラグを吸収具体性と抽象性のバランス、を意識・・・話の範囲を明示する・・・全体説明と部分説明を織り交ぜる・・・聞き手に展望を与える情報構造を大事にする・・・重複、無駄の排除・・・対比、同列関係の活用・・・キーワードを使う・・・裏付けのある情報で論理的になどです。次のプレゼンではこれらを意識して実践してみたいと思います。その上で解説されていることが重みのあるものだと感じたら、またこの話をアップしたいと思います。

  2005.06.03

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  裏帳簿のススメ （あなたの会社にお金が残る）

  裏帳簿のススメ あなたの会社にお金が残る　一時話題になりましたね。最近やっと読みました。本論で言わんとしていること。一つはお金の使い方、ため方の考え方。もう一つは合法的に税金を少なくしてお金を貯めること。話はわかりますが、決算書が素人には役に立たないと切って捨ててているその先で、なんだかややこしい計算をして、「これが残す分ですよ」「これが使う分ですよ」と言われてもピンとこない感じがします。ナナメ読みの分際でこんなことを書いておこがましいですが．．．ただ、著者の岡本氏は税理士なので、私と同系職ということで、非常に共感できる言葉がありました。それは「数字の美」と言うことです。数字はたかだか１０種類の文字が並んでいるにすぎませんが、決算書の数字は色々なドラマの果てに出た結果であると言うこと。色んな人の苦労がにじみ出た結果として「数字の美」と言うことを感じることがあります。見れば見るほど、知れば知るほど決算書の数字がダイナミックなものに思えてくるのです。

  2005.05.17

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  戦略的思考の技術

  戦略的思考の技術～ゲーム理論を実践する～（梶井厚志・著／中公新書）を読みました。この本はゲーム理論をベースとして様々な戦略的ツールの考え方について、わかりやすい例を挙げて書かれています。戦略的ツールとは、インセンティブ、コミットメント、ロック・イン、シグナリング、スクリーニング、モラル・ハザードなどです。たとえば、プロ野球選手が年棒交渉に代理人を立てることの戦略的効果について．．．代理人（エージェント）は、交渉の結論について依頼人から一定範囲しか任されていない。従って代理人は「これ以下では判を押さない」ことについて球団側にコミットすることになり、そうすれば球団側もそれ以上妥協しないことが明確であるから、交渉でさらに下の妥協点を引き出そうという行動は起こさない。これが選手直接だと、選手の気持ち次第で妥協点が決まるわけだから、球団は交渉で何とか低い妥協点に導こうと努力すると思われる。すなわち、これ以下では判を押さないという妥協点に対する堅牢性が本人と代理人で違うことから、代理人を使うことでのコミットメント効果が発揮されるのだ。こういった理論に基づく戦略の考え方を解説していて、戦略的な行動ってなんなのかがよくわかります。ゲーム理論は大学の講義にありましたが、ほとんど理解できずに終わりました。ただ一つ印象に残っているのが、最初の講義の時の例。「海水浴場のアイスクリーム屋の理論」でした。東西に海岸線が広がる海水浴場に２件のアイスクリーム屋があります。どちらも同様の商品を同様の値段で売っているとすると、客は近い方のアイスクリーム屋に行きます。西のアイスクリーム屋は自店より西にいる客は全部取り込むことが出来ます。自店より東にいる客は東のアイスクリーム屋とどちらが近いかで取り合いになります。そこで、西のアイスクリーム屋はもうちょっと東に行くことでもっと顧客を増やせると考えます。自店より西の客はすべて自店の客になるのですから．．．ところが、東のアイスクリーム屋も同じように考えると思われます。したがって、西のアイスクリーム屋は東に、東のアイスクリーム屋は西に移動することで、両店はほぼ同じ場所に店を構えることになってしまうのです。実際に業種の店が近接して立地しているのを見かけますが、こんなゲーム理論的効果によってそうなっているのかも知れないです。

  2005.01.27

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  私が会社を売った理由

  私が会社を売った理由（鈴木均・著）を読みました。著者の鈴木氏は米沢で２代目経営者として、リネンサプライ事業の会社を経営しておられました。当時、実質無借金経営で地元である程度のシェアを持ち、まだ４０代の若手経営者でした。「まだまだこれから」というところで会社をＭ＆Ａで譲渡されたのは、いかなる理由（わけ）があったのか？この本は実録として、会社譲渡を決断するに至った背景、経緯が経営者の苦悩する心情ととともに語られています。鈴木氏は、一見順調に見える事業にあって、業界の動向や経済状況から判断して、早晩に倒産の危機が訪れると経営者としての事業判断をしています。そのうえで「どう対処すべきか」を様々な方法論として勉強し、結論として出したのがＭ＆Ａです。そして、Ｍ＆Ａの成立に至るまでの経緯、心情も語られており、様々な困難、苦悩があったことが解ります。親族から浴びせられる辛辣な批判など、当人でなければ語れない苦難が著されています。中小企業の行く末として、経営者の選択肢は１つです。（１）後継者にバトンタッチ（２）株式公開（３）廃業・清算（４）Ｍ＆Ａ（５）倒産言うまでもなく（５）は積極的に取りうる戦略ではありません。（２）もほとんどの中小企業にとっては無理なことです。（１）は経営者としての資質、保証能力などを考えると同族、社員にしかるべき人物がいないことも多々あります。（３）も従業員や取引先への影響、自分の今後の生活を考えると容易に取りうる手段ではありません。したがって、「（４）Ｍ＆Ａ」という手段が中小企業にとっても重要な生き残りの戦略になるのです。この本の後半は、Ｍ＆Ａ成立のためにアドバイザリー契約を結んだ「日本Ｍ＆Ａセンター」の仕組みやＭ＆Ａを成立させるためのプロセス、方法論などが解説されています。中小企業の経営戦略としてのＭ＆Ａという手段を、経営者の心情とともに方法論として知ることのできる本です。

  2005.01.16

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  ザ・プロフィット～利益はどのようにして生まれるのか～

  ザ・プロフィット～利益はどのようにして生まれるのか～（著者： エイドリアン・Ｊ．スライウォツキー）を読みました。この本は多くのケースについて「利益」を生み出す源泉を分析し、モデル化して解説しています。内容は物語風になっていて、教師役であるチャオと生徒役であるスティーブの会話と心理を通して、利益を生み出すメカニズムを考える形となっています。その中で、２３の利益モデルについて触れられています。どれも実際のケーススタディに基づく利益モデルで納得できるものがあります。しかし、この本の趣旨は、ストーリー展開と共に読者が「利益」について考え方、着眼点を学ぶことにあると思っています。したがって、この本を読んで「どうすれば利益が出せるのか？」を知ろうと思ってはいけない。この本は「どうすれば」を自分で考えるために、「どうしたら」良いのか？を教えてくれる本だと感じました。著者自身も「物語の主人公と一緒に、じっくり考えながら読んでください」と行っています。そうは言っても、私はさらっと読んでしまいました。だから後でもう１回読まないといけないと思っています。序文で”今日の勝ち組企業は、社員一人ひとりに「利益」を説き始めています”とありますが、まさにその通りだと思います。利益追求のために向いている同じ社員が多い企業ほど強いと思います。そんな中で、この本は教科書的なものになると思いました。

  2005.01.08

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  経済学をめぐる巨匠たち

  経済学をめぐる巨匠たち(小室直樹氏著)を読みました。楽天ブックスのおすすめで見つけた本です。学生時代は社会工学という分野で学んでいましたでの、経済学は専門の一部。でも、もっとも苦手な科目でした。その一つの理由に、「何が真実なのか解らない」ことがありました。教科書として取り上げておきながら、そこに書かれていることが「如何に間違っているか」を話す先生もいたほどです。そんなわけで諦めておりましたが、この本を読んで、「もう一度勉強してみよう」という気になりました。この本は、ジョン・ロックから始まり近代経済学が成り立っていく過程を経済学史上の重要人物にスポットを当てることで紹介しています。お恥ずかしながら、この本を読むまではマルクスが経済学の祖だと思っていました。しかし、マルクス以前に経済学の萌芽があり、その精神がいかなるものかということから解説されています。一番おもしろかったのは、古典派とケインジアンのバトルについてやや過激に書かれているところ。これを読んで、「古典派」と「ケインジアン」の違いがようやくおぼろげながら解りました。そして「何が真実か解らなかった」ことは、この辺りの論争の違いにも要因があるように感じました。やはり物事を学ぶには、その背景や因果関係を理解していないと興味が湧かないし、印象にも残りません。そんなわけで、この本自体も１度読んだだけで十分に理解したわけではないし、経済学は「難しい」ということは著者も語っているほどです。でも、勉強してみたいという気にさせられる１冊でした。

  2005.01.05

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