再生の町/菱田信也・作
【送料無料】再生の町 [ 菱田信也 ]価格:1,575円(税込、送料別)財政破綻(寸前)に陥った大阪の自治体(架空)の再起をかけたプロジェクトチームの奮闘を描いています。少し前の作品で、NHKでドラマ化された脚本を小説に仕立て直した本です。図書館でふと目に留まったので、読んでみました。今回の衆院選は、震災復興や外交問題などの優先順位が高く、しかも、日本維新の会に太陽の党が合流したりして、地方自治というテーマが霞んでしまった感があります。しかし、そもそも地域主権を政策の中心に置いて、国政を変えていこうという大阪・橋下市長の訴えが、大きな流れを作るのではと期待されていたのではなかったか?地方の財政再建ということだけを取ってみれば、フィクションを持ってくるまでもなく、大阪で橋下氏が実際にやっていることを見ればよい。一方で、この物語の面白いところは、家族の絆、特に親子の因果がとても巧妙に描かれていること。そして、地域の絆が様々な喜怒哀楽の果てに形成されていく様。様々な立場の人がそれぞれの悲喜こもごもの中で役割を演じ、大団円に向かっていく局面では、不覚にも入り込んで涙してしまいました。2006年に夕張市の財政破たんがあってから、財政健全化法により地方自治体の財政状態が公表されるようになっているので、新聞にすっぱ抜かれて大問題になるということは、基本的にはないのですが、国でさえ今のような状態で、地方が苦しいことには変わりありません。企業なら、どうしようもなければ「ごめんなさい」と破産なり、民事再生なりすれば良いのですが、自治体だと下手をすれば(いや確実に)人の生死にかかわる部分に問題が生じるだけに、フィクションながら、財政再建に取り組むようすは鬼気迫るものを感じます。我々、行政サービスに甘えて必要以上のことを求めてはいないか?と反省させられる内容でもありました。----------------------------------------------------------------12/19 23:59迄エントリーでポイント5倍【送料無料】【台数限定スーパー特価】 クイジナート Cui...価格:13,900円(税込、送料込)