昼どきに客のいない食堂
とある中小企業。社歴は長いのだが、事業承継がうまく行かず(後継予定者が病気になり、急遽3代目が継いでいる)、ここ十数年は過去の蓄積で食いつないでいる状況。といっても現社長はそれなりに頑張っているので応援している。現場ではそれなりの評価を得ているので、あとは経営者としての素養をつけていくことと思っている。だが、ほとんどファミリーだけの企業でみんな大雑把。「やればできるよ~」といつも言っているが、結局やるべきことをやっていないというパターンだ。どうもそれが、周りからすると助けたくなる雰囲気なのだ。一緒に話をしていると、こちらも大らかな気持ちになってくるのだ。そんな感じで大らかになった後の帰り道。昼時にかかったので、ランチはどうしようかと思いながら、笠松運動公園のトイレに立ち寄った。(笠松はおとといの駅伝で来たばかり)ふと見ると、「お食事処」の幟旗。 公園内に食堂があるらしい、ということで入ってみた。するとびっくり!昼どき(12:30)だというのに、老夫婦が1組うどんをたべているだけ。他に客はおらず、厨房におばちゃんが3人。老夫婦も私が食券を買っているうちに、食べ終わって出て行った。つまり、食堂に客は私一人。そして食べ終わるまで、ついに客は来なかった。いくら平日とはいえ、閑散とした状況に「これでいいのか?」と思ってしまった。これは県の施設のはずだが...この赤字(おそらくそうだと思うが)はどうしているの?この公園は国道沿いにあり、大きな駐車場がある。幸か不幸かこの公園が広大な土地を占めているので、周囲に競合する飲食店は少ない。だから、おいしい物を出して、多少広告宣伝をすれば結構ランチ客が見込めると思うのだが...そんな疑問を抱きながらの食事。昼下がりの公園はポカポカ陽気で、これも大らかな気分になるところだが、食堂の状況を見て、侘びしさを感じてしまうのであった。昼下がりの音楽特集