遠投ウキ作り(その1)
私がカゴ釣りで常時使用している遠投ウキです。錘負荷は10号。全長は約30cmです。前回10本ほど作ったが、破損したり釣友に譲ったりでストックが減ってきたので追加製作することにしました。この写真は前回制作して使用中のもので、ご覧の通りあまり出来栄えは良くありません(恥)。市販品は感度は鈍い、高い、壊れやすい、飛距離が出ないの4悪で良い所がありませんので、所詮拘り釣り師の小生、いっそののこと好みのウキを自分で作っちゃえ~ってところです(笑)。8号、10号、12号、15号といろいろ試作して使ってみましたが、主に磯からアジやイサキを狙うために使用する竿が3号と4号なので、振った感じ、飛距離、感度など総合して最近は10号に落ち着きました。もちろんこれはスピニングでの話で、両軸党には少し軽いかも知れませんね。ご来訪者の皆さんの参考になるかどうかはわかりませんが、この製作シリーズが少しのヒントにでもなれば幸いです。まず、手始めにウキの芯から作ります。次回アップしますが、ウキのボデー素材には20mm径のウレタン発砲材を使いますが、そのままですと柔らかすぎるので芯を入れるのです。部材は内径2mm、外径3mmのカーボンパイプ。接続用に内径3mm、外径4mmのカーボンパイプを用意します。市販されているのは長さが1m物なのでこれを適当にカットします。下の写真は長手140mm、短手60mmにカットし、双方を30mm×4mmのパイプで接続して、全長で200mmになるようにしました。一本カットする長さを間違えて不揃いですがご容赦を(全長は同じです)。足カンは市販の1mm×100mmステン製を利用しました。足カンを直のまま使うと後に抜ける心配があるので、60mm側のパイプに通したら先端を90度に曲げ、接続パイプに通る位置でカットします。これをエポキシ接着剤(後述)で固定すれば抜ける心配はまず無くなります。本来なら3mmパイプの通しでいい所をわざわざ接続しているのはこの抜け防止のためなのです。それぞれの部材を接着したものがこれになります。これで芯材は完成です。足カンを除いてパイプ長は200mmあります。これらの接着には私は好んで2液混合型エポキシ接着剤を使用しています。塩水に強く、耐久性も5年以上あります。固着時間は5分、30分、90分、120分型といろいろあって、固着時間が長いほど強度は上がるようですが、私は作業時間を勘案して30分型を使用しています。次回はボデーの製作をアップします。