言葉はしみじみと発したい
禅僧 良寛さんの言葉に「すべて言葉をしみじみといふべし」とある。上滑りするような言葉だけの会話はむなしいぞ、言葉とはそこに心がこもるから生きてくるものであり、心のこもった会話があるからこそ心通じ合う関係が築ける。と私なりに解釈している。当時と現代では、流れる時間のスピード間隔が違っているように想像するがやはり時代は変われど人は変わらずということか。私ももともと吃音があり、それをかくすために言葉がもどろっこしい。年齢とともにかくすのが上手くはなってきたが、時折「何を言いたいのかわからない」とか「結論から言え」と突っ込まれる。やはり現代の会話にはスピードが求められる。人といっしょにいると「何かしゃべらなきゃ」という気持ちになる。そんな時に思い出すのが良寛さんの言葉だ。