歴史体感マガジン
「戦国を合戦を科学する」という文字に惹かれ、歴史の見方が変わる歴史体感マガジン「歴史REAL」vol.1というムック本を購入した。さっそく読んでみる。まずは鉄砲の話題から。戦国時代、鉄砲といえば織田信長の代名詞的兵器である。他にも鉄の軍艦など画期的なものもあるが時代の転換期と目される「長篠の合戦」があるので、信長といえば鉄砲と言っていいだろう。その長篠……だが、鉄砲の3段撃ちが革新的なアイデアとして通説になっている。「歴史REAL」vol.1は、それを科学的に検証しようという雑誌である。読んでみて、なるほどと納得して、でもちょっとだけ寂しいというのが感想だ。何十年も長篠……に対して抱いてきた、膨らませてきたイメージが少し変わってくるのかな。中世vs近世という新日正規軍vs維新軍(えらく古いはなしですみません)みたいなわかりやすさがこの合戦だと思っていたが。続く戦国弓も興味深い内容である。私も弓を引く者の端くれとして、古来日本にそんなに強い弓があったのかと驚くばかり、ゆえに合戦の主力兵器になりえるわけだと納得した。近年、歴史ブームである。ひと昔前はマニアックな人たちだけで盛り上がったものだ。それが、いまは様変わりである。また、以前のように信濃の古戦場巡りでもしたい。