新たな沼
すっかりジャニーズ街道を堂々と突っ走るようになった2020年。1月にSnou Man & SixTONES(通称スノスト)がデビューした。彼らはとっても苦労人で、デビューできて、本当によかったね、と思いはしたものの、それだけ。事務所歴が10年以上という人ばかりで、デビューそのものが25歳を越えてのメンバーもいるしなにより、スノストに「デビューできてよかったね」という感想を抱いたのはバッシングのひどさからだった。ジャニーズJr.はデビューした先輩のバックダンサーとして、コンサートについて回ったり、舞台に立ったりしてる。これは、よくTOKIOが言っているけれど、「自分たちの頃のJr.とは意味が違う」ちゃんとJr.としてのお仕事がある状態。それでも、節目の年齢で、どんどん人が抜けていく18歳とか、20歳、22歳で。そうやって背中を見送ったり、デビューで先を越されたり、実力は負けないのに、デビューできない=先が見えない状態を何年も続けているグループだった。それほどJr.に詳しくない私ですら、スノスト、トラジャは耳にしていたから。SixTONSの中には、京本政樹の息子がいたり、兄が不祥事で退所している子が二人いる。その中の一人は、9歳で抜擢され、注目を浴び、Jr.のセンターに立ったこともあるのに、その後、仕事がゼロになる、なんてことも経験してる。えぐいよ、10代でそんなこと味わうなんて。Snow Man(我が家通称雪男)はアクロバット集団で、滝沢くんが自分の舞台に出させて育てているグループ、という認識だった。そこに、あらたに3人、メンバーを入れる、というときに、「なんでそこまで、そんなにひどい言葉をたたきつけられるんだ?」とこちらの心が痛くなるような炎上が起きる。一人は、今までいたグループを脱退したことで、一人は関西から単身上京することで一人は、若すぎる(ほぼ無名)ということで。そして、もともとの6人のメンバーもバッシングにさらされる。確かにね、自分の好きなグループだから、悲しかったり辛かったりするのはわかる。でも、それをぶつけるなよ、大好きな人たちが決めたことなんだから、ファンは応援するだけだよ、いやなら、ファンを静かにやめていけよ、と私は思うし、なにより、まだ若い(一人なんて中学生)子に、躊躇なくひどい言葉をよくもまぁ、言えるもんだ、と思っていた。そもそも、3人受け入れることを決めたのは、6人じゃないか、自分が好きな人たちが決めたことを、なじるってなに様?比較されることが多い2グループだけど、彼らの言動(YouTube)を観ているとそれぞれのグループの違いというのが、明らかだし、目指しているものも違うな、というが良く分かる。共通しているのは、悔しさであって、そこから抜け出すための手段は違う。一緒にはできない。とりまくひどいファンは、SMAPの終焉を思いださせて、興味がないというより、むしろ若干引き気味だったかもしれない。本当なら、華々しいデビューイヤー。コロナ禍で、全く違うものとなってしまった。それも、なんかかわいそうだな、ぐらいで観ていた。夏ごろから、テレビよりもYouTubeをよく観るようになり、まずSixSTONES(我が家での呼び名、大男)が「今できないことより、できること」を楽しんで、「皆で乗り越えよう」という姿勢に過去のものも含めて、見るようになり、こりゃいいぞ、というところにYouTubeがSnowManも薦めてきた。これがまぁ、もっと笑えた。とにかく仲良しだし、距離感バカだし、もともと、毎年の舞台、滝沢歌舞伎は観たかったので、一気に興味がでて11月中旬からの3週間で、顔と名前が一致してしまった…orzそして、6人時代のYouTubeも見て、納得。今と同じように仲良しだけど、「何か」が欠けている。以前「いい意味でも悪い意味でも優秀」といわれたそうだが、すごく納得。真面目なのもストイックなのもわかるけど、デビューするには、何か欠けているよね、と素人が思ってしまうのだ。それが、3人が加わったことで、一気に爆発するような、同じグループなのに、全く進化している、そんな感じがしたのだ。しかも、ぽっと出の子が新規加入したのではなく、舞台を何年か一緒にした上での加入。その舞台も、一人は前日夜に「明日、舞台でられる?」と聞かれて「やります」と答え、振りビデオ一晩中みて踊って、参加一人は、Jr.内のオーディションを勝ち取って。そんな出来上がった中に、いきなりセンターとして入った15歳。自分たちに足りないものを求めた6人。どうしてそれを責められるんだろう、バッシングできるんだろう。そう思ったら、落ちてましたよ、すっかり、新しい沼に。