秋のお出かけ
仕事のない週末、というのはずっと家にいた。でもいたからといって、なにかできるわけでもない。たとえば、仕事のある平日にはなかなか手が廻らない掃除や不用物の整理などをがたがたとやっていると、「俺が休みなのに嫌味か」といわれるし、裁縫にしても、うるさいだの言われるし、なにより、私一人なら軽く済ませる昼食も、作って片付けなくてはならない。タイミングもあちらに合わせなくてはならない。やっと片付け終わって、ミシンを出そうと思うと、ソファでテレビをつけっぱなしで寝ていたりするので、ミシンをだせなくなる。ずーーーーーっとそんなことを続けてきたら、本当にポキっと心が折れた。もう相手に合わせることが耐えられない。なので、自分が壊れる前に、相手が機嫌悪くなろうがなんだろうが多少疲れるけど出歩くことにした。そう決めたことを学生時代からの友人に話したら、つきあうよ、という。彼女にしても、お子さんは3人いるし、義両親のことなどで日々奮闘しているのだけど、ご主人が「うちの両親のことは気にしなくていい。むしろ俺が休みの日は自分を大事にすべき」といい、私のことを友人から聞いて「それなら、二人ででかければいい」と言ってくれている。とはいえ、お子さんが3人いると週末ですらなかなか予定が合わないのだけど、今回は大丈夫ということで、彼女の地元ではあるけれど、根津神社から、谷中や上野辺りを歩いてきた。途中、休憩を挟みながら7時間ほど。いや~~~~、よく歩いたし、よくしゃべった。50歳の誕生日から始めた御朱印帳も一冊目がもうじき終る。自己肯定感とやらが欠落している私だから、頑張って「自分がやりたいことをやりぬこう」と思う。友人の助け、そして、協力してくれる友人の家族から一筋の糸をもらいながら、私は泥沼でもがいている。