脱子供っぽい演奏!
子供っぽい演奏、というのは、分かるでしょうか。子供が習いたてのバイエル(ピアノの教則本)を弾いているような、学校帰りにリコーダーを誰かが吹いているような。それも、ほのぼのとして、いいですよね。昨今では「騒音」が厳しいので、そんな光景もノスタルジーなものになってしまったかもしれませんね。でも、すてきな大人が、いつまでも、子供っぽい演奏でフィドルを弾いているのは、ちょっと似合わないと思うのです。メロディーを追いかけているうちに、一本調子の面白みのない演奏になっては、実に、もったいない。いろんな経験をして、人生の酸いも甘いもかみしめた大人ならば、実は、曲の中で表現できることがいっぱいあると思うのです。ここは、甘くささやくようにしたいな、とか、ここは、情熱的にいこうか、とか、歌うように弾きたいなとか、サビは曲のここに持っていきたい!とか、いろいろなアイデアが出てくると思うのです。そうしたら、曲は、「私らしさ」をいっぱい含んで、悲喜こもごも、なんとも魅力的な演奏になると思うのです。ただし、美的センスは忘れずに、やりすぎは禁物。何事も。