敷居が高い
私は小さいころからわりと「ほめて育てられた」と思う。まぁ、ある程度の年齢になれば、それがさほど秀でたものではなかったことにも気がつくのだけれど、親から自信をつけて育てられたことはよかったと思っている。…が、ひとつだけ。例外があります。それは「運動」に関すること。特別ダメだしを受けたわけではないけれど、「うちの家系は運動は得意じゃない」と言われてきたためか、運動に対して感心や、少しでも向上したいと思ったことがなかった。なので、小、中、高、大学を通して、クラブや部活動等でも「運動」に向き合うことなく大人になりました。そんな私が…こともあろうか今年、「運動」を人に教える立場になってしまいました。私の職場で開いている健康教室のひとコマです。そういうことになった以上、このままではいかんということでフィットネスクラブにも顔を出しました。例えばエアロビクス。エアロビクスの教室はALL鏡張り。いつも通っている人たちが楽しげに踊りまくるその横で、ワンテンポ遅れてついていけない私…そしてそんな姿も全身鏡に映ります。「いやだな~、もう来たくないな~」そういう気持ちになりました。でも、その経験からわかったことがあります。運動が必要な人こそ、フィットネスクラブの敷居は高い。運動が好きな人は、運動をする必要性なんていう理屈はいらないはず。だけど、運動が苦手で、避けてきた人ほど、本当は運動が必要。現に健康教室に来る人たちはこのタイプの人がほとんどです。運動のハードルが高かった私は、運動が得意でない分、運動の敷居が高い人たちの気持ちはよくわかる。そんなわけで、「何で運動が必要なのか」「運動すると身体はこんな風に変わる」「誰でも出来て続けられそうな運動は何か」そんなことを考えながら、仲間と一緒に教室を運営しています。そして私も、「働きながら、このくらいならできそう」な筋トレや、10分ウォーキングをできる範囲で実行中。運動や筋肉のことも、勉強してみるといろいろと面白い発見があるものです。その話はまた今度!