マクロビその6☆子どもの成長~根っこと実り~☆
子どもっていうのは当然、生まれてきたときは寝返りはおろか、首も据わってませんよね.それが3ヶ月、6ヶ月と過ぎていくうちに、不思議なことに1年くらいで歩けるようになります。 これは天から大地へ向かう陽性の力がかなり強く作用しているからこその成長過程のように思われます。 子どもによってタイプはさまざまですが、陽性が特に強い子どもの特徴というのが、「食べることも忘れて動き回る」ではないかと思います。男の子に多いようですね。 逆に手先が器用で、どちらかといえば外遊びより、家の中でお絵かきなどが好きというタイプは陰性が強めのタイプではないかと思います。 消化器官は陰性の構造をしていますが、機能は固体である食べ物を液体に近い状態に消化していくという点で陽性。陽性が特に強い子どもは、筋肉や骨などに刺激を与えたりと、そちらに強力な陽性エネルギーを使っているとおもわれます。どうしても栄養学的に考えれば 「これだけ動くならエネルギーを消費しているのだから、たくさん食べることができるはず!!」と考えがちです。ですが、マクロビ的発想では、むしろ逆ではないかと思うのです。おとなしめで空想にふけりがちというような、陰性のパワーを早くから発揮している子どものほうが、同じく陰性である消化器官の発達や、意識もそこに集中できて、よく食べる傾向にあるように思います。 また、女の子は早くから、果物やすっぱい系の生野菜を食べれるが、男の子は苦手な場合が多い。また、子どもは全体的に料理さえしてもらえれば根野菜の煮物などを非常に好む傾向があるという点も、この陰陽論から言えばうなずけます。 女性は男性とくらべると、地から天に向かう陰性のエネルギーが強いので生野菜、くだものなどの陰の強めのものを好むが、男性は陽性が強いので苦手、また、子どもがしっかり体をつくって成長させていくためには外から内へ、がっちり固める陽性の力は、大人よりもはるかに強い。根野菜に火をとおして、味噌や塩、しょうゆなどで味付けされたものを好む傾向にあるのもうなずける話だとおもうのです。 思春期になると、自我が形成されます。最近、少年少女の殺傷事件が毎日のように報道されています。悲しいことですが、ごく身近な問題になってしまいました。 原因はいろいろあると思いますが、できるだけ小さい頃に、この「陽性のエネルギーを発揮させる」ことで、しっかりと大地にしっかりと根を張る事ができ、本格的な自我が芽生える思春期に、他者と自分の違いなどを認識したり、認めたり、葛藤したりするのに必要な「陰性のエネルギー」を上手にコントロールできるのではないかとおもうのです。 今のように、よくも悪くもメディアが発達した反面、外遊びや自然にふれる機会がなくなっている現代では、子どもたちが陽性のエネルギーを発揮できず、いわば根っこがない状態で早くから思春期を迎え、陰性のエネルギーを使って実をならせようとすることに問題があるように思います。 小さい子どもでも、明らかに陰が強い子もいます。そういう子はすばらしい才能を開花させる可能性もあるでしょう。小さいときに根っこが十分はっていれば、その上に成る実りの可能性は無限大に広がります。また、陽性が強くて、手先があまり器用でない子も、根っこが十分すぎるほどしっかりしてきたら、必ず自分なりの実をつけるはずです。 本来の人間の力には、中庸を保つ力が誰にでも備わっているからです。 我が子HARUを見て思うことは、少なくとも現段階では、生まれながらの陽性っ子であるということ。男の子ということもありますが、小柄で敏捷、とにかく「食べることより動く」っていうタイプです。『食べないなー』と気になっていた時期もありましたが、極端におやつを食べ過ぎて食べれないという理由でない限り、「このくらいのガソリンで走れる車だと思えば燃費がいいってことで表彰ものだよね」と発想を転換することにした今日このごろです。 そういう視点で子どもを見てみるのもなかなかおもしろいものですよ。******************************************** 話しは変わりますが、今週の土日は実弟の結婚式出席のため、軽井沢へ行ってきます日記はお休みになりますが、帰ってきたらまた、楽しい報告日記が出来ればと思います。