鳥羽離宮跡公園
鳥羽離宮跡公園京都府京都市伏見区中島御所ノ内町近鉄京都線・竹田駅より南西へ徒歩19分京阪本線・墨染駅より西へ徒歩30分鳥羽離宮(城南離宮)は、平安時代の11世紀から12世紀にかけ、白河上皇および鳥羽上皇が築いた離宮です。14世紀にかけて、代々の上皇がここを院御所としました。城南宮もその一部に取り込まれたようです。治承(じしょう)3年(1179年)、後白河上皇は平清盛によってこの地に幽閉されています(治承(じしょう)三年の政変)。南北朝時代、戦火によって建物の多くが焼失し、衰退していきました。現在は史跡公園として整備されています。「史跡鳥羽殿跡」と書かれた石碑が、公園の南側に隣接する土地の中に建てられていました。ここは「南殿」があった場所で、鳥羽離宮の中で最初に造営された宮殿なんだそうです。公園内の北寄りの場所は「秋の山」と呼ばれる小高い丘になっています。ここは当時、庭園の築山だったのだそうです。現在、この丘の上や麓には、慶応4年(1868年)の鳥羽伏見の戦いが勃発した場所であることを示す碑が建てられています。鳥羽は交通の要衝であり、また、平安京の外港としての機能も持っていました。貴族達はここで狩猟や遊興を行い、別邸が建ち並んでいたといいます。