京阪・淀駅周辺 疏水沿いの寺院
京阪・淀駅の南西、3月にご紹介した早咲きの「河津桜」がある疏水沿いに、3つの寺院が門を並べています。3寺院が並ぶ上の写真、手前から「東運寺」「長圓寺」「高福寺」の3寺院です。長圓寺同上長圓寺の門前には、上の写真のような大きな石碑が建っています。「戊辰之役東軍戦死者之碑」と書かれています。慶応4年(1868年)正月3日、戊辰戦争の発端となった鳥羽伏見の戦いが勃発しました。次第に主戦場は淀に移り、淀城に入れなかった幕府軍(東軍)は大坂方面へと敗走していきます。これは多くの死者を出した東軍を埋葬したことを示す碑です。伏見や淀には、このような碑がいくつも残っています。それほど激しい戦いだったと想像されます。長圓寺の境内にも、隣の東運寺の境内にも、同じような碑が建っているそうです。東運寺同上「不許葷酒入山門」は禅宗によく見られる碑文ですね。調べてみると、東運寺は曹洞宗だということです。上の写真は3月初めに撮ったもので、咲いているのは山茶花だと思います。先日、もう一度訪ねてみましたが、すでに緑の葉が茂って、そろそろ初夏を思わせる気候になりつつあります。世の移ろいは早いものです。