夜間保育をしているNPO法人の理事させてもらってます
楽天日記リンクをひとつ追加しました。私が理事を引き受けさせていただいているNPO法人あっとほーむのHPです。楽天に新たにページを開設したのでよろしければ覗いてみてください♪私があっとほーむと出会ってからかれこれ4年になるでしょうか。私は息子が生後10ヶ月のときに復職しました。最初は夜の8時まで預かってくれる民間の駅型保育に預けていました。子供が大きくなるにつれて、園庭がある保育園に移してやりたいという気持ちが大きくなり、思い切って公立保育園へ。その頃の公立保育園は6時半までだったので、二重保育を使ったり、クラスのお友達のお母さんに一緒に連れて帰ってもらったりと、毎日が綱渡りの連続でした。その頃お願いしていたベビーシッターさんが家族のご事情で続けられなくなり、ネットでフレーフレーテレフォンを見つけて、保育サポーターの方を紹介していただきました。縁があってとてもいいベビーシッターさんに出会えた(基本的に保育サポーターさんは訪問保育形式が多いのですが、私は相手のご自宅等でお預かりいただく形式のシッターさんを探していたのでなかなかヒットしなかった)のですが、ベビーシッターさんのご事情からやはり他にお願いするところを探さなければならなくなりました。(今でもそのお宅とはたまにですが連絡をとったりしていますよ)ベビーシッターさんは保育サポーターのほかにチャイルドマインダーの資格も持っていらっしゃったのですが、自分がやむをえない事情で保育できなくなったことから、わざわざチャイルドマインダーの勉強仲間であったあっとほーむさんを紹介してくださったのです。あっとほーむさんとはそれ以来のお付き合いになります。それまでのベビーシッターさんにもずいぶん可愛がっていただいて、息子は本当に幸せモノだったのですが、あっとほーむさんと出会ったことで救われたのは、実は息子以上に私でした。今までのシッターさんにもずいぶんよくしていただいたのですが、個人の方にお願いしていることもあって「この日は預かれない」といった相手側との調整はなかなか大変でした。あっとほーむさんの場合は組織として対応してくださっているのでそういうことが原則としてありません。(もちろん定員オーバーになればダメですが)また、従来のベビーシッターさんの場合、何日も前に事前予約をしなければならないのですが、あっとほーむさんの場合は、あっとほーむさん側の体制を見て、可能であれば前日の申し込みでも受けてくださいます。当日の延長も21時までならほとんど「ノープロブレム」状態で受けてくださいます。その間、子供たちはみんなで楽しく食事をし、お風呂に入り、わいわいがやがや♪迎えに行っても「帰りたくなーい!」なんてことはしょっちゅうでした。(笑)夫はいればなんでもやってくれる人ですが、早く帰るということだけは「周りの都合もあるから約束できない」といって、お迎えだけはほとんど私がひとりで請け負っていました。とはいえ、私も全国の現場を一手に預かっていましたから、夕方のコール時に帰るのは至難の業。保育をお願いしている日はいいけれど、それ以外は6時に電話してきちゃダメ、なんて、やっぱり言えません。(でも、信頼関係が出来上がってくると『こんな時間に電話して大丈夫?今日はお迎えの日?』なんて、現場のほうから申し訳なさそうに切り出してもらうこともいっぱいありましたが)会議なんかも前日ぐらいに急遽決まることは少なくないですから、前日に予約が入れられる可能性があるだけでも、あっとほーむさんの存在はとても有難かったのです。それまで何年間もワーキングマザーをしながら、私はずっと「時間にがんじがらめになっている自分」にストレスを感じていました。自分で出来る時間の調整は当然しますが、仕事ですから、他の事情からどうしても自分の都合で動かない事態というのもあります。そういうことが起こると、結局はどんなに重要なことでも自分は「お迎え」があってそこには参画できないということがままあり、ずいぶん悔しい思いをしていたからです。あっとほーむさんとお付き合いさせていただくようになってからは「大丈夫です」と言える機会が増え、仕事のキャパがぐーんと広がったのです。それは私の自信になり、諦めかけていた仕事への夢を再びみることが可能になったのです。結果から言えば、私は実はあっとほーむさんの利用者の中では頻度が高いほうではありません。保育園の保育時間が長くなったことや、勤務地、あっとほーむ、自宅が近いこともあるのですが、上記のような突発的な事態というのは案外避けられるものだからです。ただ、そういう事態がコントロールできたのは、あっとほーむさんという手札があるという心強さのおかげで、日常の仕事の精度や質が上がったことによるものだと私は思っています。あっとほーむさんがNPO法人化されるときに声をかけてくださり、私は理事を引き受けさせていただいたのですが、それは、私があっとほーむ利用者であり、その存在に感謝しきれないほど感謝していたと同時に、彼女の経営姿勢を尊敬していたからです。「保育」は、「子供を育てる」ということと同じだと考える経営者が少なくありません。そのため「子育て経験者」を有資格者のように捉える経営者が多いのですが、個人的には、「子育て」と「保育」はやはり違うと思っています。子育て経験に意味がないと言っているのではありません。ただ「保育」にはちゃんと理念もテクニックもあります。親をやっていて思うのですが、保育についてきちんと学んできた方(たとえば保育士さん)に親が教わることというのはたくさんあるものです。あっとほーむではスタッフには保育資格者を配していますし、最近では代表理事自らが小児救急の勉強をし、資格を取られています。「子供を預かる」ということを、「善意」ではなく、「ビジネス」として責任を持つためには、スタッフのスキルが重要だと考えている表れではないでしょうか。今、あっとほーむでは未就学児だけではなく、就学児の「保育」のあり方について考えています。少子化対策として未就学児に対する保育体制は一昔前に比べればずいぶん充実しましたが、その一方で就学児に対するケアはお粗末なものです。親が一生働いていこうとするならば、育児は子供が小学生になったあともずっと続きます。むしろ、幼児性と自立の端境期にある小学生、中学生、そして多感な高校生と、未就学児に望まれる保育の質とはまったく異質ではあるものの、その年齢に応じた「ケア」「マザーリング」は必要だと思いませんか?子供は案外親に気を遣うものです。でも、そんな子供たちもあっとほーむさんのスタッフには素直に自分の気持ちを言えたりします。子供というのは、親だけでなく、多くの大人に関わって育っていくのがいいように、私は思います。子供-親の関係が窮屈にならないためには、第2の家庭(保育)環境は本当に有用なものだと思います。夜間保育といった具体的支援の裏に、そういった心の支援を意識しつつ、あっとほーむはこれからも着実に活動していきたいと考えています。