知事選総括
知事選を国政の代理戦争にしようとした野党に対し、極力政党色を消した与党。結果は与党系候補の勝利に終わりましたが、これが安倍政権への信任とは直接関係ないと言う事は与党にも理解して欲しい。それにもまして野党には猛省して欲しい。さて興味深いのが出口調査の結果。政党支持率が自民党37%立憲民主が13%と約三倍の開き。結果を左右する支持政党なしが35%でした。争点となった原発再稼働では賛成27%反対73%とこれも約三倍の開き。与党候補も原発再稼働には慎重姿勢を取ったのでここでは差が開かず。賛成派は七割が与党候補に投票。反対派も三割後半が与党、五割後半が野党でした。そして前回の投票行動との比較。前回勝利した野党統一候補に入れた層の三割半ばが今回は与党に候補に入れて、ここが有る意味で勝敗を分けたか。男女比率はほぼ同等でしたが、年代別では五十代までが与党優勢、六十代以上では野党優勢と言うまさに世代間格差が顕著に。普通は若者が革新で年寄りほど保守の筈なのに、この逆転はどこから来たのか。中傷合戦が繰り広げられたこの選挙戦でネット情報への接触の差がこの結果に繋がったのではないかと推察します。そして安倍政権への支持。(ハッキリ言って知事選挙でこの質問はおかしいと思うのだけど)支持が46%で不支持が54%と拮抗。普通なら存在するどちらでもないが無いので判りやすい。どちらでもないと言う人は出口調査にそもそも協力しないのでしょう。支持派が全て与党で不支持が全て野党。では無い所が重要。最後に、同時に行われた県議補選。補選が行われた二市では野党候補の得票の方が多かったのに、補選で勝ったのは与党系の候補。この辺の使い分けにもバランス感覚が感じられますね。