早期教育
新入会の希望者がここのところ多く,指導前に面談が何件かありました。その中で先日保護者の方が、「先生、早期教育や早期先取りは必要でしょうか」と質問された方がいらっしゃいました。私はその方に「私のところの教材は 計算だけでの先取りではないのです。 しくみや意味を理解し文章題から立式するという『設問場面を理解認識して立式できる』読解力や理解力が必要になってくるので 先取りをやってもせいぜい1~2年先ぐらいが限界です。」と、お話しました。つまり九九がいえるだけではダメなのです。掛け算の意味→しくみ→文章題で立式こういう段階を経ますので 一つの単元にも相当な時間を費やします。そういうお話をしましたところ、「私は上の子どもを早期教育や沢山の習い事をやらせてしまって、後悔しているんです。結局中学になった今は あんなに早期教育をしていた事が意味があったか・・・と思うんです。」との事でした。先日も時事通信の記事に「早期教育の効果に疑問」という内容のものが出ていました。ケンブリッジ大学のロビン・アレクサンダー教授による研究発表の内容だそうです。これは 詳しい内容を読んでいませんからなんともいえません。書き抜きの部分によると「幼いころから学習を強制させられる事でかえって学習意欲をそぐ」というような内容のようです。質問されたお母様もそのような事をおっしゃっていました。私は幼児の間の「早期教育」がどの程度の進度と学習の取り組ませ方が「早期教育」と呼ぶのかは分かりませんが、なにしろ向こうが「早期教育をいいと思うかどうか」を私に問いかけている以上自分の思っていることをお伝えしました。「例えばピアノでしたら お子さんA,Bさんが同時に始めても そのお子さんの適性で 1年もたたないうちに 進度やや習得度も違ってきますよね。勉強でも同じことが言えると思います。興味が出てきて文字を覚えたければ文字を教える。その興味と習得度がどんどん高ければ その要求に添うようにこちらも指導していく~、それが自然だと思うのですが。」意欲や興味、これがないのに先取りしても「苦痛」かもしれませんが、そうでない場合は 全てが全て 早期教育が弊害~とも断定できないような気がします。まぁ これも 与え方次第なのかもしれませんが。