東北新幹線「はやぶさ」のグランクラスを堪能 仙台以北各駅停車のはやぶさで、より長い時間GCを堪能&「こまち」との乗り継ぎ料金
たまの旅行だから…と思い切って奮発した東北新幹線グランクラスの乗車記、その2です。また、長くお付き合いいただきました「さいたま&東京トリップ2泊3日」旅行記の最終回です。前々回の記事(東京駅、グランクラス乗車プロローグ??)はこちら(話の流れ的に、前々回→前回→今回とご覧頂くと幸いです)この旅行の第3日の最初から見たい方はこちら今回の旅日記の第1回(秋田駅)から見たい方はこちらこの記事が、7/21にUPした第1回です↑夏に書き始めて、最終回は冬になりましたずっと座ってるのも何なので、9号車(グリーン車)との間のデッキまで歩いてみましょう。 10号車(グランクラス)側から9号車(グリーン車)側を撮影。木目調の壁板に、ゴールドの仕切ドア。トイレのドアもゴールド 反対に、9号車から10号車側を撮影。踏板が見えますがあそこが連結部で、あのドアより先はグランクラス券所持者のみの空間です。(グランクラスの乗客以外は立ち入り自体が禁止です)ドアの先にはグランクラスサービスの準備室(旅客機でいうところのギャレーのような空間)があり、ホットコーヒーを淹れるコーヒーメーカーなどもあるようです。手前右の丸みを帯びたドアは、トイレ。車いす対応の非常に広いトイレですが、これは普通車(5号車)にもあります。 ドアの内側の色も違います。グリーン車とグランクラスは「赤色」です(写真は9号車)。ちなみに、E5系と同型でやはり「はやぶさ」に使用されるJR北海道「H5系」では「赤紫色」になっているそうです。なお、9号車のドア幅が広いのも車いす対応のためで、普通車にもあります(5号車)。 グランクラスの準備室の向かいには、グランクラス乗客専用に新聞の貸し出しもあります。座席に戻りましょう。 荷棚は蓋がついている「ハットラック」タイプです。旅客機ではおなじみですが、揺れはあっても急旋回などはしない鉄道車両では珍しいですね。JR九州787系など前例はあります。再び席について、ドリンクサービスを頂きます 白ワインは高畠ワインでしたが、赤ワインは、長野・塩尻の「井筒ワイン」というところの、グランクラスオリジナルワインでした(ミニカルパスは持ち込みです) サービスおつまみの「おかき」(亀田製菓製)とともに。たまたま、道中どこかで食べようと秋田から持って行ったミニカルパスをひと袋持ち合わせていたので、サラミも一緒にこのように、サービスメニューにプラスして、好みの飲食物を持ち込んで喫食することももちろん 気づけば仙台を過ぎて古川に停車。東京から新幹線に乗って仙台の到着放送を聞くと、なんかもう帰ってきたなあ~という感慨があります。秋田までの所要時間はまだ倍以上あるのですけど、不思議普段見聞き慣れしている地名(駅名)が続々と紹介されるからでしょうね。前回の記事をお読み下さった方はご記憶かと思いますが、私のほかに唯一乗車されていたファミリーは、仙台でお降りになり、乗車はありませんでした。他の途中駅からも乗車はなく…仙台→盛岡間は私Kazu独り占め空間になりましたアテンダントさんも「Kazu専属」状態な訳で(苦笑)この「はやぶさ111号」は車内販売はもともとないので、GCのアテンダントサービスもなくなるのではないかと、ちょっと危惧。 しかしまだ古川、各駅停車ですから盛岡まではあと1時間ほどかかります。またまたお酒に致しましょう。スパークリングアルコールを注文しました。登場したのは前回同様、「青森シードル」です。青森駅・八甲田丸の脇でJRの子会社が作っているシュワシュワの果実酒で、飲みやすいがリンゴの甘味酸味はしっかり残っています。 最後に、ホットコーヒーを頂戴しました。ホットコーヒーは毎回淹れてくれるので、少々時間がかかります。下車駅が近づく前にお願いしましょう(これ肝心)。目の前でハンドポットから注いでくださいます。(シュガー、コーヒーホワイト、マドラーは車販と同じもの) 楽しい時間はあっという間に過ぎるもので…2時間42分。列車は(こういう時に限って??)遅れることなく定刻で盛岡に到着。ラッキーなことに空いていたというか、仙台から1両独占状態になったおかげで、非常にゆったりまったり寛ぐことができましたところで…グランクラスについて、ネット上の評価を見ると、「とても良かった」と「全然期待外れ」の両極端。「新幹線のファーストクラス」的な触れ込みであるので、「旅客機(国際線)のファーストクラス」と比較してしまっている方が結構いらっしゃるのですが、普通席との差額が3~4倍以上にも達する旅客機のファーストクラスと違って、普通席との差額は倍もない、東京~盛岡なら差額は1万円に満たない額です。(「普通運賃+新幹線指定席特急料金」との比較)ちなみに、今回は利用しませんでしたが、東京駅では専用ラウンジも利用できます。それで、車内ではフリードリンクに軽食やつまみもついて、優雅な空間で2時間以上3時間近く過ごせるのですから、私は良いと思います。グランクラス、次回も乗れるかどうかは分かりませんが、またのリピートを期して、秋田ゆき「こまち39号」に乗り換えます。「はやぶさ111号」到着から「こまち39号」到着まではおよそ8分と、非常に好都合 おい!!こまちはグリーン車かい!なんて贅沢な奴だ!!そう、グリーン車で夢の続きです…実はこれは、料金のカラクリ。以前、友人より「東京~盛岡でグランクラスを使い、こまちに乗り継ぐと、追加のグリーン料金なしでこまちはグリーン車に乗れるぞ」と聞いていたのです。今回、JR東日本の公式予約サイト「えきねっと」で恐る恐る(?)試してみると… 内訳を見てください。特1,280・幹特5,800とあるのは、在来線区間と新幹線区間それぞれの特急料金です。注目はそのあと…「グ9,250」としか印字されていません。(グランクラスは、料金制度上「グリーン車の一種」という扱い)9250円は、営業キロ301~700kmまでの「グランクラス(A)」料金と同額。東京~盛岡間の営業キロは535.3kmですからこれは真っ当。さて、「こまち」のグリーン料金はどこへ行った東京~秋田の営業キロも700kmには満たないので、単に同じ料金帯に含まれるためだと思っていたらさにあらず。「グリーン車とグランクラスを途中で乗り継いだ場合」の計算方法がJR東日本公式サイト内のページ「きっぷあれこれ」に掲載されておりまして、「グリーン車とグランクラスとを乗り継ぐ場合の料金は、全乗車区間に対するグリーン料金と、グランクラス利用区間に対するグランクラス料金からその区間のグリーン料金を差し引いた額とを合計した額です。」とあります。文章だとイメージしづらいので、計算式におこすと料金=全区間のグリーン料金+(グランクラス利用区間のグランクラス料金ーグランクラス利用区間のグリーン料金)となるそうです。東京~盛岡も、東京~秋田も、たまたま、グリーン料金・グランクラス料金の料金表において同じ料金帯(301~700km)のため、「全区間のグリーン料金」と「グランクラス利用区間のグリーン料金」が同一金額となって、結局、請求はグランクラス料金相当額のみとなったというのが真相です。「東京~盛岡のGC料金だけで盛岡~秋田もG利用OK」というのは、友人氏が「はやぶさ」グランクラス+「こまち」普通車を申し込んだところ、申込先の秋田駅のみどりの窓口氏が教えてくれたそうです(解釈は違いますが、結果オーライ)。JRの運賃は奥が深いなあ…(”ペーパー”旅行業務取扱管理者のひとりごと←合格はしたけど仕事はしていないので資格が塩漬け状態ってことで) そんな料金計算の神髄などつゆ知らず、いいサービスだなあ~と感動に耽りながら、E6系グリーン席に身をゆだね、チューハイをもう1本開けて(車内販売で購入)秋田まで帰ってまいりました。7月21日にUPした第1回から、長々4か月もお付き合いいただきまして、ありがとうございました2018さいたま&東京トリップ3日間完 ~思い出に残るご旅行を~盛岡・八幡平近辺のお宿 安比八幡平の食の宿 四季館 彩冬 鶯宿温泉 ホテル森の風 鶯宿 繋温泉 ホテル紫苑