「カシオペア」を指をくわえて眺めてきた
函館山の夜景見物から下山し、路面電車に乗って函館駅へ戻りました。夕食がまだだし、函館なので海鮮系と行きたかったところですが、見たい列車が函館駅に到着する時刻なので、先に函館駅構内に入りました。※入場券が必要です2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_54 posted by (C)Traveler Kazu 構内にたたずむキハ40の北海道バージョン。国鉄時代からの酷使がたたって維持費がかさみ、春の減便改正の原因のひとつになっている形式の車両です。この形式の状態の悪い車両を廃車にするが代わりを確保できないということ。もっとも、それらの大原因は事故続発によるJR北海道の収益悪化なのですが。それで、見物目的の車両はこれではありません。この時間の函館駅といえばもちろん、こちら2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_53 posted by (C)Traveler Kazu 3月の北海道新幹線開業と引き換えに、本州~北海道間の定期運行(今でも隔日運行なので厳密には「定期運行」ではありませんが)が取りやめとなる寝台特急「カシオペア」でございます。入線時刻が迫ると、8番ホームには続々と人が集まってきました。そのほとんどが見物人。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_55 posted by (C)Traveler Kazu 本州では旅客列車を定期的に牽く姿は見られなくなったDD51が重連で、銀色のカシオペアを牽いて入選してきました。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_56 posted by (C)Traveler Kazu 人垣の中から撮ったので御同業の方の御手が写ってしまいましたが、ヘッドマークりりしく、貫禄の特急牽引姿。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_57 posted by (C)Traveler Kazu いわゆる「北海道色(北斗星色)」の青色に塗り替えられていますが、塗り分けラインはオリジナルの位置のままなので、似合っています。原色のデザインを考えた国鉄のデザイナーって、すごい。アイドリング音も現代のスマートなのではなくゴツい音。(電気ではなくディーゼルの機関車なので「エンジン」が搭載されています)ちなみにDD51の本来の色はこちら本来のオリジナル塗装初期の一部の車両に施された本当にオリジナルの塗装 DSC_0102 posted by (C)Traveler Kazu2010年 奥羽本線DSC_0147 posted by (C)Traveler Kazu2011年 碓氷峠鉄道文化むら話が逸れましたが、機関車と客車の連結部。ご存知のように、カシオペアの上野寄りの端は「展望スイート」という客室になっています。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_58 posted by (C)Traveler Kazu 今夜の住人の方、作業に興味津々。お一人しか人影が見えなかったので、我々と御同業の方かも。ちなみに札幌行きでは基本的に最後尾ですが、編成の方向転換はしないので、上野行きは機関車との連結面になります(函館~青森間は逆)。一般の方は残念がるかもしれませんが、我々の同趣味の方なら、それはそれで楽しむのでしょう。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_59 posted by (C)Traveler Kazu キラキラ輝いて見える「カシオペア 上野」実はこの日のこの列車のきっぷを狙って、同行の友人が発売日の事前申込も含めて足繁く駅に通ったのですが、結局取れず。ヤフオクにも出品されず(あまり使いたくないけども)、結局は、急なキャンセルか切符マニアの手に渡ったと考えられる一部の空室(パッと見で4~5室あった)を除いては、JRからは本当に乗りたかった人の手に渡ったということですね。・・・先頭へ移動しました。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_60 posted by (C)Traveler Kazu 函館で電気機関車に付け替えです。また、進行方向も変わり、青森までは逆向きに走るので、機関車は反対側の端に連結されました。この電気機関車ED79は、我らが奥羽本線電化用に国鉄が導入した、寒さにも雪にも塩分にも強いED75-700形を、青函トンネル開業前に改造して落成した、この区間専用機関車です。なお、塗装は特別塗装ではなく、国鉄の規定通りの赤2号(えんじ色)1色です。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_61 posted by (C)Traveler Kazu こちら側の編成端は、ラウンジになっていまして、やはり車内からでも連結場面に注目です。先頭はホーム先端ギリギリで停まっていた上に、人垣で見られませんでした。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_62 posted by (C)Traveler Kazu 高床式になっていまして、ラウンジの床下にサービス用の電源が収められています。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_63 posted by (C)Traveler Kazu 長い汽笛が鳴りまして、カシオペアは本州に向かって走り去っていきました。2015 三連休乗車券旅行 2015-11-21_64 posted by (C)Traveler Kazu 一方、今日の仕事を終え、函館山を背にたたずむDD51。国鉄時代から極寒の地を走ってきた機関車の老朽化はやはり見逃すことができません(トンネルは電圧が新幹線用に上がる)。でも、JR北海道には新しい機関車を作る余裕はなさそう・・・。青函トンネルは、新幹線が開通しても在来線が走ることはできるのですが、この「機関車の劣化と代替機関車の費用」の問題が、カシオペアの運命を決めたひとつかもしれません。