近代化遺産! 藤倉水源地
この前の日曜日、天気が良かったので、秋田市北郊の仁別方面に行きました。 藤倉水源地 前にも紹介したことがあるような気がしますので、簡単に…。 秋田市が明治初期に作った水道取水施設です。 この堰堤は「藤倉ダム」と呼ばれます。 大分県の白水ダムと愛知県の長篠堰堤余水吐とともに、「日本三大美堤」に入るとか。 堤体は「石造り」に見えますが、実は重力式コンクリートダム。 石を貼って飾り立ててあるんです。 古い、取水専用ダムなので、洪水吐は天頂部の一つのみで、自由越流式でフリーダムに流れてくるのみ。 ゲートなどは何もありません。過去機能していた取水用ゲートを操作するためとみられるハンドルが天頂部にあるのみです。 副堰堤もあります。※副堰堤…本堰堤を流下する水のパワーで本堰堤の基部が破壊されないように本堰堤の下部に設けられる、堤高の小さな堰堤のこと。本堰堤と副堰堤との間に水溜りをつくり、その水面に本堰堤の流下水をぶつけることで、本堰堤基部の破壊を防ぐ。 また、堤頂部にかかっている赤色のトラス橋は、ダム完成後に石川島造船場(いまの石川島播磨)が作ったものだそうで、これは、国内に現存している明治期道路橋10傑に入り、原位置に存在している(移設等がされていない)道路トラス橋としては、日本最古のものだそうです。 ただし「道路橋」といっても人道橋なので、実際には狭く小さいです。 今は、トラス橋を渡ることはできません。 本ダムは、すぐ下流にある沈殿池跡(かなり以前に埋め立てられており、いまは見学者駐車場と公園)とともに、「重要文化財(近代化遺産)」になっています。 「近代化遺産」としては、群馬県の「碓氷峠鉄道施設」とともに第1号です。 (…書類上は、どちらかが1号でどちらかが2号なんでしょうが)秋田駅前(西口)より、秋田中央交通「仁別リゾート公園線」で約30分、「釣りセンター前」下車、徒歩10分。昼間毎時1本運行。秋田市街より仁別方面へ。手前数ヶ所に標識有り。「からみでん」交差点(秋田高校近く)からだと約15分。ブログランキング!投票お願いします図説日本の近代化遺産「近代化遺産」は、文化庁が重要文化財として登録している場合と、経済産業省が近代化産業遺産として認定している場合とがあります。秋田温泉さとみ藤倉ダムのある「旭川」のほとりのいで湯。「含硼酸重曹食塩泉」というヌルヌルした肌に良い湯です。