カテゴリ:タイを知る!
WBC日韓戦は韓国連勝のあと、日本が奇跡の準決勝進出で韓国に雪辱!と日本人にはたまらない展開となったが、韓国にお住まいの日本人の方々は素直に喜びを表現できないようで・・・。国際親善ってのはなかなか難しいもんである。日本においてさえも自国のナショナリズムを表現するのが難しいってお国柄ではあるが(思想的背景のある発言ではないので誤解なきよう・・・)、スポーツの国際試合のときぐらいは「ニッポンがんばれ!」ってやりたいよね。
ここタイでは、掲示板でも独り言を書いてきたように「冬季オリンピック」も「WBC」も他の惑星で起こっている出来事かのようで、ニュースにも話題にも上らない。多分トリノでオリンピックがあったことを知らなかったタイ国民は99%、WBCの存在を知らない人は99.99%ぐらいであろう。 どうもタイ人の間では、スポーツ観戦を娯楽として楽しむような傾向はなさそう。強いて見る機会が多いスポーツをあげると、なぜか「欧州」のサッカーリーグ。楽しみ方としてはどうも「ギャンブル」の対象という位置付けらしい。ガイドブックなどには「タイではムエタイが国民的人気」とあるが、本当にそうだろうか?タイで暮らしていて純粋にムエタイに熱狂しているひとなど見たことがない。試合会場はほとんど賭場みたいなもんだし。 どうもこういう話になるとタイは分が悪い。タイではいわゆる「スポ根」モノのドラマ(「ロッキー」みたいな)は全く受けないという。がんばって努力した結果成功するというストーリーには感動しないようだが、そういう国民性だからスポーツが浸透しづらいのか、スポーツを見ないから感動する習慣がないのか、その辺はよくわからん。 そういえばジェット・リー主演の最新作映画「Fearless(日本での題名はなぜか"SPIRIT")」を見たのだが、これは中国の伝説の武道家が成功と挫折を経ながら各国の強敵を倒していくという物語で、日本代表として「中村獅童」が最終対戦相手として登場している。そのタイ代表?として登場してきたのがナント近所のムーガタ(タイ北部風の焼肉料理)屋の店主「ソムラック」。こいつは実は元キックボクサーで、タイ国初のオリンピック金メダル獲得者という英雄なのだ。たま~に店に来ているときがあるが、そういうときは店員が「今日はソムラック来てるよ」と教えてくれる。それ以外で有名なスポーツ選手というと既に引退しているがオカマ(今は女性)のムエタイ選手がいるぐらいで、タイでは日本のようにアスリートが子供たちの憧れという風潮はないようである。 暑いからスポーツどころでないのはわかるが、スポーツをギャンブルの材料としか見れなかったり、たまに見るのが他国のスポーツというのは寂しい限り。今年はサッカーW杯というビッグ・イベントも控えているが、これはタイでは盛り上がるのだろうか?タイでも日本戦を見られるといいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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