課題解決は要らない。
月の望めない十五夜を
明日、雨の朝に咲くであろう
アサガオの蕾を遮る葉をよけて見上げた。
問題が起これば、
最速で最善の解決策を探す。
迷わず私は行動をして来た
それが当然に疑う余地なく。
今朝の新聞で、
私と同じ時間軸で過ごす女性の
コラムに頭を殴られた。
その方の母親がいう、
いつもの福神漬が売ってないの
ご飯が美味しく炊けないの
目の前の事象に目を向ける私達、
課題解決の思考、
そしてその手解きの伝達
それは、すべて違っていて
本当は、
全部の後ろ側にあるたったひとつだった。
時間の流れに溺れまいと
探す対処療法は
本質に至らず、
私達はいつのまにか取り繕いしか
できなくなっている気がした。
昨日訪れたグループホームに
その答えがあったことに
帰ってから気付いた
違いは間違いではないけれど、
これも自然の行くすがら。
人の退位を辿る標から
学ぶことが沢山ある
片寄ってはいけない
固まってはいけない
答えのない答もある。
やわらかにやわらかに
溶け合っていけばいい。