祖母のお取り寄せ
以前ブログにも書いたことがあるが、夫の97歳になる祖母はちょっとした名物おばあちゃま。知的で好奇心旺盛、おしゃれで情が深く、会うたびに関心することばかりだ。そんな祖母の趣味は「お取り寄せ」。思い立つと、自分で注文し、親戚中に配る。一見とても素敵な趣味だが、この趣味が長年絶えない論争をよんでいる。というのも、量が半端ないのだ。新婚当初、50平米程度の我が家の半分以上が祖母の「お取り寄せ」で埋まっており、消化しきれない物を処分するたびに、心が痛んでいた。しかし、ありがたいこともたくさんある。今朝も食べた金子園の海苔もいただきもの。風味が高く、これを食べるとおすし屋さんの海苔がまずく感じる。一度、「おいしいです」と言ってしまったところ、年に数回、20袋ずつ送られてくるようになってしまった。そのため、毎朝、紙ふぶきのように海苔を大量にちぎり、いろんなものにかけて食べる。連日送られてくる祖母からの荷物にうんざりしてしまうこともあるが、お礼の電話をするたびに「私が生きている間、できる限りのことをしてあげたいだけなのよ」と言ってくれる。感謝しなくてはいけないと思う。今、祖母の関心事は、我が家のベビーのこと。大変なことになりそうだ。