新聞と戦争と人間
先日中日新聞の社説で【夜と霧 新版 ヴィクトール・E・フランクル /池田 香代子』がおすすめされていたので買って読んだ。心理学者が、アウシュビッツの分室に護送されすごす、その心理を客観的にときに自らのことを踏まえ描いてゆくストーリー。印象的なのはこの世には普通の人とそうでない人がいる。という事でした。ステレオタイプなわたしのような価値観ではなく、看守でも囚われの身の人でも普通の人とそうでない=心を持っている人とそうでない(非情)人。また、一瞬のことで生死が決まる世界人が目の前で虐待され、殺害しても表に出せない、仕舞には出すことすら表現できなくなる、収容所から解放されてもうれしくない心理はまさに人としての心あらずといった心理でしょうか?わたしのような物に満ち溢れた生活しかしたことのない者にとって、想像を絶する究極の世界間が心に襲った。こんなことは二度と起こしてはならない。経った60年前の出来事とは思えない凄惨な出来事がつい以前にあり、また起こすかもしれない危機的な雰囲気を感じずにはいられない。罪も理由もなく人が人を裁く…、それが人の行う事なのだろうか考えさせられた。