荷出しと日本のロープワーク
ボクの職業柄、お客さんの冠婚葬祭に携わる機会が多々あります。昨日は、”荷出し”に行ってきました。”荷出し”ってわかります?そう、花嫁さんの嫁入り道具を嫁ぎ先へ送る儀式です。トラックに、桐箪笥、ドレッサー、寝具等を積み、紅白のサラシで飾りつけ、結納飾りの鶴・亀・松竹梅も飾る。ゆたんもかける。こんな感じ^^色んなルールがある。荷をおろすまでは、車はバックしたらアカンねん。(戻り^^)さらしを掛ける本数は、奇数、とかね・・・。この荷出しは、お嫁さん側からすれば、手間もかかるし、費用もかかる。こっちサイドも、縁起もんやから、失敗は許されへんし、かなり気を遣う。まー色んな事情から、最近は、”荷出し”をされるところが殆ど無いんよね。素晴らしい日本の伝統・文化であるのに・・・。ボクの役目は、荷宰領(荷目録を持って行く使者やね)に付き添って、ご先祖様や、ご家族へのお土産を持っていく役目。キンキョーするー。大変やったが、なんとか・・・ね^^。今日のタイトルであるが、運送屋さんが荷飾りするねんけど、これがスゴイねん。手際が良いのは言うまでもなく、さらしやロープの結び方がスバラシー。伝統工芸やないけど、スゴイ技術や。これはもう文化や。近年、”荷出し”が行われなくなってる。すると、こういった運送屋さんの技術や知識、伝統も廃れていくわなー・・・。寂しいコトやね・・・。昨日は、本当に素晴らしい日本の文化に触れた一日であった。「にっぽんのこころを大切に」。と、らしくない事を言いましたが、ちゃっかりご祝儀を頂戴いたしました。嫁には内緒!!何に使おうっかなー^^。