インスタント・ボイトレ（その６）
今回は、ボーカルテクニックの細かい部分についてお話してみようかなと・・・思います。あぁ～。しかし、、よく書きました（笑）。今回で「インスタント・ボイトレ」はおしまい～。最終回にいたします♪前回、スタッカートとロングトーンの腹筋の動きについてお話しました。ボーカルテクニックを取り上げてみると、キリがないのですが（笑）。。。そして、これらのテクニックは、ボーカルだけのものでもないわけですが・・・。歌をうたって行く中で、知っておいた方が・・・良いのかなぁ。。。と思われるテクニックを考えて行きたいと思います。。●フォールダウンこれは、フレーズの終わりを「放り投げる」技術です。次にお話する「ポルタメント」の一種ですが・・・。力強くて、ワイルドな感じが出ます。ロック歌手は、これの練習ばかりします（笑）。●ポルタメントポルタメントとは、音から音へ移動する際に音程を途切れさせることなく、連続的に移動させるテクニックです。西洋音楽の基本的な考え方の原点は「平均律」ですよね。１オクターブを１２で均等に割ったひとつひとつの音の距離を「半音」と呼びます。。しかし、実際にこの「半音」の間にも「音」は存在するわけです。ピアノでは出せませんが、ギターで弦を弾きながら、押さえている指をずりあげる（これをベンティングと云います）と、半音よりも狭い音程の音を確認することが出来ます。このように、音と音の間を連続的に発声する方法がポルタメントです。音階的にさらっと歌うよりも、せつなさなど・・・叙情的な表現をすることが出来ます。●しゃくり突然、日本語ですが（笑）。業界用語として一般的になっているので・・・。ようするに、この「しゃくり」・・・歌いはじめに、ポルタメントをかけて入る音程の取り方を云います。しゃくりは、悪い発声の代表として取り上げられることが多いのですが・・・。わたしは立派な歌唱表現のひとつだと思います。しかし、癖として、しゃくらなければ音程が取れない人は、ストレートに音程を捕らえるトレーニングをしなくてはいけません。。。しゃくり癖のある人は、音程感覚が微妙にフラット気味になってしまいますし、歌のリズムが悪い・・・という・・致命的なハンディーを背負わなくてはなりません。なんでもそうですが、たまにやるからカッコ良いんです（笑）。●ベンドある音から、下に向かってほんの少しピッチを下げて、すぐ戻す奏法を、ピッチベンド奏法といいます。ベンドをかけると、ブルージーなニュアンスを出すことが出来ます。ま～。。。使いこなすには、色々自分なりに追求した方が良いです。民族的な感じになったり、、発声法によっては演歌チックになったり、、ようするに「こぶし」ですから。。うまくいけば（？）ブラックっぽさが出せます。●シャウトシャウト唱法・・・。ま、シャウトです（笑）。チカラの限り叫びましょう。絶叫マシーンに乗って出す「あの声」です（謎）。いちばん、分かりやすくてナチュラルなシャウト・・・シャウトがナチュラルっていうところで、おかしな話ですが・・わたしはジョン・レノンのシャウトかな。。。と、思います。が、こういうのは、、、好みの問題です。何事にも捕われず・・・心の底から「叫びましょう」その人なりの「シャウト」になりますから。。。●うなり「ガルルル………」（文章にすると、こんな表現になっちゃう）演歌歌手の人は結構得意です。代表格は「都はるみ」さんでしょう。実は、この「うなり」ブラックミュージックのシャウトの一種。黒人のシンガーなど、さりげなく（？）やっています。。カッコ良いですよね。。。。しかし、先にも述べたようにシャウトの一種なんです。この練習ばかりして、喉をつぶした人をたくさん知っています。練習は気を付けて行って下さい。＊＊＊ある程度、歌えるようになってきたあなた（誰なんだ？）。今度は、その歌を「どう歌う？」って考えた時に、色々なボーカル技術を使って、ニュアンスを付けて行きましょう。そんな中で、自分の「歌」や「声」にキャラクターがついて来ます。
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