桜と杏の見分け方
う~のを連れて私の実家に行った。留守だったので、畑に行ってみたら、溝掃除をしていた。 一旦こちらに来たものの、日が暮れる前に済ませたいと、話もそこそこに掃除に戻った。こちらも車に戻った。 う~のが桜の枝を持っていた。え?枝折ったの? 「おばあちゃんがくれたよ~」そっか。う~のは勝手に枝とかへし折る人じゃないもんね。 「杏だって」とう~の。 「ほんま?桜ちゃうん?」 「う~のはよくわからないけどね。でもおばあちゃんが杏って言ってたよ。桜かもしれんけど、おばあちゃんが杏だと思って植えたから、杏なんやって」 そっか、と流してみたけれど、考えようによっちゃあ、随分横暴な話じゃないかい?自分が杏だと思ったら、世間がどう言おうが杏だって。どっかの王様が「カラスは白い」と言ったら、その国ではカラスは白い事になるのと同じじゃん。まあ、母の王国は母一人なので、その範囲内なら好きにしておこうか。