COURRiER Japon /いやな夢をめぐって
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) を立ち読み。村上春樹氏は、夢を見ないことでも知られている。祝祭男は、うっかり小学校の頃好きだった女の子を死に追いやり、『自分のせいじゃない!』と粉々になって怯える夢を見た。けれども幼馴染みの全員が『おまえのせいだ!』と騒ぎ立てるので、私は『これは夢なんだ!』と現実から逃避しようとする。すると夢から覚める。でも、まだ手酷い罪悪感と、生々しい殺人の記憶が濃厚に染みついていて、視界も薄ぼんやりと暗い。そしてもう一度夢から覚める。今度はくっきりとした明るい世界が自分を迎え入れてくれて、夢との接続がちゃんと切れている。心の底からほっとする。テレビを付けると高橋尚子が走っていた。しばらくの間、ゾッとする寒気が去らなかったが、こんな夢を見てしまうような心当たりがちょっとだけあるから嫌だ。さてさて、切り替え切り替え。