ピアノの調律
早いもので十年くらいお世話になっている調律師さんに、1年数ヶ月ぶりに来ていただきまして。ベテランの調律師さんで、お婿さんが同じ道を志しているので調律技術を教えてあげている、と伺ったのが1、2年前。他の町で自営のピアノ販売店も構えておられるそうで、なんでも KAWAIのピアノ がメインだそうな。中国人のお客さんが多いんだ、日本のピアノの品質を好んでやってくる。実際セールスとなると、スタインウェイを売るのは簡単ではないし、ヤマハも決して安くない。カワイの品質と価格だったら、購入できるお客さんの数が比較的多くなる という事みたいです。ピアノを持ちたい人は、きっとたくさんいるのでしょうが。特に、グランドピアノ。 ああ、あの響き。強烈に憧れますが、(私はそんなレベルではない。でも伊織あたりがグランドピアノでないとかわいそうかな、と思うものの... 高校生になってから全然練習してません。上達しないじゃないか。)床の補強も、置くスペースも、お金も。うちでは現実、とっても無理。調律を終えた後、チェックするためにいつもジャズ曲を流れるように弾く調律師さん。確かに、ジャズで演奏されるメロディーやハーモニーを通して、仕上がりが正確に判ります。何よりも、聞いている私も、ホ〜ッと... 癒されます〜。うちの雑然とした居間が、その時だけ別世界に変わります。しかも、です。去年、いくらって受け取ったっけ。その値段でいいよ。???... というのも、実は今、$135で請け負っているとのことですが、うちではずっと、$100のところを現金払いなら$90、という流れできていて、昨年は現金だったけど、あ、いえいえ、$100お受け取りください、とお渡しした記憶が。... えっと... 100ドルでした、去年...。で、一応前もってジョンは135ドル私に置いてったんですが、調律師さん、100ドル受け取られて。... いいんでしょうか。あ、いいよいいよ。音楽で生計を立てるのは、実はどの道に行っても(演奏家、指導者、調律師、楽器のセールス、楽器の修理)並大抵ではありません。強いていうなら、学校の音楽の先生(正規雇用)が一番収入が安定しています。(医療保険もカバーされるし。)それ以外は、やりくり大変です。でも、思うんですが。幸せ度が高い道、ではあります。茨の道でもあるのですが。音楽が仕事の人は、ビジネスマンよりも 精神的にちょっとより幸せに見える...と、これはあくまで私の個人的な印象です。だって、音楽に囲まれた毎日って、幸せそうなんだもの。