韓国お受験事情~学歴社会について
今日から韓国の大学受験が始まったというニュースを見た。もうそんな時期なのね。。。。。ご存知の方も多いかもしれないが、韓国は、ものすんごーい「学歴社会」なのである。出身大学で人生のレールが決まるといっていいほど。大げさじゃないのよ。本当にすごいのです。だから、受験の日(日本で言うセンター試験)の街の状況ときたら、それはもう日本人の感覚では・・・想像を絶します。この大学受験、国を挙げて応援体制をしいてます。政府、官公署、一部企業などは出勤時間1時間遅らせます。受験生とぶつからないように、通勤ラッシュによって受験生が遅刻するのを防ぐ為。だから朝の渋滞がない!それでも寝坊や受験会場を間違えたりして遅刻しそうな受験生はいるもので、そのために試験会場の最寄駅では遅刻した受験生を会場まで送るパトカーや白バイが待機。一般道でもパトカーや白バイをタクシー代わりに利用できるし、英語の試験時のリスニングが聴き取りにくいことがないように、リスニングの時間帯は飛行機を飛ばさない。などなど・・・・このセンター試験(韓国ではスヌン(修能)と呼ばれてます)は、韓国各地の指定された高校で受験することになってます。なので、試験のある高校の前では、朝から受験生を応援する後輩や親御さんたちでいっぱい。受験生の親達は校門前で試験の間中おおげさな祈りをささげ、「志望校にくっつく」という祈りを込めて校門や学校の壁に水あめを張り付けまくる(笑)後輩たちは、円陣組んで凄い応援合戦を繰り広げてエールを送り、お祭りか文化祭かと思うほどの大騒ぎとなります。その騒動たるや、機動隊まで出陣する程。韓国の有名大学といえば、国立の「ソウル大学」をトップに、その下に私立の「延世大学校」と「高麗大学校」が君臨している。このトップ3の大学を出ていれば、人生の『勝ち組』サラリーマンとしての出世が確保されている!(断定できるところがすごいでしょ)政界、財界、官僚はもちろんのこと、韓国トップ企業の上層部もほぼこの3大学出身者で占められてるといっても過言ではないほどで、先輩・後輩の絆も非常に強い。(外国留学からの帰国者は例外のようだ。留学は、国内で下手な大学にいくよりは箔になり、出世への近道になるから。)だから、この3大学に入れなかった金持ちの子息・令嬢は、当然のように外国に留学に行くみたい。(韓国ドラマでいい年した大人が、すぐに「留学・留学」というのは実はこの明確な学歴社会のせいでもある。)こうして受験の嵐を乗り越えて、無事有名大学に合格しても、卒業するのがこれまた厳しいので、しっかり勉強します。(男の子ならその間に軍隊にも行くので本当に大変。)なので、大学の図書館はいーーーっつも満席でしたねー。ちなみに私は、この高麗大学校の卒業生であります。留学生枠で入ったので、こんな受験もしてないし、なにより頭もよくないですし、現在は「勝ち組」には程遠いプー太郎であります。世の中何事にも例外があり、私はまさにその「例外」の模範例です(●^o^●)ウヒ!