雑草?? ユリ??
あるとき駐車場に生えている花に目が留まった。え??これってユリ?でもちょっと変。なぜ、コンクリートの隙間から生えているんだ?ユリって球根で増えるんじゃなかったっけ??だれが、コンクリートの隙間にユリを植えつけることができるんだ??香りを確かめると、やはりユリ。ひょっとして、最近はやりの「ど根性ユリ?」だとしたらすごいけど・・・・ありえねぇ。とても不思議だったので、おもわずネットで検索したら正体がわかった。その名は「タカサゴユリ」台湾由来の帰化植物で、鉄砲ユリの仲間。なんとこのユリは種で増えることができるらしい。普通のユリは種から発芽すると、花をつけるのに3,4年かかるのだが、こいつは1年で開花するそうだ。種は風にのって遠くに飛ぶし、おまけにユリなんで、人間が引っこ抜くことがないため、かなり繁殖している。鉄砲ユリとの、自然交配雑種も登場しているそうだ。西日本や、横須賀あたりでは大群落もあるらしい。あまりに簡単に増えるので「バカユリ」と呼ぶ地域もあるとか。。。発見現場周辺をもう1度見回してみた。あるある。周りの家の庭先にボコボコ生えてるよ。やっぱり雑草なんだ。。。このユリ、葉っぱが妙に細かったり、花の後ろが赤い筋があったり香りも弱かったりと、ユリのわりには可愛げがない。清楚な感じがしないのだ。おまけに妙な交配種を作りだしているというのも気になるなぁ。汚れた都会にひっそりと咲く清楚なユリのイメージはもろくも崩れ去り、帰化植物に駆逐されていく、日本の自然を思い出してかなりがっかりしたのだった。もしかしたらみなさんの周りにもあるかもしれませんね・・・