高野進さん
NHKのプロフェッショナルを見た。 もと400メートルランナーでオリンピックのファイナリストであり、現在末續慎吾選手を初めとする東海大学のコーチである高野進さんが出ていた。 彼の指導方針。 「教えない」 「鼓舞しない」 「見捨てない」 スランプにいる選手がいても手を差し伸べない。 自分で考えさせる。 それは21歳の頃から日本でNO.1でありながら、世界の壁に阻まれ、体格差に泣き、たったひとりで自分の走法を見つけてきた彼の理論だ。 人に教えられても自分が実感できないうちは、それを実行することはできない。 結局壁を乗り越えるのは、個人なのだ。 それをあらためて思った。 もうひとつ印象的だったのは 「人間としての幅が出来ると、記録ももう一度伸びる」 という言葉だった。 彼自身肉体的なピークは25,6歳だったそうだが、オリンピックの決勝進出を果たしたのは31歳の時だ。 肉体と精神のピークというのは一致しないのだな、と思った。 肉体は落ちていっても、精神はまだ伸びる。 自分もそれを信じたいと思う。