WALNUT BISCUIT

上野の東京都美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」

今回もギリギリセーフ！　（4/6までなのよ。。汗）

既に葉桜もちらほら、花びらがひらひらと舞う上野公園は、相変わらずの凄い人出！

２時過ぎに着いたら、何と入場規正が！！　20分ほど待たされて、やっと入れました！

いつも開場時間前に行くようにしているので、こんなの初めての経験。

会期の長い展覧会だし、明日までだから、もう空いているかと思いきや、甘かった！

当然、中もメチャ混み状態。。。１点１点観るのにも一苦労。。。

but、シンドイ思いをした甲斐はありました♪

展示されていたのは、18世紀のフランス宮廷で使われていた、美術工芸品の数々。。

ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール夫人や、ルイ16世の妃マリー･アントワネットが

愛用していた、特注の装身具や調度品、どれもがため息の出るような贅を尽した品々。

嗅ぎ煙草入れが幾つも展示されていましたが、６面全てに繊細な絵画が。。

ミニチュア好きの私には、堪らない魅力。　混んだ中で、ジーッと観てきました。

反して、テリーヌ入れの大きさには驚きます！　（テリーヌ入れは、何点も・・・）

これは壺や塩入れなどもそうで、テーブルウェア類は、概して大きい。

食生活や、文化の違いが感じられます。

どの品も、まさに豪華絢爛、という言葉がピッタリ。

美の様式は既に３００年も昔に、最高の域に達していたのだなと実感。

東洋趣味というのか、デザインに中国モチーフの物が所々使われているのも興味深い。

時計、燭台、金・銀器、椅子、コンソールテーブル。。。。

数百年の時を経たと思えない位、美しくその姿を留めている事に深い感慨を抱きます。

今回、一番のお目当てはアントワネットの携帯用旅行用品。

大きな皮のトランクに、王妃御愛用の、洗面具、お茶セット、化粧品一式、etc。。。

↑からも、その精巧さ・繊細さが伝わるのではないでしょうか。

殆どの物に華麗な飾り文字で、Ｍ・Ａのイニシャルが施されています。

幽閉され、亡命を計画した際に、それを悟られないように全く同じ品物を注文。

ところが納品される一日前に、慌しく出発する事になり、間に合わなかったそうです。

そして、王家一族はフランス北東部の村で捉えられ、断頭台の露と消えたという歴史の現実。

アントワネット愛用のお道具が、目の前に展示されているというのは、本当に不思議。

どの品からも、歴史の皮肉さ、物語性が強く伝わって来るきがします。

宮廷で使われていた多くの品々は革命で失われたと言う事ですが、それでも

今の私達から見ても素晴らしく豪奢な品々が、１４０点近くも展示されています。

どの１点をとっても、非現実的なまでの美しさであるけれど、

王族にとってはこれらの品に囲まれるのが、現実の生活であったのですよね。

命の危機を前にした亡命に際しても、自分のお印の入った携帯品を持たなければ動けない。

そういう事を思うと、なんとも言えない気持ちになります。

自分達の犠牲の上に贅沢な暮らしをしているのだと、王家を糾弾する民衆の気持ちも、

パンがなければケーキを召し上がれば、というアントワネットの気持ちも。。。

単に展示品の素晴らしさを堪能するだけでなく、しみじみと色々な事を考えさせられる

そんな展覧会でありました。　観に行けて良かったです。

この後全国を巡回するそうなので、機会があったら、是非お勧め。

あ、出口でピエール・エルメの特製マカロンが販売されてました。

６個で２千円です！！（お高いよ～！）→私は買いませんでした。。（笑

おまけの画像。。。

ルーヴル展の前に、超久々に、夫と待ち合わせてランチ。

時間もなく、取り敢えずと入ったイタリアンのお店。

人気店らしく、結構の人が並んでいました。

but、

出てきたお皿を見て、ビックリ、というか、ガッカリというか。。。