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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2015年03月10日
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中国地方のワイナリーはまだまだ数多いというわけではなく、特に、「ワイナリー」として醸造までできているところとなりますと、数はかなり限られます。

それでも、近々福山の方に醸造施設のあるワイナリーが出来そうな様で、いよいよこっちも盛り上がってきそうだなというところです。
さて、その福山のワイナリーで醸造をご担当になる方が、同じ広島県の三次市にVinobleVineyardという葡萄園をされており、醸造はやはりまだ施設をお持ちでないという事で栃木のCfa Backyard Wineryさんに現在委託されているのですが、ワインも既にリリースされているという事で、見学にお邪魔させて頂きました!
  • 2015年3月8日ヴィノーブルヴィンヤードにて

三次市の塩町駅から4Kmほど行ったところにあります。周りは農家の方が多いようで、田んぼや畑も多くあります。

  • ヴィノーブルヴィンヤード ピノ畑

栽培されているのはピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、セミヨン、ピノ・グリ等でカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなども試験畑にはあるそうです。現在はピノ・ノワールの赤、ロゼ、ソーヴィニヨン・ブランの3種がリリースされています。
オーナーは三次ワイナリーや勝沼醸造でもご経験があり、苗木にもお詳しいというかなりのキャリアの持ち主でいらっしゃり、今度長野のワイナリーの立ち上げにも関わられるのだとか。
そんなわけで、ピノに関しては多くのクローンを扱われており、畑ごとにどれが合うか調べているそう。

  • ヴィノーブルヴィンヤード、ピノ畑

こちらの畑はピノ・ノワール777クローン。このブドウ、畑によっては収穫期が非常に早くなっているそうです。他にもAbelやucd5、Mv6、114、115といったクローンを栽培されており、中でもニュージーランド系のもの等面白いようです。

  • ヴィノーブルヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン畑

こちらはソーヴィニヨン・ブランの畑。樹齢は10年程度のものも。

  • ヴィノーブルヴィンヤード 畑の土

エリアとしては盆地に当たり、畑のある場所は特段斜面というわけでもありません。そして、驚きなのはこの土壌。見事に粘土です。畑のそばには古墳があるそうで、なるほどここの土なら土器なんかも作れちゃいそうな印象。

  • ヴィノーブルヴィンヤード セミヨン、シャルドネの畑

そして、こちらにはセミヨンやシャルドネが植わっています。ただ、まだまだ樹齢は若いそうで、一部の木で今年ようやく収穫が出来るかなというところだそう。
三次は霧がよく出るのですが、一方で風通しは悪くなく昼には霧が晴れてしまいます。そのため、いい貴腐が付くそうで、三次ワイナリーでも以前に素晴らしいものが出来たのだとか(なんと、糖度が高過ぎて発酵が止まるほど!スティルワインを足してようやく度数10度以上を確保できたそうです)。オーナーは三次ワイナリー時代にそのブドウ、ワインを見ており、vinoblevineyardとしても、貴腐には力を入れていきたいとの事。
あと、この畑、実は元田んぼ。ということで、明渠で排水をしていました。本当、いわゆるワイン用ブドウの環境として知られているものとは大分違いますが、それでも出来てしまうのだから三次という土地は興味深いです。

  • ヴィノーブルヴィンヤード 試験畑

そして試験畑です。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローがどうなっていくのか楽しみです。メルローは、三次ワイナリーでも作っていて評価は高いですね。ただ、三次市のメルローにはちょっとベジタブルな香りが出やすいという事で、その辺が出ないように工夫していきたいとのお話でした。

  • ヴィノーブルヴィンヤード オメガ型接木器

こちらはオメガ型の接木器です。日本ワイン検定の資料では見たことがありましたが、本物は今回初めて見ることが出来ました。

  • ヴィノーブルヴィンヤード シャルドネの畑

帰りに三次ワイナリーまでお送りいただけることになり(ありがとうございました)、その途中、他の畑とは少し離れたところにあるシャルドネの畑も拝見。こちらもやはり粘土質の土壌です。棚用の支柱の線を現在張っている途中のところがあり、作りかけの棚というこれまた珍しいものを見ることも出来ました。
栽培方法としては、垣根もやってはいるそうですが、やはり下からの湿気や作業効率などを考えると棚が理想的かなとの事。

独立してからまだまだ時間は経っておられず、自社醸造もだいぶ先とのお話でしたが、貴腐への思いはお強く、貴腐ワインメインのワイナリーにしたいとの事。今後が非常に楽しみな、興味深い葡萄園でした。オーナーの横町さんもお話しさせて頂いていて楽しい方ですし、またお邪魔させて頂きたいもの。福山の方も楽しみですし、広島もかなり面白くなっていきそうです。
なお、vinoblevineyardさんでは現在通販免許のみお持ちで、卸しもされていらっしゃりません。ワインの購入はホームページから可能です。また、葡萄園での試飲もありません。


今回は本当にありがとうございました!

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最終更新日  2015年03月12日 19時15分16秒
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