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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2015年04月15日
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前回からの続きです。

  • 2015年能登ワイン 牡蠣殻

能登ワインさんへ行って驚いたのがこれ。牡蠣殻です。七尾湾は牡蠣の産地としても知られており、その牡蠣の殻をワイナリー近辺の畑や契約農家さんの畑にまくことで土壌の改良を行っているのだそう。
元々、牡蠣殻の七尾湾への投棄は、ちょっと問題になっていたそうですが、ワイナリーが出来、畑に牡蠣殻を入れるようになってから、投棄量は大幅に減少、今はもうないと言っていいレベルだそうです。

  • 2015年能登ワイン 入口

ワイナリー入口です。入り口にはブドウの木があったのですが、その実はワイン用ではなく、来客の方に食べてもらう用だそう。

  • 2015年能登ワイン 畑

入口の所から畑を眺めました。緩やかながら結構斜面になっており、丘陵感がありました。収穫イベントの時などはにぎわうそうです。

  • 2015年能登ワイン ショップ

入ってすぐショップです。能登ワインのワインは勿論、地元のチーズやジャム、牡蠣を使った牡蠣味噌など、加工食品等の販売もしていますし、周辺の観光パンフレットの配布といったことも。
ショップ以外には、事務所と醸造施設があるといった感じで、レストラン等は無し。

  • 2015年能登ワイン タンク

醸造施設は見学OKで、今回は事前に連絡させて頂いていたので営業の方にご案内いただきました。

能登ワインのスタートは2005年。それ以前から、ブドウの栽培は行っていましたが、自社醸造に取り掛かれ出したのがこの頃だそう。当初は他のワイナリーを誘致しようという話だったそうですが、紆余曲折あり、地元の株式会社としてスタートしました。
そういうわけで、タンクや樽は酒税法既定の生産量を作る為に自分たちでキッチリ揃えたとの事。

何故能登でワインなのか、というと、能登空港開港時、能登には日本酒や焼酎の蔵元はあるが、空港からは遠く、何か空港の近くに作りたいというのがそもそもの動機だったようで、元々この地でブドウ作りが盛んだった、というようなことはなかったそう。

  • 2015年能登ワイン 樽

樽もフランス産のものを揃えています。ワイナリープロジェクトが立ち上がった後、ワイナリー周辺や、能登の各地の契約農家さんの畑、合計20ヘクタール程度の土地に、20品種程度のブドウを植え、牡蠣殻散布と並行してどういった品種がこの地に適しているのかの見極めを行っており、それは今も続いているとの事。

ただ、最近ある程度見えてきた品種として、セイベル9110やシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、赤では薄いものの白にするとよかったというサンジョヴェーゼ、マスカット・ベーリーAやメルロー、そして、このワイナリーをすでに代表する品種となっているヤマ・ソーヴィニヨン(山梨大学が開発したヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配品種)があるそう。このヤマ・ソーヴィニヨン、ワイナリースタート時にはなんと国内の6割がこの能登ワインにあったのだとか。
樽は、シャルドネやメルロー、そしてヤマ・ソーヴィニヨンの熟成に主に使われているそうです。

栽培では契約農家の畑まで全て垣根仕立て。暗渠を作り排水には気を使っているようです。草生栽培で、農薬としてはボルドー液を使用する程度だそう。ただ、特段自然派を意識しているわけではないそうで、醸造においては培養酵母もきっちり使用しています。

  • 2015年能登ワイン 表彰等

ヤマ・ソーヴィニヨンを用いたフラッグシップ、クオネスを筆頭に、色々とコンクールでの受賞歴もあります。因みに、そのクオネスでブドウの糖度は26度くらい。
ただ、あまり通を意識しすぎるのではなく、気軽に来て、ワインって赤白ロゼ甘でこんな風に違うんだ、といった事を感じ、楽しんでほしいという思いがあるそう。その関係もあって、実は能登ワインさんのワインは基本的に単一品種でのみ作っています。能登で作られたブドウで出来たワインの特徴をはっきり感じてほしいという部分は、お話をしていて非常に伝わってきました。

  • 2015年能登ワイン 試飲スペース

ショップには試飲スペースも。今回は、クオネスや心の雫といった樽熟上級レンジは残念ながら完売。
それでも、他の産地とちょっと違う、独特の黒いニュアンスを持ったマスカットベリーAや、フレッシュフルーティさの中にほんのりとベリーやスミレを感じたサンジョベーゼ・ブラッシュといった興味深い銘柄を試飲できました。特に、ここのベーリーAは、この品種を飲みなれている人にはちょっと面白いかもしれません。

ワイナリーの方の、うちはまだまだ歴史も浅く、これからだ。適した品種もより見極めたいし、他にもイベント面やワイン作り面でやりたいことは沢山ある、というお話がとても印象的でした。
ワインとしても、能登のブドウ100%で、特段濃いいというような突出した特徴は、今回試飲したものでは感じませんでしたが(上記コンセプトのこともあってか1000円台の手ごろなものが多く、今回試飲した銘柄も全て樽熟無しのそういったレンジでした)、香りの面でベーリーAのように他とちょっと違うニュアンスを感じたり、セイベルのように華やかだったりして、中々面白いなと。
情熱をもって進む能登ワインさんの今後が楽しみです。今回は本当にありがとうございました!樽熟のヤマ・ソーヴィニヨンは入手に成功したので近々飲んでみようと思います^^

続きます

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最終更新日  2015年04月17日 23時02分12秒
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