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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2015年04月19日
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前回からの続きです。

  • 2015年4月 ハイディワイナリー畑

ビューサンセットから目的地であるハイディワイナリーまでは歩いてものの5分といったところ。その途中に、ワイナリーの畑があります。
ここも、やはりしっかりとした粘土質で、下から上がってくる湿度などもあり排水路が見られますが、結構な斜面にはなっています。また、能登ワインとは違い、赤土は見られませんでした。
後でお話を伺いますと、やはり能登も地域によって土壌の差は大きいそうで、能登ワインのある東岸とハイディワイナリーのある西岸では全く違うと言っていいほどだそう。また、同じ東部西部の中でも、やはり違うそうで、ハイディワイナリーはワイナリー傍のこの畑以外に、門前寄りの地域にも自社畑を所有しており、そこもまたこことは違う土壌との事。

  • 2015年4月 ハイディワイナリー畑

ハイディワイナリーも、やはり草生栽培を実践されています。ただ、やはり、特段自然派というわけではなく、ブドウを通して土地の個性を反映する、という事に主眼を置かれています。仕立ては全て垣根だそう。病気対策などにもいいようです。
因みに、このワイナリー傍の畑にはメルローなどが植わっているそうですが、まだまだ樹齢が若く収穫・醸造するという段階ではないそう。畑からの景色も素晴らしかったです。

  • 2015年4月 ハイディワイナリーへ

そんなこんなでワイナリー到着です。

  • 2015年4月 ハイディワイナリーのタンク

見学+試飲+おつまみのセットで800円というコースで事前予約しておりましたので、到着後ワイナリーの施設を早速見学させて頂きました。
やはり、こちらも株式会社です。開業時に出資を募りスタートされたそうです。出資者の方にはビューサンセットでの宿泊が割引になったり、ワインやジャムなどワイナリーの商品を頂けるなどの優待があるとか。
能登は特区ではありませんので当然酒税法上ある程度の量を生産することが求められるところ、これらの醸造タンクもワイナリー設立時からきっちりご用意されていました。

ただ、量を性急に増やし過ぎないという事にも留意されています。質の向上や販路の関係からだそうです。見学の案内・お話をして下さったのはワイナリーの社長兼ワインメーカーの高作さんでしたが、ワインメーカーとしての側面だけでなく、リアリスティックな経営者としての顔も伺える方でした。
例えば、ワイナリーの隣にはカフェをオープンされ、食事やワインの試飲なども出来るようにされたいとのことでしたが、カフェとしての建物でもありつつ、ワインジャムの工場や見学等の受付(現在の受付は倉庫の一部をいじったものだそう)としての機能も持たせることで、ただカフェとして作ると赤字にありかねないところをカバーするというようなお話をお聞かせいただけました。他にも、上記出資集めの時の戦略など、会社として非常にしっかりしていらっしゃいます。

  • 2015年4月 ハイディワイナリー圧搾機

こちらは圧搾機&出荷待ちのワイン。圧搾機も立派です。ワインのラベルはスタッフさん総出での手貼りだそう。

  • 2015年4月 ハイディワイナリー樽

こちらは樽。新樽旧樽両方あるそうで、旧樽はなんとアルマン・ルソーのものだとか。と言いますのも、高作社長は国内では新潟のカーヴドッチでのご経験があるのですが、国外ではブルゴーニュで経験を積まれており、アルマン・ルソーもそんなワイナリーの一つなのだそう。新樽の仕入先もルソーと同じところから直買いだそうです。
樽に巻いてあるのは栗の木で、樽に着く虫をこの栗の木に集めることで樽を守るものだそうですが、その虫が日本には居ないので飾りとしての意味しかないそう^^;まあでも、雰囲気ありますね。

試飲は、こちらでチーズやナッツといったつまみと共に、シャルドネとメルローを頂きました。現在、ワイナリーとしてもまだ3年目くらいという事で、自社畑のブドウのワインはまだあまりありません。ソーヴィニヨン・ブランがリリースされるようですが、それもまだ出資者の方々への割り当て分だけで終わってしまうようです。
という事で、今回頂いたシャルドネとメルローは、神戸のブドウだそう。他に、甲州やベーリーAもありますが、そちらは山梨産のようです。

シャルドネは、最初はまったりしつつ旨みを伴う辛口、香りは酵母系の雰囲気があり日本酒的な印象でした。ただ、時間と共にバターや柑橘、ミネラルといった香りが出てきて、味わいでも果実味が膨らむなど、中々変化量のあるワインでした。
一方、メルローは果実味は大人しく、ボディもミディアム位なものの、タンニンや酸のバランスがよく、ミディアムながら目の詰まった質感があり、香りでもベリーや土っぽさを中心に甘やかさ、複雑さのあるもので、結構欧州の雰囲気を感じるようなワインでした。

  • 2015年4月 ハイディワイナリーショップ

見学終了後は受付兼ワイナリーショップで代金の支払い。ここがまた可愛らしいスペースで、今後できるカフェにも期待が高まります。また、カフェのみならず行く行くは地元食材を使ったフレンチの頂けるオーベルジュにもしたいとの事。高作さんなら、時間はかかっても確実に実現されるでしょうね。こちらもまた楽しみです。
因みに、高作さんたちは元々は横浜の方にいらっしゃられたそうですが、お父様のご実家がこの門前だったそうで、昔遊びに来ていたこの地がワイン作りにもいいという事で移住されたそうです。
若者の雇用や地元の魅力の発信といった事も意識されており、この能登の地にもっとワイナリーを増やすという夢もおありだそう。
能登のワインの今後は本当に興味深いです。個人的にも、氷見のセイズファームさんも含めてこの地域に注目していきたいところです。

  • 2015年4月 ハイディワイナリーからの風景

ワイナリー横からの風景です。当日は見事な晴天で白とワイナリーの赤がよく映えていました。ここに出来るカフェは本当に楽しみですね。

ワイナリーの皆さん今回は本当にありがとうございました!

もうちょっと続きます。

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最終更新日  2015年04月20日 14時41分27秒
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