テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:イタリアワイン
まだまだ続くヴィノムオカヤマでのワイン、今回はやや趣向の違う1本です。 ペルセギン。生産者ポッサことボナニーニ・サムエーレ・ハイディはリグーリアの国立公園や世界遺産にもなっている景勝地チンクエ・テッレのワイナリー。元々ワイン作りは盛んだったようですが、急斜面での畑作業の難しさやコスト高から近年は激減。そんな状況を憂いたチンクエ・テッレ国立公園会長の息子サムエーレがこの土地の伝統を守ろうと2004年にスタートしました。 ペルセギンは、現地の野生のモモおよび、その葉をアルコールに漬け込み、ワインと砂糖で割ったリキュールの事で、ポッサでは砂糖とアルコールを使わず、発酵途中のワインにモモの葉を漬け込んで作っています。 セパージュは、ヴェルメンティーノやボスコ、アルバローラといった複数の地場品種になります。価格は、楽天内では3153円。 色はツヤのある黄色で、ややオレンジも感じます。 香りは、なるほど、モモの葉と言われればそうかもという緑の濃い木の葉のような雰囲気はあります。ただ、自然派系らしい微かな還元のニュアンス、それにオリエンタルな雰囲気のスパイスやハーブ、加えて、ややジンジャーエールないし生姜そのもののような要素がよく出ておりその印象が強かったです。また、アロエヨーグルトっぽさも。ただ、その奥にはリンゴやミカン的なフルーツ感も。 味わいは、先ず微発泡しているのが特徴的。結構勢いもあり、海外のハーブを使ったビールを思わせます。また、スタイル的に当然ですが甘みがあります。そこまでがつんとしたものではなく柔らかいものですが、それでも第1の要素ではありますね。また、後口にかけて、苦みや旨み、それに意外に乳酸系のしっとりした酸が感じられました。ボディはライト。 イベントでは、ボッリートと牛肉の屋台風パイ、花椒風味をつまみました。 ボッリートとの相性はまあ無難な感じ。甘味がありますが、料理の塩気や旨みも負けておらずその対比によって旨みがより目立ちますし、ソースを合わせればパセリの香りも加わってワインのハーブ系の雰囲気と馴染む感じも受けました。 一方、パイの方は先ずパリッとしたパイ生地の香ばしい香りや味わいにワインの香りや甘味がよく映えました。このワインのスパイシー系のニュアンスは、パイ生地など小麦の焼けた香ばしさと相性がいいようです。 加えて、花椒の香りやピリッとした刺激に対しても相性が良く香り同士が違和感なく馴染むのは勿論、舌に残る刺激と甘み・香りがしっくりいったのが面白かったですね。 厳密にはフレーヴァードワインになるかと思いますが、面白い1本でした。容量も500mlという事で、デザートワイン的に飲むべきものなのかもしれませんが、そこまでの甘みではなく、結構食中酒としても行ける感じでした。特に、香り的に中国料理の他東南アジア系の料理なんかとも合わせてみたいところ。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年10月12日 10時49分12秒
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