テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:イタリアワイン
先日のヴィノムオカヤマで頂いたワインもこれで最後です。個人的に好きなシチリアの生産者の赤になります。 ヴィーニェ・ヴェッキエ2004。生産者ラ・カラブレッタはシチリア島のエトナ山のワイナリー。標高700~800mという非常に高いエリアに存在し、シチリアという南の産地ながら冷涼さを持ったワインを作っています。創業は1900年、4世代にわたってワイン作りに携わっていますが元詰めを始めたのは1997年と最近。ただ、ブドウの平均樹齢は70年から80年、環境的にフィロキセラの影響も受けていないため昔から有機無農薬で栽培されてきたものです。 セパージュはネレッロ・マスカレーゼ。楽天内では写真のお店で2754円です。 色は明るいガーネット。赤さやや強めで透明度も多少あります。 香りは、ブルーベリーやブルーベリージャム、赤ベリーのジャムといったものや、ザクロ、イチジク、チェリーなどなどフルーティさしっかり。そこに、シナモンなどの茶色いスパイス感やトマト、ドライトマトといったニュアンス、それにチョコレート的な要素といったものが加わります。また、若干還元の雰囲気も見られたでしょうか。 味わいは果実味中心。そこにしっとり系の酸としっかりした渋みが加わりバランスを取っている感じです。ただ、果実味はしっかりしているので全体的に拮抗して繊細、というものではなく、ジューシーな感じです。タンニンは渋み通りの存在感のあるもので、舌触りにも感じられます。ボディはそこまで重いものではなく、丸さ、柔らかさ、温かさを感じるミディアムといったところでしょうか。 イベントでは、鱧のフリットのタイミングで飲んでしまったのですが、これが思いのほか悪くありません。 鱧という魚は、脂っこさ等はありませんが、味自体は滋味深く決して弱いものではないと思いますが、その味の強さと、カリッと揚がった衣の存在感が、ワインの果実味やタンニンに負けず、それでいて臭みなどは全く出ず、一体感とまではいきませんが寄り添う感じでした。また、アグロドルチェにすることで甘みの強まったタマネギの存在も、果実味や酸、また香りとの相性の面で効いていたかなと。 鱧の後は単独でちびちび飲みましたが、間違いなく果実味が軸ではあるもののそれがべったりしたものではなく、むしろ熟成により柔らかさ軽やかさがあるため、問題なくすっと飲めてしまいました。 他に何か合わせるなら、魚ならブリやマグロ、それに脂の乗ったウナギやアナゴでしょうか。肉なら、赤身+キノコなんてよさそうです。 しっかりした味わいにフルーティーな香りと、今回のイベントのワインの中では最も万人受けするタイプかなあとも思いますが、自然派な雰囲気も勿論あり、楽しいワインでした。 また、その香りや味わいの雰囲気は涼しいこれからの時期にぴったりかなと。個人的には、秋のワインというイメージです。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年10月16日 14時44分08秒
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